自分のコーチング

たくさんの方より必ず質問されるのが・・・

なんで世界で戦うトッププレイヤー達が、あなたの家に泊まりに来るの？
そして、いったい何をどのように教えているの？

今日はこの質問に答えてみます。
珍しく料理人では無く、指導者としての一面をご紹介致します。
（そもそもお前は料理人では無いっ！）

自分は現在JDリーグの女子ソフトボーラーのパーソナルコーチを努めています。
その経緯は「教え子達の呼び名」でも書きましたので、ここでは割愛するとしまして。

自分の指導方法の特長をご紹介させて頂きますね。

過去に30年以上の指導をして来た自分ですが、そこで気が付いた事がひとつあります。
それは。

選手の優れている特長を見つけるのが早い。


意外と自分の良い所に気が付いていない選手達。

選手達の話しを聞いて、プレーを見ると、意外に誰も気が付かないような特長に気が付くんです。
足が速い、肩が強い、ボールを遠くへ飛ばせるなんて事は誰でも気が付くと思うのですが。
自分が気が付くのはそんなところでは無いんです。

その上で選手達の話しをじっくり聞くと、それは確信に変わったりしますね。

我が家に来るJDリーグの選手達は誰しもがトッププレイヤーですから、そりゃあ全員が人並み以上の能力を持っています。
それでも本人たちは100%のパフォーマンスを出せているとは思っていませんし、実際にまだまだ出せていないものも沢山あります。

けれども問題は、いったい自分に何が足りていないのか。
そして、それをどのように会得すれば良いのかが解っていません。
これは彼女達に限らず、スポーツを行う人達全ての方の課題ですね。


そんな中で、選手の良いところを見つけると。

その良いところを説明した上で、それを実際に本人に見せてやります。
すると、今まで気付いていなかった自分の特長に驚く選手達。

後はその特長を活かすべく、それに特化した練習道具を作ってあげます。


すると、そこから選手達が徐々に進化して行くんです。

特に自信を失いかけている選手。
なかなか結果を残せない選手にとっては、このアドバイスと練習方法は暗闇の中の光明に見えるんでしょうね。

お陰で我が家には実にへんてこりんな道具がたくさんあります。
選手一人一人の為に色んな物を作っていたら、いつの間にか発明おじさんになってしまいました。（笑）


自分が選手の特長に気が付くのが早いのは・・・

子供の頃から絵が得意だったせいかも知れませんね。
絵が得意な人達に共通する特長って、全体の中で細かい部分を観察する癖があるんですよ。

なのでつま先の向きとか、手首の向きとか、足の上げ方など、本当に細かいところを見る癖があります。
だから、この選手はここの動き方を直したら、もっと凄い事になるんじゃない？って解るのかも知れませんね。
また、選手のフォームが変わると、それにもすぐに気が付きます。

指導者には色んなタイプがいるのですが。
意外に多いのが、自分がやって来た事が全て正しいと思いこんでいるタイプ。
この手の指導者って、必ず自分の型に選手をハメようとします。

それと比較すると、自分の指導は選手の良いところを褒めて伸ばす、ゆる～い指導です。
その緩さ故に、未だに特長を出し切れていない選手もいるんですけどね（笑）