精霊が宿るマスク

マスクは石器時代から作られていたようです。
祖先崇拝、儀式、魔術などに使用され、マスクを着けた人は特別な力を持つようになります。

世界最古の祖先崇拝のマスク


⇒Israel Ministry of Foreign Affairs

大阪吹田にある万博記念公園内の国立民族学博物館では、「先住民の宝」特別展が開催されています。


⇒国立民族学博物館

世界には70カ国以上に約3億7千万の先住民、5千以上もの民族が存在しているようです。
彼らの衣装、彫像、日用品など740点が展示されています。
その中でもマレーシアの先住民オラン・アスリのマスクが印象的です。
オラン・アスリはマレー半島の先住民の総称で18の部族があります。
オラン・アスリは「元の人々」「最初の人々」という意味です。

マスクは擬人化された形を示しますが、これは現代でも映画に登場してきそうなエイリアンの顔ですよね。


⇒朝日新聞


⇒Museum of Asian Art

赤褐色のマングローブ材で作られた彫像
オラン・アスリ族のジャーハット（JaHhut)の作品
オラン・アスリの人々は自然界のものにそれぞれの精霊が宿ると信じています。


⇒Magik River


確かにひとつひとつに違う精霊が宿っている感じです。
私たちの現代の社会とは一線を画した、いわば原始社会と呼べるかもしれない世界ですが、生きる力を感じますね。