SAKAI archidesign web OFFICE   坂井建築設計事務所

【石川県】坂井建築設計事務所 【金沢市】
建築関連、自己紹介はブックマークから
since 1988

  





たまに散歩するOFFICE近くの北部公園

    祖父が愛用していた伊達眼鏡   





構造の美しさ

2010年04月27日 | 設計てきすと

『構造の美しさが意匠デザインになる建物は魅力的です
 内部の機能や空間が建物外部のリズム感へと昇華する建物は魅力的です』


社会に出て最初に設計の仕事に就き耳にタコが出来るほど聞かされた言葉です

設計部の先輩で沖縄の設計集団で活動された経験のある方でした

その方の下で石川県で初めてのコーポラティブハウスや

これも初めての特別避難階段など機能・デザイン・建築法規・打合せ・チャレンジ・の連続でした


おかげで20代半ばの者には中々体験できない事、建築への取り組み等を

勉強させていただきました 今から30年前です^^;



そんな建物への関わりの中で好きな建物のイメージが出来上がったのですが

近くの公園にその意味で好きな建物があります

屋外ステージ(広場)の為の半屋内観客席 のような建物です^^

構造がデザインそのもを創り出し見てて楽しい建物だと思います

横への力を支える構造がデザインになっています













  富山で設計し構造計算で1階に7280mmの大空間を設けたこの建物も
  構造の美しさが意匠デザインに現れる様にしています









  片流れ屋根を只構造的意味無くデザインで段違いにした建物をよく見ますが
  僅かばかりのロフトを取るがためのデザインは
  構造・外部メンテナンス面で建て主へけっこう大きな不安を受け渡すものです




Web内見会の OH-HOUSE でもこの考えにそった構造機能デザインを取り入れて設計しています










建物に構造機能デザインを取り入れる・・・

もちろん住宅の場合はその事は設計する上での基本であり基礎です

一番大事なことは



『そこに住む人のこれからのロケーションを創り出す事』


  建築雑誌にありがちなデザインも魅力的  ですが・・・

  設計者としてそこは違えないようにしたいですね

  大事なのは住まう人



  だと思います。




モックアップCG

2009年11月28日 | 設計てきすと
モックアップ模型の代わりにCGで検討する



ラフなCGでシルエットを確認する




ラフなイメージからモックアップし確認する

これの繰り返しで基本プランが出来上がっていく


ファーストプランが出来上がるまでかなりな検討が行われる

その間の建て主との何げない会話が完成度を上げていき

思い描いたモノを越える基本プランを渡すことが出来ます





外観の変わり身

2009年11月08日 | 設計てきすと

建物の雰囲気は最後の決断で大きく変わります




最後の決断・・・たとえば 木造3階建共同住宅






























でこの時の 最後の決断で・・・・






木造3階建共同住宅のパンフレット



パブリックな建物のデザインでは特定のコンセプトが無い分
CGの検討は大切です

なかなかいい感じです






コンセプト

2009年09月20日 | 設計てきすと
基本計画で必要なことは コンセプト

そのために いろいろ沢山話し合う事が大事です

設計条件は 参考程度に

一番重要なことは会話の中から見えてきます

そこから敷地の状況などを解け込ました物
それがコンセプトプランです


 





コンセプトには

設計者が創るコンセプトと建て主のコンセプトがあります



  どちらも大切です




へんしん

2009年08月26日 | 設計てきすと
タイトル の 『へんしん』


建築では 『偏心』と表される


布基礎ベースが通り芯から偏(かたよ)ったもの

なぜ『芯』でなく『心』なのか

木造では布基礎ベースは普通は通り芯の真ん中に配置されるが・・・

RC造やS造では建築的に芯は中心に無いことが多い


あ、単に中心からずれたからだな  単純な事だ^^;


など妄想しながら小規模建築物基礎設計指針 (日本建築学会)
を 参考にエクセルで検討中です

STRDESIGNは布基礎の変身に対応していないので



エクセルで接地圧を拾い出し計算させるているところ



単純な数値入力中の妄想はなかなか面白い発見をする

――――――――――――――――――――――――
26日追記;
上の 布基礎の変身 は 偏心だった ^^;



唐突ですが井上陽水が好きです

今夜(26)NHK教育でLIFE井上陽水とのタイトルで4夜連続の3日目が放送されていた


イメージとしての井上陽水が 完全に変身した


昨日の第2夜、今日の第3夜は異才との親交交遊関係を中心に
曲が出来たきっかけや理由が語られていた

あの麻雀放浪記の阿佐田哲也氏の元へ足重く通いそこへ集まる
武満 徹 吉行淳之介 伊集院静 筑紫哲也 五木寛之 黒鉄ヒロシ 等との交遊から
妖しいものへの魅力で生まれた ジェラシー リバーサイドホテル 戸惑うペリカンに続き集大成が 最後のニュース


