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「徒然草」 第六十二段 和歌でなぞなぞ告白?

2005年07月26日 14時40分00秒 | ★古典「徒然草」にコメントするぞ
これは、ちょっと面白い。まずは簡単に口語訳。

延政門院がまだ幼くていらっしゃった時、父の後嵯峨院のもとへ行く人に
おことづてとしてお詠みになったお歌。

ふたつ文字、牛の角文字、直ぐな文字、歪み文字とぞ君は覚ゆる
※1
                   
恋しく思ってお詠みになられたという。

 
※1 歌の部分の解説>
・ふたつ文字→「こ」
・牛の角文字→「い」
・直ぐな文字→「し」
・ゆがみ文字→「く」
「こ」+「い」+「し」+「く」=「こいしく」→「恋しく」


つまり、「あなたのことを恋しく思っています。」という意味の歌になる。
要するに、「お父さん、だ~い好き♪」ってことか?なんだ、告白じゃないのか。
こういう古典の話は、よく調べないと登場人物の人間関係がわからん。

さて、本当は歴史的仮名遣いであれば「こひしく」であるが、
幼い子供なので間違えたのだろうという説と、当時の発音通りの表記という考えもあるようだ。
私としては、それはどちらでもいい。

この「なぞなぞ短歌」というのが面白そうなんだよね。
何かこういうのを作ってみたいが、さあどうしよう…。

 「徒然草」 第六十二段 本文

延政門院、いときなくおはしましける時、院へ参る人に、御言つてとて申させ給ひける御歌、

ふたつ文字、牛の角文字、直ぐな文字、歪み文字とぞ君は覚ゆる

恋しく思ひ参らせ給ふとなり。



さてさて、次の第六十三段は、正月の行事に不似合いな警備員の話です。


★この段からお読み下さった方のために。

このカテゴリーでは、吉田兼好の『徒然草』をブログに見立て、
コメントを書くつもりで、一段ずつ感想を書いています。


吾妻利秋さんの「徒然草」の現代語訳は、とても分かりやすく、面白いのでお薦めです。


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