JUN ROAD Ⅲ ~ラテン系半島人~

アナタがかつて 描いた「その日」共にHuntしてまいりましょう !

折り合い

2020年11月11日 | Community social worker
JUNさん
今回の外泊 どのくらいの確立で 
上手くいくと 思いますか?

そう 家族に 尋ねられた…

数か月前 Aさんが 医療保護入院された
長らく ひきこもり状態にて
心身の調子を 崩され
終盤は 壁に グーパンチ
ガラスは 割れ
ご両親にも 手を挙げる…

そのような中 
ご両親は 苦渋の決断にて 警察へ通報
ほどなく 精神科病棟へ 入院となった


幸い Aさんは 入院して以降
食事 睡眠 服薬 と
規則正しい生活 を送り
徐々に 心身が 回復
それと共に
ご本人から 退院したい
その ご希望に 沿えるか どうかの
外泊だった

僕が 拙いナと 思ったのは
外泊許可が出る前
ご両親が Aさんの要望(欲求)に
諸手を上げて 応えた ことだった…

Aさんに とって それは 
どうしても 叶えて 欲しかった 

一方 それは 
今すぐに 叶えずとも 良く
それを 我慢できるか否か によって
主治医始め コメディカルスタッフの 見解
本当に 退院できるのか…
それとも
入院が 長引くのか…

それを 推し量る 
ひとつの エピソード となってしまった…

心身の調子が 崩れている
その人の 状態にて
その人に関わる 大事な決断は 
今はひとまず 見合わせる

それは
専門職として ひとつのセオリー である


先のご家族からの 質問に
僕は 前段を 見解として 
お伝えする こともできた

がしかし 実際は しなかった…

上手くいくか どうかなど
誰にも 「分からない」 


この場面
「うん、そうですネ。100%上手くいくでしょう!」
とか
「まぁ、あかんのじゃないですか?今回は厳しいでしょう!」


そう 言い切る 人間を
僕は 信頼することが 難しい


この世の中に 絶対は ない


う~ん どうでしょうねぇ
上手くいく かもしれないし
いかない かもしれないし
う~ん どうでしょうねぇ…

ご家族が やきもきするような
返答を しつつ 
なお ご家族に 添い続ける

それが 
対人援助に 携わる者の 務め

そう 勝手に 僕は 思ってマス


            (常滑さんぽ道 登り窯 2020年10月下旬撮影)


生きていくって 大変だぁ
だけど 
これほど ドラマチックな ことも 
そうそう ないデス ♬💃♬


玉置浩二 『田園』(HD)
  





補足

ひきこもり状態が長期に及ぶと、ご本人には様々な「崩れ」が出てきます。

10年以上のひきこもり状態にある人は、その半数以上に何らかの病(糖尿病や循環器系の病気等、精神疾患以外の病も含む)があるとの統計もあります。

一方、そうではない人。つまり「何の病にも罹患していない」人もいます。

ひきこもり状態=病気を持っている人 
ではない ということを、ご理解、ご承知くださると幸いです(^^)/









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