なるほど たしかにその辺りから井上陽水の曲調は変わってきている


理由が分かって曲を聴くと今までとは違う感じになる


何かの影響による変身
ちょと怖いが大事なことかもと思った今日この頃
みなさまいかがお過ごしでしょうか 
変身してますか

と画面の中から井上陽水が語ったような・・・・違うような






構造計算ソフト

2009年07月07日 | 設計てきすと
当事務所が使用している木造許容応力度構造計算ソフトの概要

◆「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」の対応について◆

  2008年12月に(財)日本住宅・木材技術センターから出版された
  木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」 の対応版として
  「STRDESIGN V14」を販売いたしました。

◆◆対応項目◆◆

 V14.1A(2009年3月)の主な対応項目は、以下の通りです。

 1 柱頭柱脚接合部の検定において、従来の標準計算法、詳細計算法(ラ
  ーメン置換モデル)に加えて、『N値計算法』に対応

 2 壁配置の検定において、従来の偏心率に加えて、『四分割法』に対応

 3 『屋根葺き材の検討』に対応

 4 『転倒モーメントによる短期の接地圧の検定』に対応

 5 地震力、風圧力を算出するときの各階重量を、『床高+1.35m』と
  『床高+軒高の1/2』を選択できるように対応

 6 地震力・風圧力に対する鉛直構面の検定

   ◎偏心によるねじれを考慮した割増係数で、従来の偏心率に加えて
     『Fe』と『四分割法』を用いた場合に対応

   ◎風圧力のねじれ補正について考慮有無の選択に対応


 7 柱頭柱脚接合部の検定において、金物工法で複合応力を検討する場合、
  筋かいの摩擦力による低減係数(Cμ)の考慮に対応

 8 横架材接合部の許容引張耐力の検定において、筋かい上端がとりつく
  横架材接合部の引抜力計算法で、筋かいの摩擦力による低減係数(Cμ)
  を考慮に対応

 9 柱軸力によるめりこみ検定で、短期検討を選択に対応


◆「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」の追加項目対応版◆
 STRDESIGN V14.1E のリリースを開始致しました。
 V14.1E(2009年6月)の主な対応は、以下の通りです。


 10 令46条の必要壁量の計算における多雪地域の積雪割増の考慮

 11 水平構面の剛性と許容せん断耐力の計算で、突出した階段の床倍率の対応

 12 鉛直荷重における横架材の曲げおよびたわみの検定で、梁中間および
   端部の欠損変更への対応

 13 耐力壁が載る横架材の短期の曲げに対する検定における条件および
   計算式の変更の対応

 14 壁の剛性を求める際に筋かい・面材のせん断変形角と木ずり・土壁の
   せん断変形角を別に集計する対応

 15 水平構面の検定が省略可能かのチェックシート出力の対応


◆令46条に基づく壁量計算

 1 令46条に基づく壁量算定

 2 壁のバランス(『四分割法』NEW、または偏心率)

 3 『N値計算』による柱頭柱脚接合部のチェックNEW

 4 床面積計算式図

 5 見付面積計算式図



このほかにも2008年版許容本の床倍率4.0倍の仕様にも対応している

あと以下の認定金物工法にも対応している
 
   ◎HQ金物工法
   ◎HS金物工法
   ◎クレテック金物工法
   ◎プレセッター金物工法
   ◎J耐震開口フレーム(合板)
   ◎J耐震開口フレーム(筋違)



ライブ1

2009年05月22日 | 設計てきすと
再開発ビル ライブ1







ちょうどこのあたりは加賀100万石祭りのメインイベント
武者行列を見るには最適なテラス

視認性はまずまずだ どうするか
建物のイメージカラーのブルー
金沢市が管理する再開発ビルのライブ1




窓の内側からのアピールと
癒しの空間
イメージとシーンのすり合わせが大事だ







狭さを広さに変える鉄則

2009年05月11日 | 設計てきすと
昨日夜遅くまで掛かり何とか日曜日中の完成に間に合った
造り付け家具のことに付いて





普通は家具を付けると部屋が狭くなる

しかし あるテクニックを駆使することで

家具により広さを実感できるようになる

今回の家具に関しては7つの視覚的テクニックを駆使している
そのうちの2つは昨日書いた
壁から浮かせ!
床から浮かせ! ですね



もともと8畳のリビングに家具を設置すると
6畳のスペースに近くなるところを

さも10畳の広さを感じれるようになる

『前の8畳のリビングより広く感じる』(我が家の鬼 談)笑


実際は狭くなったのに広くなるテクニックを駆使した設計


これは建築家とは違う住宅作家のゆえんである  




自己主張ばっかりだ ^^;笑



加賀八家曹洞宗菩提寺

2009年04月28日 | 設計てきすと
加賀藩124万石 前田家には加賀八家(家老)があります
 加賀八家の菩提寺ひとつ
 曹洞宗寺院の改修の為の現地調査をした



