On a bench ブログ

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聴いたCD Lush - Liszt, Bacewicz, Wos(Anna Kijanowska)

2019年07月27日 | クラシック
Lush - Liszt, Bacewicz, Wos
Anna Kijanowska
Romeo Records

〔曲目〕
 ・リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
 ・グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番
 ・ウカシュ・ヴォシ:ピアノ・ソナタ

 これは、最近わりとよく聴いたCD。

 某DUで何度か目にしていて、ジャケットの写真がオシャレなので気になっていたんだけど、でもリストのソナタはもう飽きるほど聴いているし、その他の現代作曲家っぽい作品も全然知らない人なので、ちょっと警戒というか躊躇してしまっていた。

 でも、今回思い切ってゲットして聴いてみると、これがけっこう面白い。このAnna Kijanowska(アンナ・キヤノフスカ)は、ポーランド系のアメリカ人ということで、最初のリストのロ短調ソナタ以外は、すべてポーランドものという構成。

 で、そのリストのソナタが、どうもこのAnna Kijanowskaの(フレーズの最後の)音のタメかたがすごく淡白というか、そんなところが馴染めずにシンドかったんだけど、それも聴くうちにだんだん慣れてきたし、やはり今回目を引いたのは、後半の全く初めての作曲家2人の作品。

 このうち、グラジナ・バツェヴィチ(Grazyna Bacewicz, 1909生-1969没)は、ポーランドですごく有名な女性作曲家であるらしく、ピアノ作品ではクリスティアン・ツィマーマンがまさにこの『ピアノ・ソナタ第2番』をレパートリーにして録音したり、来日公演でも弾いたことがあるとか。

 そして、もう一人のLukasz Wosは、今現役バリバリの人のようで(1967生)、フェイスブックでみるとけっこういかつい感じの男性なんだけど、どうやらこの作品は Anna Kijanowska の依頼作らしい。そして、この2作品、有りがたいのは現代曲にしてはすごく聴きやすいことで、解説にはそれぞれ2者の作風を"neo classical"、 "neo romantic"と書いてあるけど、現代的な感覚のロマン派作品というくらいの感じで聴くことができる。そして、どちらもピアニスティックである点がピアノ好きにはまたうれしい。

 それと、Lukasz Wos のソナタは、もともとリストのソナタにインスパイアされて作曲された曲らしく(ただ、このCDで2曲が並ぶことは知らなかったらしい)、同じ単一楽章であるほか、曲想も少し似ております。

 で、最後に Youtube でバツェヴィチのソナタなどを少し紹介できないかな、とさっき検索してみたのですが、・・・あれれっ、このCDって今、全曲公開されているんですか?

 なんだ、じゃあ自分もCD買う必要なかった? ・・・と、ちょっと動揺してしまいましたが(でも、事前に気づいてもやっぱり買っちゃってたかなあ。やっぱり現物持っていると安心だし)、一応バツェヴィチの第一楽章とヴォシのソナタを、下に貼っておきます。

Piano Sonata No. 2 - Maestoso

Piano Sonata

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