美男子俱楽部

※単行本はBOOTHにて発売中。

君、変わってるね ①

2022-06-11 | エッセイ

 人の云う所、世俗には変わっておられる人物と変わっておられない人物とが存在して居るらしく、しかし自分の事を変わっておられるつまり「俺は変わっている。珍奇である。従って、ちょい、ちみらの様な愚民とは何もかもが違うって云うか、同じ人類っていうだけで恥っていうか、厭なんでもう死んで下さい、マジで」なんて云う者がおればそれは大馬鹿者で自分の事を変わっている、珍奇である、珍妙であるなどと思い込むのは本人の自由って云うか、それをむやみやたらに言い触らしたり吹聴、豪語するのがあかんわけで、以上の事を踏まえて自分の事を話すとすれば俺は変わっているのである。珍奇。珍妙。イエイ。

 いや、ちゅうか、中華、俺が思っているってより、周りがそのように思ってるらしいんだよね。言わしてもらうけど。この前だってね、友人と飯屋に行った際その帰り駅まで其奴を自家用車で送った訳よ、へっ。んで俺ね、車を運転する際は必ず手套を着用するんだけど、あ、手袋の事ね、英語でグロオブって云うの?知らんけど。初めっから手袋って云えば分かりやすい上文章量を減らす事が出来たし、この件に関しては本当に申し訳が立たねぇって云うか、とにかく御免ね、ヒヒ。反省してる。

 ほいで、それが友人的には慮外だったみたいで、あっ、まあ予想外って事ね、で滅茶苦茶笑われた。「君、変わってるね」



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