パペット劇場ふらり旅 ~広島~

芝居好きの私がめぐり合った人形劇の魅力、たっぷりとお伝えします。

金正堂書店閉店

2011-02-20 | ふらり旅
本通りの金正堂書店が1月31日で閉店してしまった。
買い物で本通りに行くたびに、シャッターで閉ざされた金正堂の前で心が痛む。

かつての本通商店街には、丸善があり、積善館書店もあった。
撤退した丸善(広島)は東京の香りがするスタイリッシュな書店で、店に入るのはちょっとドキドキしたものである。交差点の角にあった積善館には、信号待ちの間に立ち寄ることが多く、いつの間にか青信号を何度も見送ることになったものだ。ここも店舗営業はしていない。

金正堂書店は、昔ながらの本屋さんの雰囲気を残していて、店内にいるととても落ちつく。私にとっては滞在時間の一番長い書店であった。
個性的な、平積みや棚の書籍の順序までがいまだに目に浮かぶようだ。
だが、ここで購入した本が一番多かったかと考えると、圧倒的にフタバ図書での購入が多かったことに気が付く。

金正堂で選んで、フタバ図書で購入したこともある。ポイントカードのせいである。
畢竟、金正堂でしか買えない(フタバ図書では見つけにくい)書籍の購入のみとなる。

各地の書店は、生き残りをかけて「売り方」の再構築をすすめている。
金正堂の閉店はやむを得なかったのだろうか。
昭和の「街の本屋さん」雰囲気を残した金正堂、その書籍棚の前に立つことはもう二度の叶わないのである。とても淋しい。

商品の購入は、その品に対する投票行動だと言われる。
よい商品、よいサービスを自ら購入すること(それ以外のものを購入しないこと)で私たちは経済を動かすことができる。

金正堂の閉店の一端の責任は、ちっとも購入しない常連客(?)であった私にも責任があった・・。そう思うたびに心が痛むのである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