『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

なーーーんにも起こらない

2020年05月30日 | 考える日々
 

「かもめ食堂」 荻上直子監督
「めがね」 荻上直子監督
「山のトムさん」 上田音監督
などなど…。

小林聡美さんとか、もたいまさこさんとかの、
なーーーんにも起こらない系の映画が、わりと好きです。
なんなんだろ、あの空気感。

前向きでも後ろ向きでもない、
誰でもなんやかやあって、
ほんのちょっと傷ついたり癒されたりする、
誰かのふつーの日常を描いた映画。

ご存じの方も多いと思うけど、
どのくらい何も起こらないかと言えば、
たとえばね。

北欧の、誰もお客さんが来ない日本食レストランが舞台で、
その店で出すメニューがひたすら「おにぎり」、とか。

ヒマな民宿のオーナーが、お客さんに
「これ以上お客さん来ちゃうと困るからいいんです」
って、返事する、とか。

ネズミを捕って欲しかったら抱っこしちゃいけないのに、
家族全員、一人の時にこっそり猫を抱っこして頬ずりする、とか。

飼ってるヤギが近所の畑を荒らして、
家族が当然のようにその畑を手伝いに行く、とか。

美男美女じゃなくても、地球が滅亡しなくても、
スポーツに人生賭けなくても、2時間でピンチを脱出しなくても、
ふつーの日常の中で、このくらいの事件がひとつあれば、
それだけでもう大変で、それだけでもう充分なんだ、
って思える、やさしいやさしい映画たち。

そーなのよ。
私だって、何年も前に投げつけられた言葉や投げつけた言葉を、
今でも時々思い出しては古傷がうずくもの。
そんなに都合良く、強くはなれませんってば。

言った方は、時々思い出せる程度に、
言われた方は、それが、何か? 
と思える程度にはなったけど。

「あれ以来、人に投げつけてなければいいな」と願うけど、
たぶん私は、ある種の痛みに鈍感だから、何とも言えないわ…。

なーーーんにも起こらないように見える、
あなたの人生も、私の人生も、
それぞれなりに大変(自分比)だったりするから、
「今、大変なんだ~」って言っていいよね。

そういや、自粛中、
昔の友達がメール、のち電話してきた。
「ずっと前にあったようなことが、最近またあってさー」って。

「私でよかったら聞くよー」と思って、
長電話モードでスタンバイしてたら、
彼女、本題に入りかけて立ち止まり、
「やっぱり、これはもうちょっと熟成させたいから、
また今度話すことにしようかな」って。
私も「あ、そ? うん、じゃあまた気が向いたら」って。

煮詰まるほど大変なわけじゃないけど、
聞いてくれたら手っ取り早く整理できそう、
でも、手間かかっても自分で整理してみた方がいいな、
…くらいの、心の変化。

自分のペースが許される、
相手のペースを尊重できる、
ふわ~っと包まれてるやさしい感じ。

あ、もしかして、
「スローライフ」とゆーものが人気なのって、
こーゆー「人それぞれに流れる時間」が
大切にされるからかな!!!


今日の余談:
レタス食べ放題週間。
3日目にして、先が見えてきた。
写真は、1日目→2日目→3日目です。

  
それでも多いけど。

今日は、付け合わせに
もやしと人参とレタスのナムル風を添えました。
シャキシャキ感覚×2で、ごま油風味が絶妙に食欲そそる!

食べたら全然ボリュームないのに、
生の状態がウソみたいに減っていくのが不思議。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なーーーんにも起こらない系の映画 (しぃ)
2020-05-30 20:56:50
私もなーーーんにも起こらない系のが映画が好きです。「フラガール」のようなエンタメ系で号泣できる映画も嫌いではありませんが。「かもめ食堂」は映画館で2回観ました。「めがね」は以前録画できるTVに録画したものを、無になりたいときによく観ていました。ただそのTVが壊れてしまい、いまは系統はちょっと違いますが、録画した「海街diary」が「めがね」の代わりです。
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今度、見てみます (オキツ)
2020-05-31 00:59:18
しぃ様もお好きなんですね!号泣系も好きですが「よし、見るぞ」って覚悟決めてから見ます(^^)。海街diaryもオススメなんですね。今度、見てみます♪ コメントありがとうございました~。
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