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新型エブリィ6型 DA17W:DA17Vからの車両入替

10年目の真実、VからWへの乗り換え。登録は2人乗り4ナンバー

★新型エブリィーDA17V、ドアミラーウィンカー部ポジション点灯仕様へ Vol.17

2016年01月12日 | DA17V
新型エブリィーでお越しの皆様、2016年あけましておめでとう御座います!!


2016年、今年もいろいろと作業を進めていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。



今年初めの作業は、昨年取付けた”ドアミラーウィンカー”をスモールONで点灯させるように仕様変更してみる事にしました。

昼間はその効果は期待できないのですが、辺りが暗くなり始めるとその効果のほどが確認できます。

作業自体は至って簡単で、ドアミラーウィンカーの配線に”イルミ”からの信号を割り込ませるだけでOKです。

ただそのままだと問題が残るので、市販の便利なパーツをを利用して進めていきます。

今回使用したのは、こちらです。

ウィンカー配線を途中で切断し、この装置をバイパスさせる事によりスモールONで点灯します。配線図も付属しているので、初心者の方でも簡単に作業できます。

車両側(エブリィはBCMからの出力)からランプ側(今回はドアミラーウィンカー部まで)までの配線さえ特定できれば、車種は選ばず設置できそうです。(DA17以外は未確認です)

但し、その配線が単独である事が条件となります。どういう事かというと、

ドアミラーウィンカーとフロントサイドウィンカーなどが同じ配線であると問題があるという事です。必ず単独の配線を探してください。

どうしても見つからない場合には、それぞれのランプ側近くでカットし、それをバイパスさせる様にすると良いでしょう。

ただこの場合、配線が複雑にある事もあります。


それではDA17V(自車)で説明していきます。

私の車両では、ドアミラーウィンカーの他にレンズウィンカーも装着しております。

単純にドアミラーウィンカーの+側配線に割り込ませると、レンズウィンカーもスモールONで点灯してしまうのです。

常に視界に入るレンズ部が、スモールONで常時点灯するわけですから、それは煩わしいに違いありません。。。

そこでレンズ部分のみ点灯しない様に、配線処理をする事にしました。

つまりウィンカー+側の配線を別々にするのです。ただそれにはもう1本、ドア内への配線が必要となるのです。。。

そうです、車両側とドアへの間にある”ブーツ”の中を配線しなけばならないのです 正直、面倒です

いつやろうかタイミングをはかっていましたが、”今でしょう!!”との天の声に導かれ、重い腰を上げました。

今季は気温の高い日が続いているので、いつものシーズンと違い作業環境は抜群ですから。


慌てる作業ではないので、急がずゆっくりはじめていきます。

まずは左右の内張りを外します。もう何回外したでしょうか?目をつぶっても作業できますネ。ハイ!

