『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

設計図や編み図のない、手しごと

2020年06月20日 | 手足を使う日々

(草木染でボールを作っている最中)

シュタイナー関係の手しごとの会に参加してきました。
コロナ騒ぎがあったので、実に3か月ぶり。
ああ、この空気感が好き!

今日、手を動かしながらみんなでお話をしていて
やっと「ここが違うのか!」と納得できました。
大きくは2つあります。

1つめは、なんと、
ここで取り組む手しごとには、
設計図や編み図がないのです!
始めて取り組むものでも。

設計図があるものは、それに従って作り、
「正しい見本を再現する」という感じで、
外の正解にいかに近づけるかが目標です。

一方、設計図がない手仕事というのは、
自分で考えて、自分の中から生み出して、
自由に作り出す、という喜びがあります。

慣れてきたら、
こっち方向で作る方が楽しいのではないでしょうか。
私も、靴下の修理(今度はカカトを補っている最中)は、
イメージして、そのまま作っていきます。

料理なんかもそうですね。
イメージして作る。
毎日のごはんは、レシピを見て作るわけじゃない。

もう一点は、
素材の前の生き物から話を始める、という点も違います。
必然的に使うものも自然素材。
染めるものも、自然素材。

「毛糸」じゃなくて
「羊さんの毛を刈る時にはね~」みたいなところから。
「木綿」じゃなくて「桜の頃に種を撒いたら…」
「絹」じゃなくて
「蚕が夜中に枕元で桑を食べる音がね…」という感じ。
そして、実際に羊毛や綿花やほぐした繭から
糸をつむいでみる。

そうやっていると、
「地球で植物も動物も私たちも一緒に生きてます。
めぐみを分けていただいています」的なことが実感できて、
とても幸せになります。
奇跡の星に期間限定で生きてるんだなぁ、
って感謝が溢れてきます。

って話が大きく広がりすぎたので、身近な事で言うと、
今年、カラスからびわの実を守るのに、
あえて「脅す以外の方法」を採用しました。
それも、たぶん素材と暮らしをつなげた経験が
影響しているに違いない。

カラス対戦は、結果、2勝1敗だったのですが、
その過程が、「なめとこ山の熊」的に、
相手に敬意を持っての勝負と重なる部分もあって、
何かと、暮らしの中に楽しみが増えるのです。

その時の話
びわ防衛係とカラスの知恵比べ、2勝1敗



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