今日は、食べ物に救いと祈りを託しました。
昔、「ガイアシンフォニー」という映画で見たんだけど、
佐藤初女さんの「森のイスキア」という場所では、
毎日心をこめたごはんを作っていて、
それを、何も言わず、来た人に食べてもらうのだ、とか。
そのごはんによって、
気持ちを救われる人がたくさんいるのだそうだ。
「おむすびの祈り」という本もあるから
興味のある方はどうぞ。
「森のイスキア」、今はどうなっているのかな。
同じく、NHKの朝ドラ「Come come everybody」でも、
「疲れた時に甘い菓子で救われる人もいる」
というセリフがあったけど、
それも本当だと思う。
というわけで、今日は、
身体が弱っている人に栄養が必要なように、
心が弱っている人には
気持ちを込めたごはんが栄養になりますように、
と祈りながら、一緒にごはんを食べました。
おいしいごはんを食べさせてくれるところが
近所にいくつもあるんだけど、
電車から降りてきたその人の顔を見たら、
家でゆっくりしてもらおうかな~という気になって。
けど、わざわざ電車に乗って来てくれたんだから、
ココだけで味わえるものも、テイクアウトして。
普段、並んで買うなんてことはしないんだけど、
今日は特別。
ケーキ屋さんは、間口1間の小さな店ながら、
いつも店の外に10人くらい並んでて、
売り切れたら閉める(から昼過ぎに閉まる)ような、
「自分がベストを尽くせる範囲」を越えないお店。
お味はもちろん、どれも絶妙。
コーヒー屋さんは、
「こんなコーヒーが飲みたい」と言えば、
豆を選んでくれて、頼めばその場で挽いて、
ハンドドリップで入れてくれる。
もちろん、豆を買って帰ることもできる。
今日もコーヒーの好みを伝えて、
1人ずつ違う豆を選び、
その場で挽いてゆっくり淹れてもらった。
「あっちも味見したいな~」と思ってたけど、
時世柄「一口飲ませて」って言うのもお互い遠慮してたら、
テイスティング用の小さなカップを2つ持ってきてくれた。
わーい!
おかげで、無事、遠慮せずに両方を味わえましたが、
こういう、ホスピタリティ溢れるサービスって、
思った以上に気持ちが満たされるんだよね。
時々、感動レベルになる。
と、まぁ、自分の仕事を愛する気持ちが
もりもりに詰まったお店で、
おいしいものをテイクアウトして、
ウチに帰って来ました。
さて、家には、
数日前に父が届けてくれた野菜がまだ山盛りあります。
その人に気を使われたくなかったし、
アリモノの食材で時間をかけずに出来るもの…
一昨日、別の場所で好評だった7種の野菜サラダに、
豚汁、菊菜の胡麻和え、青菜おにぎりを作りました。
「メインディッシュがサラダってどうよ??」
「青虫やったら大喜びやな(^^)」
「喜べ~!」
とか言いつつ、お互い気持ちは通じてる。
気持ち「だけ」こもったごはんを食べながら、
誰憚ることなく素直で不適切な発言をし、
顰蹙(ヒンシュク)発言しつつ
ウルウルしたり、もらいウルウルしたり。
「頑張らないと、どーしようもない時には、
自分のしんどさをブロックしちゃう方が楽やからさ」
みたいな事を言いながら踏ん張っている人には、
言葉じゃどーにもならないことがわかっていたから、
一緒におうちごはん。
瞬間風速的には「おむすびの祈り」な気分で、
「壊れるまで頑張らないで」っていう祈りを込めて、
父と大地と太陽が作った野菜の元気ももらいつつのごはんと、
作り手、売り手の心のこもったケーキとコーヒーでした。
リモートだと
言葉でしか気持ちを伝えられないから、
こういう時に直接会えるってのは、
それだけでものすごい力になるな、と感じる。
なんだろな、このぬくもりの余韻。
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