カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

ステーキを煮込む?!

2011年10月27日 | Food

引き続き滋養ダイエット中の我が家です。

が!

ジム通いが趣味のバーテンダーから、最近あまりにも草食過ぎて、

今まで軽々と上がっていたウェートが上がらなくなったので、何とかして頂きたい。

と、申し入れが有りました。

 

話しは少し逸れますが、私にとってステーキでゲストを招くことは、

ある意味ギャンブル。

ステーキは、こちらではおもてなしの定番と申せましょう。

人数分のステーキ肉を用意し、それぞれご自慢のスパイスで調味し、火で焼く!

極めてシンプルなステップで、ゴージャスなディナーとなります。

しかも焼くのは男の仕事と相場は決まっておりますので、

何時間もキッチンに立って悪戦苦闘する必要も無い、女性に優しいディナーのはず。

ですが、ステーキの成功を握る鍵は味付けでも、焼き加減でもなく、肉選び。

これを失敗しますと、惨憺たる結果になります。

正しい肉選びが出来ていたか?結果が出るのは焼き上がって、口に入れた瞬間。

その時失敗に気付いても、もう手の施し様が有りません。

ですのでステーキでお客様をおもてなしするのは、と~っても怖いのです。

必ず成功する秘訣は試食、これに付きます。

同じ部位でもその時によって肉質や味が異なるナマモノですから、

まずは少し買って、合格ならもっと買うという訳には行きません。

試食の際は人数分買うしか無いのです。

そのようないきさつで、我が家の冷凍庫には、

時々ステーキとしては不合格なお肉が眠っています。

本日はバーテンダーの為にそれを煮込みます。 

 

いくらでもある、分厚いニューヨークステーキを、

三等分にしてきつめの塩こしょうを致します。

フライパンで両面にしっかりと焼き色を付けます。

このとき中まで火を通す必要は有りませんので、強火です。

焼けたお肉を煮込み鍋で待機させます。

フライパンには旨味の成分がしっかり残っておりますので、

そこに赤ワイン、バルサミコをどぼどぼと注いで、

沸騰して来たら、フライパンの底をこそげるようにしながら煮込み様のソースを作ります。

そこに、以前ご紹介した私のお宝、ソフリットを投入。

ビーフブロスを少々加えまして、煮込み様ソースの完成です。

ステーキを待機させておいたお鍋にソースを入れます。

肉を覆うように、ニンジンとマッシュルームを乗せます。

これが、落としぶたの変わりをしてくれますので、混ぜたりしません。

ローリエを3枚程入れまして、

蓋をして、鍋の中がはしゃがない程度の火加減でひたすら煮込みます。

この日は2時間煮込みました。

その間にサイドディッシュのジャガイモの香味焼きの準備。

一口大のジャガイモを電子レンジにて1分半程加熱した後、

オリーブオイル、ニンニクのみじん切り、塩こしょう、タイムをまぶします。

トップにローズマリーを乗せてオーブンへ。

こんがりと焼きます。

こちらはチェバタブレッド。

バゲットより、更に気泡が大きく、ソースを絡めて頂きたい時にはこちら。

バターを薄く塗って、ガーリックパウダーを少々。


こんがり焼きます。

煮込みステーキの完成です

堅くてどうしようもなかったステーキが、

フォークでほろほろ崩れます。

うまし!

翌日は、お肉をほぐし、少し手を加えてハヤシライスとして登場。

付け合わせだったポテトの香味焼きは、

マヨネーズとヨーグルトのソースで和えて、サラダに。

 


箸にも棒にも掛からなかった、悲しみのステーキが、

美味しすぎて笑いの止まらない、2日間楽しめる煮込み料理となりました~。

 

さ、明日からはまた、滋養ダイエットに戻りますぞ。

 

では。

 




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