どうも、ジローです。
えーと、今、超深夜(というか明け方に近い)なんですけど、昨夜疲れてすごく早く寝てしまったせいでこんな時間に目が覚めてしまい、ついYoutubeを見始めたところ、かなりコーフンする動画に遭遇して、なかなか寝つけなくなくなってしまいました。
で、見つけたのは下の動画で、ヒラリー・ハーンがモーツァルトの協奏曲をやっているのかと軽い気持ちでポチっとしたのですが、しかし何やら会場がすごく豪華な雰囲気。それに、気づくと観客席のど真ん中に何やら明らかに特別そうな方が・・・って、これってもしかしてローマ教皇?
うおぉっ、これは初めて見ました。いやあ、考えてみれば確かにこういったイベントは昔からあるのだろうけど、コンサートに教皇が来ると、こういう感じになるのか(と最初は思ったけど、実はこれ、当時のベネディクト16世の80歳のお祝いコンサートとのことで、要するに最初から主賓だったみたい)。
しかし、これはシビれますね。ソリストはもちろんのこと、オケの人たちも緊張するだろうし、観客だって、きっと音楽に興味ある人ばかりじゃないと思うけど、ここでうたた寝は死んでもできないに違いない(笑)。それに、会場の内装とかも、通路の柵の色も黒というのが(どこにでもあるシルバーよりも)高級感あるし、それに絨毯はやっぱりワインレッドなんだなあ。
Hahn - Mozart - Violin Concerto No.3
で、ちょっと調べてみたところ、ベネディクト16世は元々すごく音楽好きな方で、この夜も演目にモーツァルトを入れることを希望されていたらしい。録音データ的には、2007年4月16日、ヴァチカンの「パウロ6世記念講堂」という新しいホールでのイベントだったらしいです。
そして、そんな重圧ある中でのヒラリー・ハーンの勝気そうな顔が場の雰囲気に負けてなくて、すごくカッコいい。そして、彼女もドゥダメルも、若い。この顔合わせって一体誰が考えたのか知らないけど、こういう大きな舞台で、老年の巨匠みたいな人よりも若手で活きのいい人材を抜擢するのって、欧米では以前からよく見る光景ではないかという印象があり、すごくいいやり方ではないかと思っている。ともすれば重々しく停滞したような雰囲気になりがちな場に、フレッシュで華やかな息吹を入ることになるし。
あと、普段なかなかヴァイオリン協奏曲を聴く機会が増えてこない身としては、この演奏をさっきから何度か聴けたこと自体、けっこう新鮮だった。ちなみに、第一楽章のカデンツァは、ハーンのオリジナルだそうです。
(ただ、あの顎あての布だけは、久しぶりに見るとやっぱり違和感を感じてしまう。例えばシリコンみたいな感じの、透明で柔らかくて目立たないものが、いいかげん開発されないのだろうか)。
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