25%削減実現させよう

温室効果ガスを2020年までに25%削減を実現させるため、温暖化が起こるそもそもと実現への提言をしています。

エルニーニョ現象で天気はどうなるの

2009年10月30日 | 日記
連載23  エルニーニョ現象で天気はどうなるの
今年(09年)はエルニーニョ現象が発生しています。これは赤道付近の偏東風(貿易風)が弱まることでペルー付近の深層水(冷たい)の湧昇が弱くなります。すると海面温度が上昇して赤道付近での積乱雲発生が全体として東よりに移動します。その結果、台風の進路が変化します。①は平年の台風、平均進路です。②は今年、日本に接近、上陸した台風の進路(台風情報)です。
 平年であれば台風は東シナ海付近で向きを変え、沖縄に接近して、九州に近づきます。ところが今年は東シナ海よりはるか東の太平洋(中部太平洋)で転向しています。
 今年は2年半周期で発生するエルニーニョ現象ですが地球気温が上がると、このパターンが普通になる可能性があるわけです。
 すると沖縄は晴天続き、降水が極端に少なくなり、これまで雨が少なかった北海道が多雨になることが考えられます。さらに台風の規模が大きくなり、風、降雨量が多くなります。
もう一つは前線の位置です。⑥は09年7月26日の梅雨前線、アメダス解析雨量です。濃い水色部分で雨が降っています。降水は前線の位置で決まります。
 その前線は地球規模の影響を受けます。インドのアジアモンスーン、大陸高気圧の発達具合が日本の天気に関係しています。温暖化は春、大陸高気圧の張り出しを弱くします。これは太平洋高気圧の北上が強まることになりますから「春一番」の時期が早まります。すると降雪地での融雪が早まります。
 影響は悪くなるばかりでなく好機になる場合もあります。いずれの場合も地球温暖化の将来予測をつかむことが大切だと思います。
★全文、表・図・写真は「25削減実現しよう会」(http://www.h4.dion.ne.jp/~ootani44/)連載にあります。容量が大きいのでパソコンからお入りください。