貰った本がしょうもなさすぎて笑う
本の装丁が、
俺の本より凝っててむかつく。
世間は何を考えていらっしゃる?
凡庸で退屈、
「君」を天に掲げ
其れを下(しも)で待つおのれが美徳なの?
別れた後の未練が其所まで美しいの?
「君」を大袈裟に持ち上げ過ぎるな美化するな
おのれはそうして
想いを馳せるおどれがかわいい
貰った本がしょうもなさすぎて笑う
本の装丁が、
俺の本より凝っててむかつく。
世間は何を考えていらっしゃる?
凡庸で退屈、
「君」を天に掲げ
其れを下(しも)で待つおのれが美徳なの?
別れた後の未練が其所まで美しいの?
「君」を大袈裟に持ち上げ過ぎるな美化するな
おのれはそうして
想いを馳せるおどれがかわいい
みなそれぞれ不幸があると思うが、
先ず、私の幸福は芸術に心酔できた事、最大の不幸は会社の駒として社会に属さなければ成らなかった事。
はじめたての創作ではとても食ってゆかれ無いから、〇〇会社の市川ですっとか云って、「俺は俺じゃねえか」って沸き上がる強力な自我。心酔しているから、芸術が万物で最も崇高であると揺るぎのない思想に基づく者からしてみれば、此れは言わば戯け。
地獄の様な気持で俗に染まりつつ、儚い収入を得て、それでも困窮し湯にルウを溶かし安い焼き鳥かなにかの缶詰を入れたカレーライスで一日の食事を賄うことはざらであったし、阿呆(あほう)みたいに戯けてばかりの自分を何とかしたくて職も替え、家が無くなって見知らぬ人とアパートで暮らしながら住み込みの農家のバイトをしたり、村の長屋でホームスーパーで買うたホースで身体を洗う様な不様な生活をしたりと、
それでも行く場所行く場所には、困窮を極める自分に何度かコンビニエンスストアーの惣菜を大量に買い、与えて下さった者が居たり、いまより余程つたない私のくだらぬ絵や売れぬ私家版の単行本を或いは金の、生活の為に購入下さった者、一般の者では在るが、芸術の才をみとめ信じて下さった者、などが居て、どうやら自分は他人に施され易い質、とか云うたらあれだけれども、其れも私にそなわる小さな幸福として受け止めておくと為る。居る。
自分より苦しい者をまわりに知らぬ程が、少しずつそうでも無くなってきている、と云うのは此れはまぎれも無い幸福。車を買えたり、詩を撚る時間がふえたり、少し嬉しい事があったのなら、好い寿司とか、そう云うもの無理無くさらっと食べに行けたり、はして、それでも当然裕福では無いのだけれど、其れは私は未だ未だ駆け出しの作家であって、未だ未だ拙い詩を書いて仕舞ったりもする有様であるからであり、
それでも存在のなか、矛盾と人生の本質をうばう社会の中世俗の中人間同士の中、不安の中愛の中悲しみの中、それを内面的に感じて居る繊細で生きづらくて、共感・共鳴する私とおなじ全て・各種の心の為に詩を書いてこましたるど。とは云うものの、今日は何だか訳が分からずにやる気が出ないので、詩作は諦め、何だか楽しく生ける、という俺の生の自由、惰性・怠けをも共感・共鳴して呉れるとも思っている。こころの為に。
普段、わたくし觜川おんが直に話す事は無いですが、
此所の名称は、
「美男子俱楽部」より「詩人生における、人生による人生と云う緊張」
というものに変わりました。
記事の閲覧数が2万回に到達します。
一文でも拙作に触れてくださった皆さま、誠にありがとうございます。
新作、「いぶし魂(人生の高天原)」の読みは、
「いぶしたましい(じんせいのたかまがはら)」で、御座います。
さて、
人生に緊張する。という事についてですが、
済みません、詩作があるので
また今度とします。
2025.1.22 觜川おん
理想を掲げて海原えゴー
外部では頭の悪い学生が恋を語りその冷気で
結露で、窓が曇る。
其れで俺、実に幸福?
茶渋が跳ねる 手袋が落ちる
そら外界では、青ぞらの下で真っ赤な嘘&地獄 (其れが奇麗でえ)
燃えるキリシタン、泡沫の社会、泡沫の人民
俺は云うた「所得で真価を定めないで差しあげろ」
「生業(なりわい)で真価を誤らないで差しあげろ」
窓が曇る、罪が漏れる 闇が跳ねて汚らしい
此れに共鳴した俺ら、虫螻同然の聖人どもを引き連れて、社会を全うする君ら適合者が大敗した残骸・肉片が下品に無惨に飛び散った窓の、その逆へ歩行、可哀相でぇ憐れぇ、とか思いつつ考えつつ、尻目に祈りつつ逆、逆ですよ逆、人生の浴室に入り、理想を掲げて海原えゴー、罪をバック、
俺の浴室は海原に繋がっている。
窓に何度も何度も繰り返し敗北が飛び散って居る。
窓が曇る、が でも、もう、俺ら
スリルある天気に、スリルある天気に
彼岸で生ける気力を失う時
情婦をぶち転がして
文学でオールナイト 文学でオールナイト
愛情半分、恐怖半分で
世界を支配したいなんておまえ
馬鹿みてえ
悪人と善人のカフェラッテ
それが俺の世間&他人(ひと)の世間
世間の世間、世間の世間の世間
世界は繋がるなんておまえ
実に 馬鹿みてえ
メルボルンで、
おまえがおまえだけが独り嫌われる夜に、俺は此所で絶対に嫌われて居る。※確じつにやられている
迫害されている
嘲罵・痛罵されている
だからと云う訳じゃ無えけど
誰れもが仮睡を放任されたとき
それでいいの?
それがいいの?
すべてのすべてのすべての辣腕の衆生に取っての
考えが及ばぬ人民気遣いが及ばぬ人民エゴイズムの人民 各種
(其れが不興でぇ)
それを迫害して放逐するなんて
人間を生活の潤滑油にするなんて
春みてえ