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くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

保坂和志・著 『プレーンソング』

2007-12-11 13:26:21 | 読書


荻原浩の作品を読んでから保坂和志の作品を読むと、
そのギャップにちょっと挫けそうになる。

ジャンルが異なるので当たり前のことなんだけれど、
頭では分かっていてもなかなか切り替えられないものだ。

以前読んだ『カンバセイション・ピース』同様、
何か事件が起こるわけでもなく、
ありふれた日常をひたすら書き続ける。

登場人物のちょっとした仕草がたまにおもしろくて、
ニヤリとしてしまった。

でも自分の日常もこんな風に小説にしてみたら
おもしろいのかもしれない。

特に何か起きるわけでもない平凡な日常、
あらためてそれを認識してみると、
それはそれで意外とクセになる。

平凡な日常がクセになるっていうのも
なんだかおかしな話だけれど。