小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

四国八十八カ所(6) 2013,6,22~23

2013年07月10日 | 四国八十八ケ所

2013,6,22~23

四国八十八カ所(6)

 高知県

第31番(竹林寺)~第37番(岩本寺)

前回「善楽寺」を後に時に、大きな山門らしき建物が車のバックミラーに写っていた。

気になっていたので、ここからスタートとした。説明文には善楽寺の隣にある「土佐神社楼門」とある。善楽寺とは関係ないのか?

善楽寺の山門かと思っていただけに、「ん~?」だ。

▲土佐神社楼門

気分的に引っかかってきたものがスッキリした。

■31番札所「竹林寺」 7:58~8:40

▲竹林寺山門

竹林寺とは、聖武天皇が唐の五台山に似た山お探して、寺を建立するように行基に命じ、建立されたのが竹林寺。

お遍路だけでなく、一般の観光でも訪れるお寺である。

高知市内南東に位置し、道は一方通行。曲がるところ間違えるとふりだしに戻るといる不のスパイラルにはいいてしまうので、

慎重に分岐を確認しながら到着。

 

 

▲五重塔

ここのお寺、山門から入るだけで独特の雰囲気が漂っている。新緑のように明るい緑の木々に覆われ、地面には一面の苔。

▲本堂

そして、朝のキーンと張りつめられた空気がなんとも心地いい。

▲山門

またお寺の方がとても丁寧に接してくれる。納経所では若い修行中?二代目?の住職が丁寧に納経帳に筆を走らせていただいた。

庭園、宝物殿を拝見し後にした。

■32番札所「禅師峰寺」 9:12~9:38

▲32番札所・禅師峰寺

禅師峰寺と書いて、「ぜんじぶじ」と読む。竹林寺から南に向かって、1つの小山の上にあるのが禅師峰寺。

駐車場から階段を上り山門横の碑にカタツムリが遊んでいたので撮ってみた。

3月から始め、桜の4月、ツツジの5月を過ぎ、ここでは紫陽花の6月となったことを実感する。

▲奇岩の群れ

山門をくぐり階段を上がると右側に奇岩がずらずらと並び、異様な雰囲気となっていると同時に禅師峰寺にしかない

光景が弘がっている。

▲本堂

境内は決して広くない。そしていたるところに奇岩が並んでいる。

▲太平洋

大師堂でお参りし、一番南側に行くと太平洋が一望できる。このお寺がいかに海に近いかわかるだろう。

一番奥には桂浜が見て取れる。

■33番霊場「雪蹊寺」 10:07~10:27

▲33番札所・雪蹊寺

その桂浜を目指すように走って行きます。浦戸大橋を渡り桂浜の入口を左手に見ながら西に向かい、少し内陸に入った所にある

雪蹊寺に到着。山門は無くいきなり境内に入る。

▲雪蹊寺境内

静かな境内だったはずなのだが、大師堂でお参りしているときに、観光バスが到着したのか大勢の人に囲まれた。

統率がいまいちで、いきなり大師堂で思い思いの参拝をされるのでこちらが戸惑ってしまった。

 

このお寺は、長宗我部元親ゆかりのお寺で真言宗ではなく臨済宗のお寺だそうだ。長宗我部は土佐以外ではやたらと

お寺に火を放っているのに、地元のお寺は保護するんだ。

■34番札所「種間寺」 10:45~11:05 

▲34番札所・種間寺

雪蹊寺からは、高知競馬場の脇を通り高知の田園風景の中を走りたどり着いたのが、種間寺。

田んぼの中にポツンとあるって感じで、弘法大師が五穀のタネをまいたので種間寺となったらしい。

 

