美男子俱楽部

※単行本はBOOTHにて発売中。

『俺は斯う云ふ人、俺は無言』

2024-04-04 | 

俺は偉人

女国民は運転をしない方がいい。

左折やら右折やら、ぐずぐずして居る

ちんたらしている

イキることが目的の頭の弱いエゴイスト男は、全女性のために

そろそろ死んだほうがいい

という受難が連なった真実に何時までも気がつかないが男陀羅、阿呆

そう云う時、俺は偉人

腹が立つ

大韓民国人は声がでけえ

あと、間隔が近ぇ

名残の首じゃろ

此処迄は愚痴

俺とて俺、誰れもがする事を誰れもがする

実に情けないね

投げ首でえぇえぇ云って

実にしょうもないね

 

将来のために勉強すな、学生さん

未来の君は今以上に賢いとは限らんぞ

限らんからな、

いま、この瞬間のおまえの為に成らぬ事は一切やめた方がいい

そうすると見えてくるでしょう

一体何が?

その事に関して、俺は無言

俺は斯う云ふ人

 

マニキュアを天に掲げる事ができない

そんな俺に神が降りかかってくる

降り注いでくる

夜が洩れる

息が詰まる

神で。

此の頃雨がおおい

政治をするには好調だがね、

何か切ない何か侘しい

そんな誰れもが考えそうな事柄を俺/私だけが感じて

いると云う事を誰れもが感じていて

俺はとても嬉しいなぁ

と、考えていたらいいなあ、とぞ思ふ

誰れもが。

無理かえ

てか俺、偉人っつったら皆さんにやにや嗤う?褒める?

褒めちぎる?

やめてくれないか、そう云う自己愛は

世界が不信になるじゃねぇかって、

個人の裁量じゃねぇかって

云う阿呆どもに

莫迦どもに

黒い歴史を死ぬほどに学ばせたいが、俺は

何も言えねぇ

 

言えねぇ


「死ぬる人死なぬ人」

2024-04-04 | 

本郷さんってのが困った人でね

そりゃすげぇ絵描くんですよ

賞取ったりしてね

俺好きなんですよ

シュルレアリスムに影響受けてんですよ

岡本太郎を特に敬愛してたみたいでね

俺ね、今生きてる芸術家で一番好きですよ

画家で云えば其の人くらいですよ、俺が称揚するのは

発想がね、違うんですよ

又筆痕を残さぬほど仕事が叮嚀でね

でもね、その人

天狗なんですよ

そりゃ実力があるんですから、当然かも知れねえですがね

学校でも居残ってずっと書いてたらしいですからね

努力してた訳ですよ、誰よりもね

先生にも個別で教えて貰っていたらしくてね

油絵の片岡って先生でね

ライオンキングみたいな奴ですよ

授業外でも付き合ってあげてね

まあ芸術に関してははなはだ熱心なひとでしたからね、本郷さんが

でもね、賞取ってから変わっちまったですよ

審査員長特別賞だったかな

三十万くらい貰ってね

ぐんぐんですよ、鼻が

ぐんぐん

俺はこんなマイナーな学校で有名に為れもせず

安穏と教師やってる奴なんかに教わりたかねえなんて云って

誰の云う事も聞かなくなったんですよ

もう唯我独尊って感じで

正味、俺も同じ意見でね

だから学校辞めたですよ

芸術は他人から教わるものじゃねえって事を、

芸術を学んで分ったんですから

妙な話ですがね

まあ本郷さんですよ、片岡にね

金、渡したらしいんですよ

二、三千円手渡して、俺、誰にも貸し作りたくないってね

今迄のお礼って事でしょうね

片岡、激怒ですよ

俺はこんな事の為に教えてたんじゃないってね

はっきり云って、可哀想ですよ

でも俺なんかは、そんな本郷さん、結構好きなんですよ

虚栄はみっともないですがね、実際才ある傲慢は魅力ですよ

俺の云ってる事、分かります?

でもね、その人、人に知られてないっつうか、

いま何処で何やってるか分からねえですよ

ひょっとしてどこかで死んでるかも知れねぇですがね、

俺は生きて、何処かで俺と同じ苦悶を抱えてると思いますよ


ツボ、壺、つぼ

2024-04-03 | 

普段はがらがらなんじゃろうが、首

今日は満席

テレビジョンのなかで

実にチープな女たちが買え買えと整列して居るのだから

わざわざ近場の人妻じゃあなくたっていいじゃねぇかって、

況して職場の人間じゃなくたって、

云っても 俺は男よ

女っぽいけど

寧ろそこが人気の秘訣まであるんだよね、はっきり云って

ぼろ雑巾よ、女なんて

けどあの人妻は違ったなぁ

初めて俺を見てなんていったか分る

「使い捨て宝蔵」っつったよ

意味分かんねぇでしょ

なんか語呂悪いし

ほうぞう?だれ?って参った

俺の事らしいよ

ふざけんなよ、語呂悪いし

宝蔵は使い捨てねえよ

むしろとっとけよ

宝はいってんだから

宝は多分女のこと、あの人妻ね

蔵の俺が使い捨てられるときは、中の私も同じ

そういう解釈もした訳

いや割と自己評価が高いのが鼻につくけれども

宝て

俺がね、俺は宝蔵おまえは宝云うたら

まだまし

然るに私は宝おまえは宝蔵云うんですよ

しかも使い捨てのね

ひでぇですよ

はっきり云うて阿房

使い捨てってのが極めて嫌な感じ、語呂悪いし

まあその解釈 違ったんですけどね

使い捨てダイヤモンド、使い捨て小判

使い捨て宝蔵は、蔵なのよ

入れ物なのよ、語呂悪ィの

で、どう云うつもりか問うたんですよ

おほほ云うんですよ

舐めてるでしょ

そしたら俺、心が脆弱だから

おほほほほほほほほっつって

ぽきっと折れて

壺に仕舞われて

法治国で生きています。