検証8:原子力発電
アメリカが原発凍結から建設に転じ、ベトナムが原発建設を発表したのに勢いを得て、原発推進派は前政権に増して「原子力発電を将来にわたる基幹電源」と喧伝。新政権は国民に信を問うことなく原発の稼働率を現在約60%から80%に引き上げ、新たに9基の原発を増設することを温室効果ガス削減行程表に組み込んでいます。
経済産業省や環境省の官僚は各地の温暖化問題研究分科会などに講師として出向き、原子力発電は①発電過程においてCO2を排出しない②優れた経済性、安定供給③高いCO2排出削減効果--をあげて2020年までに1990年比25%削減するために原子力発電は不可欠と力説しています。
しかし原発は未完の技術です。高濃度放射性廃棄物の最終処分も未完です。発電コストはいろいろな電源の中で最も安いと言っています。だが原子力発電を推進するため今年22年度、原発関係予算は電源三法交付金など2029億円もの税金を投入(毎年してきました)。建設費から揚水発電、送電網費用を切り離すなどして安く操作、耐用年数がきて廃炉になった時の原子炉本体の最終処分費用は兆円単位になり、大変な金食い虫。電力会社だけで負担しきれないと言われ、現在以上の税金投入はさけられません。揚水発電所は原発の付帯施設で原発建設以上に費用がかかりますが水力発電に分類。水力発電コストが高くなる原因です。
原発は他の電源と比較すると驚異的な発電量です。しかしひとたび事故が発生し、放射能が漏れると放射能汚染は地球的規模で起こり、人類生存を脅かします。発電効率が良く、経済的という裏にある脅威を持つ原発は禁断の果実です。
政府は「あらゆる政策を総動員して地球温暖化防止の対策を推進」と言っていますが、新エネルギー・再生可能エネルギーの利活用、技術開発はまったく不十分です。(つづく)
★25%削減問題は「25%削減実現しよう会」で連載中です。容量が大きいのでパソコンからお入りください。
アメリカが原発凍結から建設に転じ、ベトナムが原発建設を発表したのに勢いを得て、原発推進派は前政権に増して「原子力発電を将来にわたる基幹電源」と喧伝。新政権は国民に信を問うことなく原発の稼働率を現在約60%から80%に引き上げ、新たに9基の原発を増設することを温室効果ガス削減行程表に組み込んでいます。
経済産業省や環境省の官僚は各地の温暖化問題研究分科会などに講師として出向き、原子力発電は①発電過程においてCO2を排出しない②優れた経済性、安定供給③高いCO2排出削減効果--をあげて2020年までに1990年比25%削減するために原子力発電は不可欠と力説しています。
しかし原発は未完の技術です。高濃度放射性廃棄物の最終処分も未完です。発電コストはいろいろな電源の中で最も安いと言っています。だが原子力発電を推進するため今年22年度、原発関係予算は電源三法交付金など2029億円もの税金を投入(毎年してきました)。建設費から揚水発電、送電網費用を切り離すなどして安く操作、耐用年数がきて廃炉になった時の原子炉本体の最終処分費用は兆円単位になり、大変な金食い虫。電力会社だけで負担しきれないと言われ、現在以上の税金投入はさけられません。揚水発電所は原発の付帯施設で原発建設以上に費用がかかりますが水力発電に分類。水力発電コストが高くなる原因です。
原発は他の電源と比較すると驚異的な発電量です。しかしひとたび事故が発生し、放射能が漏れると放射能汚染は地球的規模で起こり、人類生存を脅かします。発電効率が良く、経済的という裏にある脅威を持つ原発は禁断の果実です。
政府は「あらゆる政策を総動員して地球温暖化防止の対策を推進」と言っていますが、新エネルギー・再生可能エネルギーの利活用、技術開発はまったく不十分です。(つづく)
★25%削減問題は「25%削減実現しよう会」で連載中です。容量が大きいのでパソコンからお入りください。