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永瀬清子 心を書きとめる

2020-01-29 20:59:45 | ◇ アート

平成7年に死去した詩人 永瀬清子さんは日常の中で短い文章を数多く書かれている。

その中の一つ

 

天気女とか(天気男とか)いう人があり、その人が出かける時はいつも天気。

その人の参加する行事はいつも青空である。

天気であれば「ほら私のせいですよ」と彼女は自慢げに云う。

所が天気の悪い時も勿論あるので、その時は「おや例外でした」と勘定に入れない。

だから彼女が天気女である事はいつもゆるがない。

 

この天気女と称する彼女は一体どんな人間なのだろうか、と考えた。

物事を自分の都合のいいようにとらえ、自信たっぷりに生きている鼻持ちならない人間なのだろうか。

それとも天真爛漫で年を重ねても子供のような純真さが残って、多少周りから迷惑がられてもかわいがってもらえる人なのだろうか。

 

ただ、私が来るといつも晴れ、といつも言っていては雨の時なんか家にいるしかない。

天気女の称号が剥奪されるやもしれない。

例外で済ますにしても、人生もお天気も例外続きであるから、いつまでも通じない。

だんだんに窮屈な生き方となっていくに違いない。

 

短い文章ですが、なんだかいろいろ想像が膨らんでいきます。

 

永瀬清子さんは岡山生まれで赤磐市にある生家は国の文化財として指定されています。

NPO法人永瀬清子生家保存会が守り、朗読会などもそこで開いているようです。

 

⇒NPO法人永瀬清子生家保存会

 

別棟と離れの痛みが激しく修繕費を確保するためクラウドファンディングを計画されているようです。

 

⇒山陽新聞


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