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くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

出来そうで出来ない。

2007-05-10 19:04:47 | アコースティックギター
明らかに不可能そうな事柄には尻込みしてしまったり、
やる前から諦めてしまったりするけれど、

なんだかちょっと出来そうとか、これならもう少しがんばれば・・・
ということには意外と継続的にエネルギーを費やせるようだ。

YUIの『TOKYO』という曲を弾いてみようと思い、
月刊『歌謡曲』を見ながら弾いてみたのだけれど、
なんだか音が違う。
少し違うというか全然違う気がした。

そもそも『C』『G』『Em』とか簡単なコードしか使われていなくて、
『YUIの曲ってこんなに簡単だったんだ』と思っていたのだが、
よくよくwebで調べてみるとやはり全く異なっていた。
CDを聞きながら自分でも弾いてみたけれど、
明らかにオリジナルのコードはこちらだった。

実際は、

F ⇒ C ⇒ Gm7 ⇒ B♭ ⇒ Dm7 ⇒ C ⇒ B♭

と、しっかりセーハが組み込まれているコード進行だった。

Gm7 ⇒ B♭ への移行が自分には一番難しく、最大の肝だ。

毎日練習しているけれど、なかなかズバッと決まらない。
出来そうで出来ない。
だけどたまに出来る。

この小さな『出来そうで出来ない』の壁を越えようとがんばっていると、
違うところ、つまり昔は難しいと感じていた別の曲が意外とすんなり
弾けるようになっていたりする。

そういうときに自分の成長を感じる。
それが嬉しい。
だから続いているのだろう。

福山雅治の『東京にもあったんだ』も練習しているのだが、
こちらはYUIに比べると優しい。
でも意外と簡単そうに思えた Cadd9 ⇒ C6 が私は微妙に苦手らしく、
ちょっぴり悔しい思いをしている。

こんな感じで少しずつ成長していけば、
結構それなりに弾けるようになっているのではないか!?
と興奮気味に未来の自分の姿を想像して、
今日もまた練習。

ギターのコード進行が乗っているお勧めサイト。
すごく重宝している。

http://music.j-total.net/index.html

傷心の彼。でも豆。

2007-05-10 18:23:37 | 日記
お昼ごはんを食べた後、公園のベンチで休んでいた。

目の前に求愛しているかのような動きをしている鳩が1羽。

求愛されているかのような鳩が1羽。

それを見ている鳩が1羽。

計3羽。

そんな3羽の鳩たちを見ていた。

すると求愛されていた鳩が飛び立った。

それを見ていた鳩も同時くらいに飛び立った。

求愛していた鳩だけが1羽残った。

呆然としているようでピクリとも動かない残された鳩。

その姿に心が動かされた。

彼(鳩)は何を考えていたのだろうか。

『またかフラれた・・・』

と落ち込んでいたのだろうか。

それとも同時に飛び立った鳩が関係していて、

『え!?何でアイツと一緒に!?・・・くぁwせdrftgyふじこlp』

と混乱していたのだろうか。

遠くの、1点を見つめ続ける彼(鳩)。

切ない。

感傷に浸ってみるも、大抵真実は

『あ~腹減った。豆食いて。』

なんだ。


【たたずむ彼(鳩)】

強迫観念ツーリング その3

2007-05-10 18:19:36 | オートバイ
風見峠を後にした我々は、そこから5分ほど走ったところにある、
仁科峠の『牧場の家』に向かった。

ツーリングといえば"食"も大事な要素のひとつだ。

ソフトクリームと牛乳を食した。
普通にうまい。

この時点ですでに正午。
予定よりだいぶ遅い。
昼食は箱根湯本にある鮨屋でアジ丼を食べようと思っていたのだが、
どうしたものか。

その鮨屋へ向かうのも、東京へ帰るのもとりあえず方向は同じなので
とにかく出発することにした。

県道59号を走り、再び伊豆スカイラインへ。
湯河原の休憩所に着いた時点で全員ヘトヘト、
おなかはペコペコ。

私は売店でリポビタンDを買う始末。

目の前には東京へ帰る道、箱根ターンパイクの入り口が見える。

今からアジ丼を目指して走る気にもなれず、
それはまた別の機会でということで箱根ターンパイクに入った。

上りの海老名SAに着いた頃にはさらににボロボロになっていた。

『もう嫌だ。』

『オートバイに乗りたくない。』

『電車で帰りたい。』

『2週間はオートバイを見たくもない。』

これも毎度お馴染み、ツーリングの帰りは
疲れ果てていて必ずこうなるのだ。

しかし家に着いたらお風呂に入って、
いや、お風呂に入る前にビールジョッキとビールの缶を水で濡らして
冷凍庫に入れておいて、
お風呂から上がったらキンキンに冷えた最高のビールを飲むんだ。。
当たり前だがツーリングでは一滴のお酒も飲むことはできない。
じらしにじらされた後は通常の何倍もの幸福をもたらしてくれる。

想像しただけで顔がほころぶ。
キンキンに冷えたビールを心の支えに帰路に着いた。

やっとの思いで家に着き、革のパンツと革のジャケットを投げ捨て、
パンツ一丁のままベッドに倒れこんだ。

『ふわぁあああ疲れたぁぁぁぁぁああああああ』

そして最も恐れていた展開になった。

そのまま就寝。
いや、気絶といったほうが適切かもしれない。
全身の力を抜いた瞬間に気を失っていた。

『はっ!!!!』

と、気が付いたときには翌日の朝7時。
一瞬にして最高のお風呂と最高のビールが消えた。
あれだけ我慢して、我慢して、がんばったのに。

四捨五入するまでもなく三十路に近い大人が、
ここ最近最も絶望感を味わった瞬間である。

「嘘だ・・・俺の風呂とビールを返してくれ」

誰にともなくそうつぶやいた。

その日も晴天だった。

だけど気持ちは真っ暗な雨雲に覆われていて、
家に引きこもって過ごした。

自分の馬鹿野郎。

詰めが甘すぎる。

いつもそう。

自分の馬鹿野郎。