JUN ROAD Ⅲ ~ラテン系半島人~

アナタがかつて 描いた「その日」共にHuntしてまいりましょう !

貴方のこれからに幸あれ

2012年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム

  新天地には、無事着いたでしょうか。

  当地は、こちらよりも朝晩の冷え込みが強く感じられるかもしれません。

 

  貴方と初めて会ったのは、2年前の夏でした。

   それから私は、時々貴方を訪ねるようになりました。

 
  貴方からは、本当に沢山のお話、貴重なお話を聞かせていただきました。

  私は帰る道すがら、貴方との話を繰り返し思い起こしながら、私自身と向き合うことも度々でした。

 

  貴方から学んだこと、気づかされたことが沢山ありました。

  例えば、貴方と話をするようになってから、貧困や政治などの問題に、改めて関心を 持つようになりました。

  ある時、貴方は「このお菓子、ちょっと食べてみてください!」とニコニコしながらチョコブラウニーをご馳走してくれました。

  チョコレートが好きな私は手放しで喜び、ご相伴にあずかりました。でもそれ以上に、貴方がこのお菓子を買うために、何軒もお店を回られたことが何より嬉しかった。

 

  私を自室に招いてくれたこともありましたね。

  それ自体、私にとっては嬉しい驚きでした。その折、貴方の机に、貴方を気にかけて送ってくださったであろう方々の写真とハガキが、一枚一枚丁寧に貼られてあるのを拝見しました。

 私は、貴方が決して人との繋がりをあきらめたわけではなく、むしろ繋がりを大切にする方と改めて分かりました。同時に、心の中がじんわり温かくなったことを思い出しています。

 

 僕は、いつか貴方が、貴方なりの生き方を見いだされて、新たな歩みを始めるであろうと信じていました。その時が来るのを待ちながら、差し支えない程度でお手伝いすることがあれば担いたいとも考えていました。

 

  そんな時でした。貴方から「働くことになりました」と聞いたのは。

  私にとっては、思いがけない出来事でしたが、貴方にとってはもっと急展開な出来事、思い悩まれた出来事だったのではないでしょうか。

  それが、たとえ周囲からの働きかけだったとしても、選び取ったのは貴方です。

  貴方はその誘いを断ることもできました。でも、自らの意志でそれを選び取った。

  私は、そんな貴方を心から尊敬しています。

 

  新たなる歩みが、たとえどのような結果になろうとも、周囲からどのような評価を受けようとも、貴方という人への私の想いは不変です。

 

  挑まれようとされているお仕事が、お金を得るという以上に、やり甲斐を見いだせるものであるよう、少しでも楽しさを見いだせる仕事であるよう、心から願っています。

 

  それではまた。くれぐれもお体を大切に。

 

  再会を楽しみにしています!

 

  ※ このブログは、ブログ人(2014年末まで開設されていたOCNブログサービス)から転載後、修正加筆したものです。