野叟解嘲(やそうかいとう)ー町医者の言い訳ー

老医師が、自ら患者となった体験から様々な症状を記録。その他、日頃、感じていることや考えていることを語ります。

エネルギー保存の法則 その1

2024年08月14日 | 日記

今日は8月14日、お盆です。本来なら、帰省して両親の墓参りをする予定でしたが、台風のためにキャンセルしました。結果は、キャンセルして正解でした。故郷は岩手ですので、無理していたら、大変な目にあっていたことでしょう。

さて、今回のテーマは省エネです。帰省のため、新幹線チケットとレンタカーの予約をネットを通じて行いました。新幹線は比較的スムーズに予約できたのですが、問題はレンタカーです。駅レンタカーは予約が一杯だったため、某レンタカー会社に初めてネット予約しました。それが、大変だったのです。折角だからと、アカウントを作ることから始め、希望の車種を設定し、借りる時間、保険の設定を行い、各種入力情報の間違いないことを確認し、ようやく「予約確定」のボタンをクリックしたところ、しばらく(2分程度でしょうか)待ったのですが、応答がなく、同氏のだろうと思いながら画面に見入っていると「接続の問題が生じたため予約できませんでした」のメッセージ。初めからやり直してくださいとのこと。なれないせいもあり、それまでに小一時間はかかったでしょう。仕方がないと、もう一度同じ操作を行たのですが、またも「接続の問題・・・」のメッセージ。2度目のやり直しで、ようやく予約できたのですが、結局、2時間以上かかりました。都会に暮らしている方には、それでも直接駅に行ったり、レンタカー会社n電話したりするより遥かにじかんやエネルギーの節約になるのでしょうが、小生の住んでいる町は大変便利なところで、JR駅、空港、フェリー埠頭のどこでも車で15分ほどで行けてしまうのです。2時間あったら、とっくにすべて用事が済んでいただろうと思うと、この2時間がとても惜しくて、悔しく思えてくるのです。小生のような老人には、金銭的なことよりも時間が貴重なのです。生い先短い身なのですから。

パソコンの前に座って、いろんなことができるのはエネルギー効率がいいように見えるかもしれませんが、本当なのでしょうか。このチケットやレンタカーの予約だけで消費される電力はどのくらいのものか分かりませんが、小生が一人で消費しているのではなく、様々な回線だとか、各会社のサーバーが消費する電力だとかは、それでも自分で車を運転していくよりはエネルギー消費は少ないのでしょうか。きっと少ないのだとはのだとは思いますが・・・。

何かをあるところから、別のところへ運ぶことを想像した場合、その手段として、人力だろうが馬車だろうが、あるいは自動車であろうが、使われるエネルギーは理想的には同じなはずではないかと考えるのです。ただ、途中でロスがあるので比較しがたいと思いますが、どうでしょうか?

昔、テレビのドキュメンタリーで山奥に夫婦二人と子供二人で、基本、自給自足で暮らす家族の番組を見ました。ある日の午後、風呂を子供が沸かします。所謂、五右衛門風呂です。カマドに薪をくべてお湯を沸かすのですが、その薪を運んでいる子供の姿を見て、「ああ、そうだ。人間そのものがエネルギーだったんだ」と思いました。ある量の水を沸かすのに必要なエネルギーは決まっています。どんな方法を用いても、使われるエネルギーは同じなのだと思ったのですが、違うでしょうか?

人間が楽することが「省エネ」だと思っている人が多いのではないいかと思っているのですが、そうではなくて、できるだけロスを少なく目的の仕事量をこなすのが省エネルギーではないかと思っています。

究極の省エネはできるだけ何もしないこと、ナマケモノのように生きることかもしれません。