松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆協働と総合計画の策定過程① 参加と協働の境目

2018-12-21 | 総合計画

 年末年始でこのテーマを書いてみよう。

 総合計画の策定過程で市民の意見を聞くのは当たり前になった。たくさんの方法が開発されている。最近では、高校生の意見を聞くということも行われる。南区でも、この前の日曜日、高校生未来討議会(みなぱ)が開かれた。南区区別計画に反映するためである。

 ちなみに、みなぱは、我が準ゼミ生のももちゃんの発案できまったらしく、今どきの若者は、すぐに短縮する。マチプロが行うイベントは、「マチイベ」と言われていて、私の提案の「商談会」のほうは、今ひとつ、一般化していない。たしかに、比べると・・・。

 これら市民意見の聴取方法は、どんなものがあるのか。それを調べるのが、今回のテーマである。

 その前に、この高校生未来討議会は、参加なのか協働なのか。協働を一緒にやっていると考えると、協働になる。実際、協働で作った例として、あげられる事が多い。

 これが協働だとすると、参加とはなにか。一部重なると言ってしまうと、では、重ならないところは、どこなのか。

 一般的な定義と考えられるのが、次のような理解である。これは厚木市のマニュアルである。
 Q、市民参加との違いは?
 A、協働は市民と行政の共通の課題を解決するという目的のために、相互に 自主性を尊重しながら一緒に取り組むことです。そのため、協働には、互いの役割や責任が生じます。
 例えば、政策の案に市民の意見などを求める審議会や市民委員会などへ の参加、また、イベントや講演会などへの参加は、市民の主体性は生まれ ますが、最終的な責任は行政にあります。責任の所在という点で違うと考えられますが、協働に進む第一歩となります。

 つまり、総合計画が行政計画で、そこに市民の意見を求めるということならば、それは参加であろう。相模原市は、行政計画を作るとしているので、このままでは南区区別計画も行政計画になるので、若者参加を求めたことになる(参加が協働より劣っているというわけではない。局面が違う)。

 他方、総合計画が公共計画ならば、高校生未来討議会は、協働になるか。話はそう単純ではないだろう。公共主体としての役割や責任を意識して、議論すべき内容や今後に期待することを見据えていることで初めて協働になる。

 つまり、同じものでも、参加にもなるし協働にもなるということである。

 ともかく、まずは、総合計画の市民意見反映システムにどんなものがあるのか、調べてみよう。




 

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