琉球伝統芸能デザイン研究室の設立記念公演で、歌三線の山内昌也さん(右奥)の地謡で女踊り「諸鈍(しゅどぅん)」を舞う永山玲緒奈さん=15日、東京都のコレド室町3橋楽亭
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【東京】「琉球伝統芸能の新しいカタチとデザイン」を掲げ、今年発足した琉球伝統芸能デザイン研究室(山内昌也代表理事)の設立記念公演「shinkaする、琉球伝統芸能」が15日、東京都のコレド室町3の橋楽亭で開かれた。会場を埋める約50人が観覧し、地声が響く近距離で琉球の古典芸能を楽しんだ。
自身も歌三線で出演した山内代表理事は、演目の「稲まづん(んにまづぃん)節」を引き合いに「世界中に伝統琉球芸能が広がっていければと願って演奏したい」とアピール。「小空間で特別感をモチーフに、これからさまざまなところで活動を展開したい。琉球古典芸能を芸術にすべく、(大きな)劇場では味わえないような近距離での最高傑作を展開したい」と展望を語った。
歌三線は、琉球古典音楽野村流音楽協会・湛水流保存会の山内昌也師範と、同協会の内間安希師範、琉球舞踊家は玉城流喜納喜利の会の西村綾乃師範と、柳清本流和華の会の永山玲緒奈師範の4人が出演した。古典音楽で「稲まづん節」と「赤田節節」「仲風節」の3曲、古典舞踊で「かせかけ」と「諸鈍(しゅどぅん)」の2目を披露した。合間には曲の内容紹介や舞踊衣装の解説があった。
琉球伝統芸能デザイン研は、琉球王朝時代の「うとぅいむち(おもてなし)」をよみがえらせたいとの思いで立ち上げた。宮廷音楽にこだわった公演を展開している。【琉球新報電子版】