


アフリカに現在も根付いている呪術にまつわる小説。
アフリカの細かな風景描写・歴史・風土や文化、
魅力的な登場人物、呪術にまつわる色々な出来事に
ドキドキさせられながらあっという間に読み終わってしまった。
単純だが、アフリカに行ってみたくなってしまった。
九州がすっぽりと入ってしまうヴィクトリア湖。
どこまでも緑の草原が続く一本道。
死ぬまでに一度は見てみたいと思った。
上司にちょっぴり霊感というか、
私には見えないようなものが見えてしまったり、
そういう女性がいる。
この小説を読み終わった日に会社の飲み会があった。
その席でいきなり上司は
「最近なんでか分からないけど、何日も連続でアフリカの夢を見るのよぉ」
と突然言い出すものだから、
思わず飲んでいたビールを噴き出しそうになった。
かくかくしかじかと説明をして、
とりあえずその小説を3巻とも貸した。
本の世界にのめりこんでいて、
『アフリカに行ってみたいなぁ~』
と思っていた私の気持ちを察してしまったのか何なのか。
死んでしまった人のおもいより
生きてる人のおもいの方が強そうだから、
そういうのが上司のアンテナに引っかかったのかなとか、
はたまた小説に出てくる登場人物のように、
『超能力でできることは全てトリック(マジック)でもできる』
と意味もなく疑ってみたり、
そもそも単なる偶然かもしれない。
まだまだ統計学的に有意ではない。
などと、小説で覚えた言葉を無理矢理使ってみたり。
上司は
「今度から変な夢を見たらみんなに報告するね」
と言っていた。
ちょっと怖いけどちょっと楽しみ。
なんだか小説みたいな展開。