長い年月雨や雪や風をさえぎり

戦国の世から本堂を支えた柱頭の木組み








虹梁と龍の透かし彫りの欄間飾りが特徴的



細部の様子を書き留め
改修の段取りを考えながら
頭の中で設計してみる




気がつくと一時間あまり経っていた





帰りにあれこれ考えながら車で走っていると


夕陽が沈む景色に・・・







模型かCGか

2009年04月14日 | 設計てきすと
模型は全体のフォルムがつかみやすい



ところが写真にするとボリューム感や空間のリアリティーが消えてしまう





CGはシーンをリアルに表現できカラーシミュレーションが行える







シーンは記憶に残るが全体のイメージがつかみきれないため゛かたち゛として記憶に残りにくい


模型とCGは使い分けが大事です





ところでプロジェクト進行中の夕日を楽しむ家は
CGです



図面に表されたプランとCGでこの家のシーンを気に入ってくれた人が居るらしい

申請直前プロジェクト住宅がそのままのプランで依頼住宅になる可能性が高くなりました






夕陽

2009年03月30日 | 設計てきすと
今日の夕日





この夕日を取り込む窓がOFFICEに一つあります

小さな窓ですが




分煙したコーナーのボードを照らしています




画像処理をすると良く分かります




窓は使う場所で色々なことをたのしめる装置です

何かの効果を期待してひとつひとつ配置されて生きてくる




山桜?

2009年03月28日 | 設計てきすと
山桜が咲き始めた向こうに・・・・・




加茂神社の建ちまいが行われている
昨日までの雪模様の天候も青空がひろがり気持ちが良い











なかなか最近見られない梁の継ぎ手
簡単に言うと二本の梁が一本の梁として働く継ぎ手です











明日 上棟式が行われる




15cm

2009年03月12日 | 設計てきすと
前の記事のwork spaceの写真を見ていて・・・・


気付いた 窮屈そうだな^^;


で、閃いた ^^;




資料棚を打ち合わせスペース側へ少し動かしてみたらいいんじゃな~い?


で早速行動!


15cm


うわ~ぉ!?




たかが15cmで劇的にWorkSpaceaが広がった

いや、正確には広がったように感じる


広げたのは15cm しかし体感は倍近く広くなったような感じです


快適 かいてき ^^






打ち合わせスペースは然程狭くなった感じがしないから不思議です


ちょっとの差ですがそのスペースの用途により感じ方が違うという事

身をもって体感。



空間スペースは 用途によってはちょっとの差で

数値的には小さくても

その数値を遥かに越える効果を与える




Si-House訪問

2009年01月22日 | 設計てきすと
Si-House訪問

 オーディオルームのその後を拝見してきました

半地下の湿気が気になっていたのですが
コンクリート壁320mmに防水施工で湿気は全く問題ないとの事、安心しました






ノーチラスの音を聞かせてもらいました

バイオリンの音が天井高さ3600mmのオーディオルームに響く様は
さながら目の前でライブを聞いているような音のリアリティーがあります。


気になる機械室は・・・素人の理解を超えた境地
4チャンネルのパワーアンプがスピカー一つ一つを・・・究極な境地です






S氏とノーチラス





今注文すると スピーカーは受注生産となっているそうです

いい音を聞かせていただきました ありがとうございます。



 追 記

☆ 設計打合せ時のオーディオルーム仕様と要望 ☆


スピーカーはオリジナルのノーチラス(オーム貝の形状、世界で200セット)
生涯メンテナンスのオーナー証盾がつくB&Wの傑作スピーカー
チャンバー?付マルチ4chパワーアンプで4個のスピーカーを駆動させる(計8ch)
音源のCDは はんだ部分を全てプラチナでやり変えたものを使用する
オーディオルームの分電盤は専用としアナログとデジタル別々に回路配線する
半地下オーディオルームの基礎下に備長炭200kgを敷設しアースを確保する
アースはアナログデジタル別々で確保する
床板はサントリーの樽材を使用しスピーカーに対して垂直に張る
スピーカーの面をリスニング位置の1500mm手前でクロス出来る広さを確保
オーディオルームのコーナー部は全て角をなくし曲面とする
平行に相対する部分を無くする、且つ壁面は全て曲面とする
ロフト部分で音を吸収(収束?)させるために後部へ曲面で回り込ませる
壁天井の仕上げは珪藻土
(完成後オーナー自ら振動を熱エネルギーに変える特殊な塗装を壁面に施されたそうです)
気積は100m3以上とし天井も曲面で3.6m以上の高さを確保する
天井のロフトに3原色のカラーコントロール照明を設置
(視覚が脳の聴覚をコントロールするという事を試したい)
コンクリートは320mmの厚さを確保
窓には特殊(絹)な防音(制音)扉を付ける
完成後半年はコンクリートの乾燥を待ちオーディオ機器は持ち込まない


      木造の構造・計算・安全検討に関する相談も受け付けています


   坂井建築設計事務所 1級建築士事務所登録(石川県)第12379号