音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

ウィークエンド・クラリネット&アコーディオン

2021年12月04日 | コンサート

9月に大東楽器枚方店で
デュオを聴かせていただいた
森健太郎&諏訪麻衣子さんが

今日は大阪梅田の
ドルチェ・アーティスト・サロンで
コンサートを開かれました



今日は
前半はクラシック・プログラムで
休憩をはさんで
後半は
ピアソラの曲を演奏されました

曲と曲の間のお話しは
専ら森さんのお仕事だったようですが
時折入る諏訪さんの飾らない一言が
なんだかほっとするというか
親近感を感じて
二人の独特な掛け合いも愉快でした


完成度の高い演奏と
アットホームな雰囲気を
今日も楽しませていただきました


サロン・コンサートは
やはり親しみ深くて良いものだなあと
あらためて思いました






ヤマハピアノコンサートグレード(PCG)

2021年11月23日 | 大人のピアノ



本日は
枚方の大東楽器音楽院サロンにて
ヤマハ大人のピアノコンサートグレードが
実施されました


ヤマハピアノコンサートグレードは
2012年から始められた
コンサート形式のグレード試験です

コンクールや選抜試験とは異なり
他の演奏者と競うのではなく

一人ひとりの演奏表現力に対して
二人のアドヴァイザーから
個別に評価が与えられます


私は2014年より本年に至るまで
出演される生徒さんの講師として
毎年出席して参りました


アドヴァイザーの先生方からいただく
評価やコメントは

指導者の私にとっても
大いに参考となり
毎回楽しみに読ませていただきました


こうして8年間にわたり
関わって参りましたが
来春講師を退任することとなり
今回は私にとってヤマハ講師としての
最後のコンサートグレードとなりました



本日演奏されたN様は

このコンサート形式のグレードを通じて
ご自身のメンタル力を鍛えようと
初級から毎年継続してコツコツと受験してこられ
本年は「中上級3」というレベルにまで到達されました


演奏された曲は
ブラームス作曲 ワルツ変イ長調Op.39-15
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第14番 「月光」第1楽章


2曲とも
音のバランスに注意深く配慮し
丁寧に美しく表現して下さいました


どちらも
N様にとってお好きな曲であったことが
追い風となり
アドヴァイザーの両先生から
最高の評価と賛辞をいただくことができました


これはもちろん
彼女の努力の賜物にほかならないのですが
私にとっても
ある意味これまでの集大成として
非常に満足できる結果となりました


駅で彼女とグータッチをして別れ
ホームで夕焼け空を眺めながら
感慨深い思いで
これまでの講師生活をしばし振り返っておりました




大阪フィルハーモニー交響楽団Autumnコンサート

2021年11月04日 | コンサート


久しぶりに
いずみホールに行きました

SMBC PRESENTS
大阪フィルハーモニー交響楽団
Autumnコンサート


大フィルの演奏を聴くのも
3年ぶりです


客席は
一席ずつ間をあけて
指定されていましたので
ゆったりと座ることができました



モーツァルト/ディヴェルティメントヘ長調K.138

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」

メンデルスゾーン/交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」

(アンコール)モーツァルト/「フィガロの結婚」序曲



指揮:大友直人

ヴァイオリン:小林美樹

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全てのプログラムが長調で
テンポも軽快で
明るくどんどん上昇していくような
心地よさを感じるコンサートでした


特に「イタリア」は第四楽章は
緻密さと駆け抜けるような勢いが
素晴らしくて爽快でした!

全体にppからffまでダイナミクスが
繊細かつ大胆で
とても楽しめました

ホルンの音も美しかったです!


ホワイエはまだクローズでしたが
久しぶりのコンサート
楽しむことができました








ベートーヴェン特別セミナー④

2021年10月11日 | セミナー



ベートーヴェン特別セミナー①
ベートーヴェン特別セミナー②
ベートーヴェン特別セミナー③

と書いてきましたが

最後にペダルについて
質問させていただいたことに
お答えいただいた内容を
ここに紹介させていただきます



私はいつも曲の最後の音を弾く時に
激しく終わる曲であれば
手と足をほぼ同時に放していますが

静かな曲であればあるほど
その最後の音をどう消してゆくかに
こだわりを持って

少しずつペダルに乗せている足をゆるめて
最終的には指を放すことによって
音を消すようにしています


これは誰かに教わったことではありませんが
何となくそうしているのです


プロのピアニストの演奏を聴いていても
必ずしも誰もが
そのようにしているわけでもありません

ところが本日
今井先生が「月光」の1楽章を演奏して下さった時
最後の音を鳴らした後
まずペダルをゆっくりとあげて
その後に鍵盤から静かに指を放されました


正に
私が理想としていたやり方で!


それが嬉しくて
なぜ先生がそのようにされたのか
その理由があれば聞かせていただきたいと
申し出たわけです


その答えは以下の通りです


音をどこまで伸ばしどこで切るか
ピアニストは他の楽器に比べて
このことに無頓着であることが多い


「音と音の間」がとても美味しいのです


ペダルをどれくらいの深さで踏むかで
音の量が変化する

少しずつペダルから足を放せば
共鳴している音が少しずつ痩せてゆく

そして最終的に
指でトップの音を少し残すこともできれば
ベースの音を最後まで響かせることもできる
という自由がある


音楽の原点は
身体で感じ 
皮膚で感じて弾くところにある


だから
ブレスもとても大切なんです・・・



時間があれば
もっとその先をお聞きしたかったですが
ここまででちょうど
2時間となってしまいました


今井顕先生には初めてお会いしましたが
その専門性と音楽性はもちろんですが

お話のなかににじみ出る謙虚さと誠実なお人柄に
とても感銘を受けました




ベートーヴェン特別セミナー③

2021年10月11日 | セミナー
お待たせしましたniko
この記事は

ベートーヴェン特別セミナー①
ベートーヴェン特別セミナー②

の続きです



本日の今井顕先生の講演は
演奏と共に内容的には
専門的なことも沢山ございましたが
それはレッスンの中で具体的にお伝えするとして

ここでは
私の心に響いた言葉を選んで
いくつか書かせていただきます


*ベートーヴェン28歳(実際は32歳)の時に
書かれた「ハイリゲンシュタットの遺書」には
それまでの人生と決別し
挫折や悩みと共に生きていく決意が
表れているのではないか


*私達が作曲家と出会うのは
楽譜を通してしかその道はない


*「うそだ おお それはあまりに残酷だ」
(ハイリゲンシュタットの遺書より)
これをどのように読むべきか?
それは楽譜をどう表現するかと同じ


*楽譜から作曲家の心情・内なる声を感じて表現する


*ペダルの極意は料理の味付けと同じ 
ON OFFではなく量の変化


*知識が増える⇒選択肢が増える⇒幸せなこと


*自分の考えを持って演奏することが大切
もし間違いに気づいたらその時に直せばいい



そして講演の最後に
私から一点質問させていただきました

そのことについては
ベートーヴェン特別セミナー④