45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

カーキ・オリーブジャケットの着こなし

2013-06-03 11:57:01 | カーキジャケットの着こなし

カーキ・オリーブグリーンは、なかなかやっかいな色だと思います。色白の若い女性がモッズコートなど着ていると素敵だなと思う反面、日焼けしたオッサンがミリタリージャケットを着こんでいると、軍事オタクが歩いているとしか思えないのも困ったものです。

着る人を選ぶ。これはテーラードカラーになっても同じこと。冬物のオリーブグリーンのコーデュロイのスリーピース。これはカントリーテイストにあふれる逸品。これも着る人を選ぶ服ですね。ビジネスで着られる服ではないので、大学教授とか弁護士事務所か開業医の先生とかが着ているとかっこいいですね。
夏物ならば、コットンか麻。パンツの色は濃いめのデニムでしょうか。インナーはTシャツが一番しっくりくるのですが、これはそのまんま米軍キャンプの兵隊の外出。あるいは小柄な人が着ると日通の引っ越し屋さん。
結構難しいのですね。

まんまミリタリーに見えないようにするには、「優しく、上品に」するのがいいでしょう。チルデンベスト(テニスウエアのあれ)を着て、ネクタイまで締めちゃったら上出来。パンツも同じネイビーでもネイビーチノに替えてみるとオリーブがかなり落ち着く雰囲気です。

次は、上下オリーブというケース。シャツに白やベージュをもってくれば色的には「合う」のは間違いないのですが、そのまま運送会社の作業着に見えてしまうのは間違いありません。そこで思い切ったビビッドカラーを登場させます。

朱色。
これは強烈です。ミリタリーテイストがぶっ飛んで、朱色のパワーに完璧に抑え込まれています。この少しくすんだ朱色。チャコールグレーや瓦色のグレーなどによくあう色です。ブルゾンの裏地とかに使われています。淡いカーキにも合いそうです。
カーキのジャケットを着るなら、どうせオフの自由な時間。これくらい大胆なカラーコーデにトライしてみるといいかもしれません。
ネイビーやブラックの上下のときに、ブルーデニムをインナーに着るコーデがでてきました。ここでも「ビビッドな色を使う時は、他の色を一つにしぼる」という鉄則が生きています。
オリーブのスリーピースのスーツの着こなしでは、オレンジや柿色のシャツを使うとよくまとまります。所詮汚れて見える色なので、白よりも彩度の高い色との組み合わせのほうがオリーブの色合が映えると思います。


オリーブ・カーキのイメージを変えるにはニットかカットソーでインナーに色を足すのが簡単な方法です。オレンジ味の強い柿色などが合います。

インナーにデニムシャツを着てライトグレーのカットソーを着込んだ、なかなか凝った着こなし。この人もオリーブの着こなしには苦心惨憺のあとがうかがえます。

「優しさと上品さ」を醸し出すのにライトグレーの色みと、ボータイのコミカルな味わいを足しています。


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