野叟解嘲(やそうかいとう)ー町医者の言い訳ー

老医師が、自ら患者となった体験から様々な症状を記録。その他、日頃、感じていることや考えていることを語ります。

悩みも驚きも尽きることがない

2023年09月03日 | 日記

そろそろ、このブログを初めて1年になります。腰椎すべり症、腰椎椎間板ヘルニアのさまざまな症状を中心に書いてきましたが、ここらで一区切り付けようと思います。結局、加齢に伴い症状は変わり続けており、際限がないということ、それをすべて書き出しても読む人の役に立つ話ばかりではないということから、今回を、神経症状を紹介する最後にしようと思います。

すべり症、および椎間板ヘルニアにより、馬尾神経障害と神経根障害を併せ持っている状態ですが、相変わらず、フォローアップの画像検査(MRI)では目立った変化は指摘できないにも関わらず、症状には変化が続いています。つい先日、気づいたのは神経根症状のある左下腿ですが、触覚は手術後半年の頃にはL5領域でほぼ無くなっていたのですが、徐々に回復していました。少なくとも自覚的にそう感じていました。ところがつい数日前、入浴した際に左膝から下にお湯の熱さを感じないことに気づきました。普段から、シャワーばかりで、湯船に浸かることがほとんどないため、最近まで気づかなかったのだと思います。それから、入浴する際に、一々、どこに熱さを感じるかなど意識することがありませんので分からなかったのだと思います。此度は、冷房のせいで下腿がひどく冷えた感じがしたため、湯船に足湯のように膝から下を浸けて見ました。するとどうでしょう。お湯の温かさが分からないのです。腰まで入ると大腿から上には熱さが感じられましたが、膝下は分からないのです。しばらくお湯に浸けていましたが、感覚に変化はありませんでした。触覚は問題ないことを確認しました。驚きました。組織学的に考察すると理解できるかもしれませんが、ここでは行いません。

いずれにしろ、症状は日々変化していて、後日、同様に足湯の真似をしてみると、そのときには温感がありました。様々な要素が影響しているものと考えます。

画像検査について書いたときに述べたように、脊椎はダイナミックに動くところですから、画像所見と神経症状が一致しないことも珍しくありませんし、症状も変動することが多いと考えます。

脊椎疾患の診断、治療に際しては、この「ダイナミックに動く」ということをいつも心に留めておきたいと考えます。

次回以降、少し自分の体を離れた記事を書こうと思います。まさしく老医師の独り言、繰り言になりますが、ご容赦ください。。