2007,11,7
閑谷学校(岡山県)
日頃の仕事に忙殺され、仙丈岳から山登りさえしていない今日この頃、
やっと、休みが取れたので秋を探しに比較的近くの「閑谷学校」へ行って来ました。
ここは、1670年に創設された、備前藩の藩校。
今年、訪れた会津藩の「日新館」のように若い武士育てる為、武道、学問を統一的に学べる学校では
無く、庶民の学問の学校です。
ここには、全国的にも珍しい、「楷の木」があり、秋にはこの一対の木が赤と黄の競演を演じ、岡山だ
けでなく隣に兵庫県や近県から多くの観光客を集める所である。
▲紅葉したもみじ
講堂の周りには、765mに及ぶ石塀が取り囲みます。この精巧な、石工技術の粋を集めた塀。
ジモピーの私は、何度もこの塀を見ていますが、この歳になって改めて塀を見ていると、江戸
時代のものとは到底思えない、精巧なものです。
しかも、センスがいい!他に類似するものをみたことが無いのも、心惹かれます。
▲講堂(国宝)
瓦屋根が茶色いのは、実はすべて備前焼の瓦なんです。
もし、瓦を葺き替えることが起これば、軽く数億円がすっ飛ぶというしろものです。
▲講堂内部
▲講堂内部 パート2
内部はピカピカに磨き上げられた床が目を引きます。
▲楷の木
孔子廟の前には、孔子林の種を育てた一対の楷の木があります。
この日は、紅葉が7割くらいですかね。
▲黄色の楷の木
▲講堂と楷の木(クリックで拡大)
▲赤色の楷の木
▲孔子廟
江戸時代までの封建社会には、上下関係に厳しいと言う観点から、
教育の中心になっていた儒学(朱子学)。
楷に木の奥に孔子を奉る孔子廟があります。
この日は、お天気も最高で、観光客にまざって、多くのカメラマンが自慢のカメラを持って
この閑谷学校に来ていました。
やはり、秋を感じるにはいい所だと思います。