▲34番札所・種間寺

お寺はこじんまりした雰囲気で、息子さんらしき男性がサクサク手伝っていたのが微笑ましかった。

■35番札所「清瀧寺」 11:40~12:14

▲35番札所・清瀧寺山門

四国八十八カ所めぐりには、参拝するのに難儀するお寺がある。焼山寺であったり神峯寺であったり。

その一つである清瀧寺。高知自動車道土佐インター近くから登るのだが、高知道をくぐったあたりから一気に

道が細くなる。まず離合は無理。それこそ「来ないでくれ!」と祈りながらお寺に到着。

車は境内に置くことが出来るのだが、ふと逆を見ると下の方に山門が見える。

マイルールで山門から参拝ということになっているので、降りてみたら立派な龍の天井画を持つ山門だ。

▲境内への階段

折り返すように階段を登る。こうして見ると結構な長さだ。歩き遍路の方でも、この階段を歩く人は少ないのか、

階段には苔が付いていて滑りやすい。

▲35番札所・清瀧寺境内

このお寺の特徴は本堂左に見える「薬師如来像」。ご本尊でもあるのだが、ここでは戒壇めぐりができる。

もちろん小太郎もさせていただいた。中は真っ暗で、真言を唱えながら108段の階段を歩く。

▲土佐市の街並み

納経所に行くと、なぜか室内にツバメの巣がある。巣には雛が4羽元気に親を呼んでいる。

しかし、夜はどうすんだろう。思わずどっか穴がないか探していたら、納経所のおばちゃんが、

「今、蝉が鳴いたやろう? 蝉が鳴いたから梅雨が明ける」と連呼していた。

えっと思ったが、結局明けるのに2週間要した・・・。

■35番札所「青龍寺」 12:32~12:36

▲35番札所・青龍寺

清瀧寺から海に向かって20分。宇佐大橋を渡り横浪黒潮ラインに入ると、甲子園で有名な「明徳義塾高校」がある。

その手前の細い路地を付きあたりまで行くとある青龍寺。唐で修行していた弘法大師が東の空に向かって3つの独鈷を投げて、その内の1つが

ここに落ちたと、かなり痛い話が伝わっている青龍寺。

▲朝青龍がトレーニングした?階段

大相撲元横綱の朝青龍が明徳義塾高校出身の大相撲元横綱朝青龍があやかって「青龍」という名を付けたという。

いい話に聞こえるが、明徳義塾も朝青龍もダーティーなイメージしかない小太郎(俺は今でも松井秀喜のファンだ!)からすれば、どうなんだろうと

思ってしまう。朝青龍がトレーニングしたと言われる長い階段を上がっていくと、左に滝が落ちている。

これが、弘法大師が錫杖で突いたら水が湧き出した・・・・・。いや、これは清瀧寺の話だった。

「え~っと!清瀧寺に水が湧いてたか? ん~、わからん。」

話がごちゃごちゃになってきた。

▲青龍寺本堂

そんなことを、ヘタ子と言いながら階段を上ると立派な本堂。ご本尊は「波切不動明王」悪魔を降伏するため、恐ろしい姿をされ

どんな障害をも打ち砕き、おとなしく仏道に従わないものを無理やりにでも導き救済する役目らしい。

それで、あんなに恐ろしい姿なのね。納得。

ここから岩本寺へは、土佐インターまで戻って高知道を走るのが最短なのだが、折角なので横浪黒潮ラインを走り須崎西インターから

高知道に入る。そうすれば無料なのだ。

■36番札所「岩本寺」 15:09~15:35

▲36番札所・岩本寺仁王門

昔でいう窪川の町中にある「岩本寺」。駐車場は何カ所に分かれている。その一つに車を置き、参拝する。

▲本堂の天井画

ここのお寺の名物は、本堂を再建した時に天井画を一般募集し飾られていること。有名なマリリンモンローの絵を発見!

隣には、ロートレックか?普通じゃあ考えられんよな。

▲五つのご本尊の真言(反射して見づらくてごめんなさい)

もう一つの名物は、ご本尊が五つあること。割愛して一つってことにはならず、五つのまま。

なので真言も五つ。こんなお寺、八十八か所の中でこの岩本寺のみ。

初めてだけど、五つの真言を言い切りました。

本堂の中、ご本尊の前には椅子がずらずらと並べられているのもいかにも現代的。

信者の方々にいかにお寺に来ていただくか。住職のスタンスを感じます。

 

そんな中、ヘタ子がボソッと「仁王門の仁王様の足が・・・・・・・・・・短い。」

 

えらいことを言うもんだ。確かに、彼女は仁王門でしっかりお参りしていた。

 

▲仁王様

帰りに仁王門のお仁王様を激写したのがこの写真だ。足が短いかどうかはわからないが、なんかアニメに出てきそうな

かわいらしいお仁王様だ。

                                                        (7)につづく 



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