カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

パスタDay

2011年10月04日 | Food

一年365日。

そのうち朝食360日、ランチ300日、ディナー355日。

恐らくこれぐらいの回数の食事をバーテンダーと私は供に致します。

外食や友人知人を招いてのお食事も含んだ合計ですけれども。

仕事も遊びも旅も出張も、まず一緒。

もともと日本のように、仕事帰りに一杯という習慣が無い国では有りますが、

たまには外で自分の世界を満喫して来た方がよろしいのでは?と思う私。

でもね~、すぐ連れ帰って来るんです、お友達を。

仕事場所は少し離れた場所に構えていますが、ランチになるとやっぱり帰って来る。

自営業とは、そのようなものかもしれません。


『すごいわー!毎日毎日朝昼晩と全部の食事の支度なんてとても出来ないわ~』などと言われます。

全然 すごくはないです。それどころか誰かが私の料理を当てにしてくれないと困るのです。

私は周囲から大変な料理好きだと思われているところが有るのですが、

思いますに、真の料理好きなお方は、例えご自身一人の為にも料理をなさるのではないでしょうか?

日本に住む、私の妹などはそのような生き物です。

デザートさえも、自分一人の為に作ったりするから驚きです。

私は絶対に致しません。

自分だけの為になど、インスタントラーメンさえ作りたくないのでございますよ。

ですので私は料理好きではなく、料理を誰かに食べさせるのが好きなだけだと思っている次第です。

そんな私ですから、共に食べてくれる人が居ることを感謝しつつ、毎日キッチンに立ちます。


我が家のパスタDay

カルボナーラ

木曜日のランチはほぼ決まってパスタです。特別な理由はありませんが。あはは

ツナとホウレン草のマリナラソース

 

いつだったか、イタリアにお住まいの女性が書かれた本を読んだ時、

パスタはイタリア人にとってざるそばのようなもの。

例えばお昼時に訪ねてくれた人が有ったなら「ちょっとお蕎麦でも食べて行かない?」のノリで、

ササッとパスタを用意するということが書かれていました。

コレ、蕎麦処で生まれた私には大変良く理解出来るお話。

子供の頃、お友達の家を訪ねると、おばあさんがお昼に蕎麦を打ってくれたりすることがよく有りました。

蕎麦を打つという作業が、かつては農家の主婦の日常だった地域も有るのです。

 

ナスとベーコンのペンネ・アラビアータ

 

私のパスタは、お湯を沸かす間に準備が整ってしまうクイックレシピばかりです。

今日の写真の中から、カルボナーラは少し変わっていると思うので、一応ご紹介。

イタリア生まれでイタリア育ちのイタリアンシェフのレシピです。

 

材料はガーリック、オリーブオイル、卵、パルメザンチーズ、パンチェッタ(又はベーコン黒こしょう


角切りにしたパンチェッタとニンニクのみじん切りを低温のオリーブオイルでじっくり揚げ焼き。

ニンニクが若干色付いたら火から下ろして冷まします。これがソースになります。

ボウルに卵白をほぐして、パルメザンチーズを削り入れ、

黒こしょうの粗挽きと、先ほどのパンチェッタ&ガーリックをオイルごと入れます。

この時、オイルをきちんと冷ましておかないと、卵白が炒り卵になりますゾ。

卵黄は綺麗に分けて別にしておきます。

 

ゆであがったパスタをボウルに入れて、手早く混ぜます。

この際も、ゆっくりしておりますと炒り卵パスタになりますデス。

必要に応じて塩で味を整えて、盛り付けます。

中央を少し凹ませて、卵黄を載せます。

この卵黄を熱々のパスタの上に載せておきますと、少し熱が入りましてトロッと致します。

さらにパルメザンチーズを削りまして、黒こしょうをガリガリと。

とろりとした黄味を崩しながら頂きます。

ベースはあっさり塩味ですが、パスタのセモリナの香りが前面に出て来る、

まさに、ざる蕎麦みたいなパスタです。

 

私は生クリームが嫌いな訳ではないのですが、パスタソースにはほとんど使いません。

その昔、カルボナーラとは生クリームを使ったパスタだとばかり思い込んでいた私は、

カルボナーラを作りませんでしたし、レストランでオーダーすることも有りませんでした。

そんな私が、このレシピと出会ってカルボナーラ大好きに。

私の宝物のレシピです。

 

そうそう、この方も木曜日はパスタDay

大好きなんです。ホントに。

茹でただけのパスタに、ちょっぴりのバターを絡めて。

アルデンテじゃなきゃ食べないからねっ

(↑コレは本当です

パスタランチの為に朝ご飯を減らされていた王様。

モチロン完食です。

 

では