五月蝿いよ 食事もしないで 喋ってる

ストレスでしょうか…辛いものが食べたくなります。
そこで今日のランチを辛いもの…ヒリヒリ攻めにします。
辛そうな韓国食堂で…真っ赤な石焼ビビンバを注文します。

すると隣の席に…４人の社員さんらしき集団がいます。
その集団さんは…もう喋りながら食事を始めています。
と云うより…たった一人の女性がしきりに喋ってします。

残りの3人の男性は…新入社員のようです。
その新入社員を相手に…喋り捲る女性です。
歳の頃なら20代後半の…話し好きの女性です。

「君は…事務には向いてないな」
「あなたは…あそこはダメだと思うよ」
「あの上司は…もっと気をつけないとね」

かなり上目線に…部下に話してます。
そしてオーバーアクションで…大笑いをします。
しかし食事に口をつけることは…殆どしていません。

僕も…やってきたビビンバを食べ始めます。
すると隣の女性が言います「私…人見知りするのよ」
隣で食べていた僕も…思わず『えっ！』と呟いてしまいます。

たまの辛い食事は…やはり堪りません。
満足の僕を横に…喋り続けている女性です。
そして男性陣は…次々と食事を終えていきます。

しかし食事に手をつけない…お喋り女性です。
１人の男性が彼女に聞きます…「食べないんですか」
するとお喋りは一言言います「私…辛いの嫌いなのよね」

何も関係ない僕は思わず…『ええ！』と云います。
３人の男性も唖然ですが…部外者の僕も唖然です。
だったら…辛い店に来なくても良いじゃないかと思います。

僕の『ええ！』は…きっと隣にも聞こえたと思います。
しかし空腹の僕は…無視し黙々とビビンバを食べます。
この女性の話声にもウンザリしてきて…早く帰りたいのです。

食べ終わった彼らは仕方なく…上司の女性の話を聞いてます。
そして彼女の前には…上澄みしか食べてないビビンパがあります。
そのビビンバを見ながら…詰まらなそうに固まって聞いている男性が３人います。

食べ終わった僕は…すかさず店を出ます。
男性陣が…羨ましそうに僕を見つめています。
そして何も気付かない女が…一人大笑いをしながら話してます。

彼女は辛いものが嫌いなのに…何故この店に来たのでしょうかね。