(草木染でボールを作っている最中)
シュタイナー関係の手しごとの会に参加してきました。
コロナ騒ぎがあったので、実に3か月ぶり。
ああ、この空気感が好き!
今日、手を動かしながらみんなでお話をしていて
やっと「ここが違うのか!」と納得できました。
大きくは2つあります。
1つめは、なんと、
ここで取り組む手しごとには、
設計図や編み図がないのです!
始めて取り組むものでも。
設計図があるものは、それに従って作り、
「正しい見本を再現する」という感じで、
外の正解にいかに近づけるかが目標です。
一方、設計図がない手仕事というのは、
自分で考えて、自分の中から生み出して、
自由に作り出す、という喜びがあります。
慣れてきたら、
こっち方向で作る方が楽しいのではないでしょうか。
私も、靴下の修理(今度はカカトを補っている最中)は、
イメージして、そのまま作っていきます。
料理なんかもそうですね。
イメージして作る。
毎日のごはんは、レシピを見て作るわけじゃない。
もう一点は、
素材の前の生き物から話を始める、という点も違います。
必然的に使うものも自然素材。
染めるものも、自然素材。
「毛糸」じゃなくて
「羊さんの毛を刈る時にはね~」みたいなところから。
「木綿」じゃなくて「桜の頃に種を撒いたら…」
「絹」じゃなくて
「蚕が夜中に枕元で桑を食べる音がね…」という感じ。
そして、実際に羊毛や綿花やほぐした繭から
糸をつむいでみる。
そうやっていると、
「地球で植物も動物も私たちも一緒に生きてます。
めぐみを分けていただいています」的なことが実感できて、
とても幸せになります。
奇跡の星に期間限定で生きてるんだなぁ、
って感謝が溢れてきます。
って話が大きく広がりすぎたので、身近な事で言うと、
今年、カラスからびわの実を守るのに、
あえて「脅す以外の方法」を採用しました。
それも、たぶん素材と暮らしをつなげた経験が
影響しているに違いない。
カラス対戦は、結果、2勝1敗だったのですが、
その過程が、「なめとこ山の熊」的に、
相手に敬意を持っての勝負と重なる部分もあって、
何かと、暮らしの中に楽しみが増えるのです。
その時の話
→びわ防衛係とカラスの知恵比べ、2勝1敗
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます