出演者が別役実・土田英生・ラサール石井・渡辺えり子という何かありそうなメンバーのためか、開演前からコンサートホールは長蛇の列。
男三人おんな一人という微妙な雰囲気の中で、シンポジウムが始まった。
自らコント講座も実施しているという別役は、短く笑いもあるコントはストレート芝居よりも現代の状況を描きやすい。シナリオが書きやすく若い人向きだという。その分アイデアが勝負というところがあり、芝居は突出した . . . 本文を読む
劇作家協会のメンバーがそれぞれやりたいものを企画提案し、その中で通ったものが今回の企画になったそうでこのシンポジウムは司会の原田一樹が提案したそうだ。
演出家が登場してわずか100年位の歴史しかない。
作演出兼が多いのは日本の演劇界の未成熟を現すものだと原田はいう。
劇作家として、別役実と小松幹生。演出では、山の手事情社の安田雅弘と自転車キンクリートの鈴木裕美。劇作演出の燐光群の坂手洋二と劇団M . . . 本文を読む
いま演劇をやろうとする高校生は少なくて演劇部のない学校も珍しくない。
あくまでも子どもたちの自主活動といいはる高校演劇の舞台。
批評してもいいものかとちょっと戸惑う。
客席は同級生やOBの卒業生、各学校の保護者が多いようで縁もゆかりもなく客席に座った私はいささか居心地が悪い。
弱肉強食を描きながら、この「ブンナよ、木からおりてこい」(水上勉作)という芝居は大変説教臭い芝居である。いまどきの高校生に . . . 本文を読む
演出は山崎清介。大評判をとった「子どものためのシェイクスピア」シリーズの舞台を彷彿とさせる雰囲気。シェイクスピアの台詞(主にハムレット)が劇中劇にふんだんに使われている。
圧巻は冒頭の亡霊のシーンから、「恐れながらハムレット様は狂気・・」、オフィーリアに尼寺へ行けと叫び、ボローニアス殺害シーン、墓堀、終幕の決闘シーンまで一気に駆け抜けて演じて見せる劇中劇シーン。これほどスピーディなハムレットは初 . . . 本文を読む
自分の芝居は不条理劇だと主張する鴻上尚史が、不条理劇作家の別役実に迫る。
不条理劇を「コント、おふざけよ」とさらりと言い放つ別役さんはやっぱりカッコいい。
別役さんは自分の芝居の登場人物のプロフィールを作らないそうで、それでもそれぞれの役が混乱しないのは、ちょうど将棋の棋譜のように人物を動かすからだという。
初めて不条理が登場したときには、理由や背景がなく何かが起こってしまう(「太陽がいっぱい」 . . . 本文を読む
大ホール(1200名)公演でもさすがに2階席は久しぶり。既に前売りチケットがここしか無かった。
やや上方からなので舞台全体はよく見えるがとにかく遠い。
ゾンビの特殊メイクもこう遠くては、あまりインパクトがない。
しかも二階席は台詞が響きすぎるせいか聞き取れないし。覚悟はして行ったのだけれど。
観おわって、男も女も永遠にお互いが分らないんだろうなと悄然と帰路に着く。
男と女のすれ違いを背景に戦争を . . . 本文を読む
参加者は40名ほど、見学者のほうが多くてかなり緊張する。
寝起きの時間だそうで、さすがに鴻上さんも元気のないオジサンモードでスタート。
全員が一重の円になって動作送りゲームから二人一組の鏡の動きや目をつぶって相手の身体を触ってポーズを当てるゲームなど、よくワークショップで行われるヤツを。
ただ見学者として知っているのと当事者として参加するのは大違い。
「声の5要素」
① 大きさ
② 高さ
③ 速 . . . 本文を読む
大会三日目の午前中に地震があり
私は「劇作家から演出家へ、演出家から劇作家へ」のシンポジウムに参加していたのだが
会場の地下大会議室もずい分と揺れた。その時はまだ震源地が福岡だとは思いもよらなかった。
会場内の特設屋台の熊本ラーメンなど食べて、午後は「喜劇・コント笑いの方法」のシンポジウムへ。
ところが終わって出てくると震源地が福岡で各地で交通が麻痺状態、JRも新幹線も運休という
掲示板の張り紙 . . . 本文を読む
子どもたちは平土間にカーペットを敷いた桟敷席、おとなはベンチ席。
200人くらいのお客さん。本国では60人ほどで見る人形劇なのでどうぞ前のほうの席からお詰めくださいというアナウンス。
アンデルセンの中でも「火打ち箱」は日本でもなじみの薄いお話で、しかもオランダ語での上演となると本邦初ということになるそうです。
ろうそくの蜀台とともに登場した女性が日本語で簡単なあらすじを話してくれていよいよ開幕です . . . 本文を読む
全4日間(3月28日~3月21日)の日程中、なか二日間に参加してきます。
私の予定は以下のとおり。(説明は熊本国立劇場のホームページより)
鴻上さんのワークショップ。
講師による好評の「シアターゲーム」。「こえ」と「からだ」を使って遊び
「こえ」と「からだ」をより自覚し、より楽しみ、より意識してみるためのワークショップです。
シンポジウム「不条理演劇とはなにか」
物語的戯曲が全盛の中、不条 . . . 本文を読む