パペット劇場ふらり旅 ~広島~

芝居好きの私がめぐり合った人形劇の魅力、たっぷりとお伝えします。

お芝居と演劇のニュアンスの違い ~キャラメルボックス家庭医論~

2005-04-13 | お芝居ひとりごと
某日さんのプログを読んでいて考えた。
キャラメルボックの舞台が境界線だなんて・・、そんな過激な発言をする勇気はないもの、私。
あんなに大勢の熱心な観客を敵に回しかねないような発言は。
(劇団キャラメルボックスの年間観客動員数は15万人以上。全国各地で別々のメンバーが公演する劇団四季を別にすると、単一劇団の観客動員数では断然トップでは・・。)

お芝居と演劇って言葉、何となく自分で区別して使っている。
私の中では、たとえばお医者さんに例えると
お芝居は家庭医で、演劇は専門医って感じかな。
生涯医者知らずって人生(演劇なんか観ないって人生)も、それなりに幸せなんだろうけれど
人生ってどんなことがあるか分らない不確実なものだ。
腕のいい専門医は社会に必要なのです。
そして、そんな舞台には危険率の高い手術や副作用の大きい薬剤がつきもの。

そんな厄介な病気には縁がないという人が、とりあえず毎日安心して健康に暮らすためには
ぜひ家庭医をもつことをお勧めします。それが私が言うところのお芝居。

そこでキャラメルボックス。
あれは要するに家庭医、私の言うところの「お芝居」の舞台なわけです。

人生のちょっとした風邪に、専門医の診察は不要。
キャラメルボックスの芝居を観て元気になろうやってわけです。

じゃあ、あそこの芝居は薬局の市販薬なみで飲んだらかえって酷くなったとか
ここは保健室くらいかなあと考えてみるのも楽しいかも。

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2 コメント

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Unknown (六角形)
2005-04-14 22:15:26
どうも。最近はお互い興味のあるblogが多いようで(笑)。そんな過激な発言という自覚はありませんが、そうなんですかね。



私はできるだけ演劇という言葉を避けて芝居と言っていますが、求めるものはおけいさんが言うところの「演劇」ですね。専門医というより、専門店というほうが私の感覚に近いかも。



キャラメルボックスで最後に観たのは「ブリザード・ミュージック」で、結構楽しみました。西川浩幸とか小川江利子はよかったです。だけど一部の役者のあの演技は、やっぱり観ていて痒くなりますね。キャラメルボックスの芝居全体ではなく、一部の演技演出に特に痒くなるというところを強調しておきます。
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私のキャラメル体験は (おけい)
2005-04-14 22:55:28
『ナツヤスミ語辞典』。

モギリからロビーの雰囲気、開演前の加藤さんの前説も。ファンサービスたっぷりの劇団ですよね。

何だかここに来るとホッとするという感じ。

胸にキュンと来るお芝居もね。



でも、あの繰り返されるカーテンコールには私は付き合えませんです。あんなに大勢の観客が、しかも何度も足を運ぶってのがスゴイ。調べてみて15万人もいるんだあってちょっと驚きました。



ただキャラメルボックスの芝居には世の中の「淵を覗き込む」といった衝撃がない。そんな怖いもの見たさが演劇には必要だと思っています。
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