背中の緊張を解放することで、膝の痛みが軽減することを発見した後も、オリジナルの症状である、左足のシビレは続きました。担当医師からリハビリとしての散歩やプールでの歩行を勧められましたが、正直、効果は実感できませんでした。むしろ、散歩はやり過ぎると以前と同様にしびれの増強が見られました。
そんなこんなして過ごす内に手術から半年が過ぎ、かねて懸案だった智歯を抜くこととなりました。これも両側の埋没している智歯を掘り出して取り除くために、全身麻酔下に行われました。手術後、麻酔から覚めてというか、まだ少し麻酔薬の影響が残っている時、病院のベッドの上で、通常ではとらない姿勢で眠ってしまいました。具体的に表現するのは難しいのですが、軽くギャッジアップして頭側が少し高い状態で側臥位で寝てしまいました。眠りから覚めた時、足のしびれが完全に消失していたのです。しかし、少し歩くとシビレは再燃しました。もしかして姿勢に秘密があるのではないかと、眠らずに前記した姿勢をとって見ました。すると、5分もしないでシビレが消えていくのが分かりました。
退院後、自分の寝床で様々な姿勢を試したところ、普通の平らなベッド上では、ヨガでいう「ワニのポーズ」をとるとシビレが軽くなることが分かりました。。残念ながら、歩行すると、元に戻ってしまいますが、毎朝、起床時にはシビレのない状態をわずかな間だけ味わうことが出来るようになりました。
これはこの姿勢ですべっている腰椎の位置が改善するに違いないと考え、何とか実証したいと思い、通常の撮影姿勢ではなく、腹臥位で腰椎MRIを撮ってみました。それが次の二つの画像です。
通常の取り方(仰臥位)
伏臥位で撮影
伏臥位では、「すべり」が僅かながら軽減しているのが分かるでしょうか?
実際に起きたのは、単純な伏臥位ではなく、僅かながらひねりが加わっていますが、この所見から、色々な物理療法や代替療法(整体術、マッサージ、鍼・灸など)について、いわゆるエビデンスはないと言われていますが、「治す」ことはできなくても「癒す」ことはできると確信しました。ただし、施術者の腕、疾病のタイプの影響はあると思います。私のようにすべり症による脊柱管狭窄症状であれば、上手なやり方によって、症状を軽減させることはできると考えるのですが、皆さんはどう思いますか?
今後、さらに経過をご報告します。
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