スピーカー本体を外して、ゴムブーツからの入線をしやすくしておきます。

そしてこの中に2本配線を通します。1本でもいいのですが、予備にもう1本という事です。【後日取付予定の”フットランプ用”として】

通線の仕方は、”配線通し”などを使用すると比較的楽に作業できます。DA17はそれほど難しくはありません。車種によって難易度は変わるかもしれませんが。

通線が終了したら、ドア側で分岐していた”レンズウィンカー”用の+端子を外します。

そしてその外した端子を、新たに引いた配線と繋ぎ変えます。これで+側の配線加工は終了です。

左右を同じ様に行い、ドア内張りを元に戻します。

あとは助手席足元での作業のみとなります。

BCMからドアミラーウィンカー用に取り出した左右2本を、ここで2つに分けます。

片方は先ほど新設した配線と繋ぎ、もう1本は逆流防止抵抗を繋ぎドアミラーウィンカー配線へと繋ぎます。つまりここで2系統に分配するのです。



これでドアミラーウィンカー部のみ、スモールONで点灯となったわけです

万が一、ノーマルに戻す必要がある時には、こちらのS/Wで簡単に元へ戻せます。便利ですねぇ^^


少し暗くなってから撮影してみました。

スモールONで






OKです。

とりあえずこの状態で使用し、こちらが販売されたら、変更しようかと思います。

レンズカラーとライトバー色が選択できます。何色にするか、悩むところです。

それではまた

★新型エブリィーDA17V、PA/PCに電動格納ドアミラーを取り付ける Vol.16

2015年12月08日 | DA17V
前回掲載した”ウィンカー付ドアミラー”の記事、たくさんの方々から反響が御座いました。

その中の”ある方”と連絡を取るうち、じゃー私も…という事になりまして。

お互いの情報を提供し合い、今回メデタク施工となりました。

もちろん私が行ったわけではなく、その方が”ご自身で”行ったものです。

今回はその出来に感動したので、工程を皆様に報告したいと思います。



その方を仮に”Aさん”とします。

Aさんは私と同じシルバーのDA17Vにお乗りです。ただ一つ違うところは、グレードが”PC”なのです。

ご存じの通り、車にはグレードというモノが存在します。

DA17VならGAからはじまり→PA→PC→ジョイン→ジョインターボと…

その差というのは大きく分けて二つ。車両価格と装備です。これは他の車種でもほぼ同じ事が言えます。

購入にあたり誰もが一度はそれで迷った事でしょう。迷いに迷って、最後はどれか一つを選ばなければなりません。

その時の選択肢とはなんなのでしょうか?価格だったり、自分が欲しい装備だったり。

それにより決めるのが普通だと思います。ただそれでも、購入後にあーー失敗した!とか、やはりあれが欲しかった!と、

後悔した事はありませんか?私も今まで数種の車に携わってきましたが、後悔の連続でした。

そんな事が重なり、車を選ぶ時は自分に必要な装備が付けられるかどうか?また使用目的に沿うかどうか?を第一にしています。

それは乗用車でも仕事車でも同じです。そしてその中から車種を決めています。メーカーや社名だけで決める事はまずありません。

おっと、横道に逸れました。。。


という事で、AさんのPCには残念ながら”電動格納ドアミラー”が付いておりません。

それを装着し、尚且つ作動する様にしようと試みたのが今回の内容です。

Aさんと私とで試行錯誤、そしてこの度それが完成したとのご報告を受けたのです


私の勝手な思い込みですが、オレもこうしたい!と思う方がたくさんいるのではと思い、Aさんの許可を得て今回そのすべてを公表します。


まず電格ミラーが標準装備されているグレードは、ジョイン以上となります。ワゴン(DA17W)は全てのグレードに標準ですが。

つまりPCには電格でないミラーが付いているという事。これを電格ミラーへ変更するには、部品ASSYを購入しなければなりません。

ただそれだけでは、電格ミラーに換えただけで作動するまでには至らないのです。何故かって?作動させる為にはS/Wが必要ですよね。

ではそのS/Wは何処にあるかというと、DA17Vの場合フロントドアの内張り部分にあります。ここですね。

これが実は厄介で…

これを同じ位置に取り付けるには、内張りごとジョイン以上の物に交換しなくてはなりません。たとえ交換できS/Wも取り付けたとしても、

ドア内にはそれを作動させる為の配線は無いのです。じゃー配線を引けばいいと思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

という事で、この方法はあまり現実的ではないという事になります。それではどうするか?

良い方法があるのです。

既存の内張りには手を付けずそのままで、インパネ近くにそのS/Wを設けるのです。えっーーー、どうやって?

ステアリングが付いている右斜め下に、純正S/Wがいくつか入るカバープレートがあります。


これは各グレードに必ずあります。

このカバープレートの所に、スズキ車の別モデル(ラパン/ワゴンR)の電格ミラーS/Wをセットするのです。上手い事に、このカバー二つ分を使用すると丁度取付できるのです。

Aさんはこの様にセットされました。


次にここに入るS/W本体を探さなければなりません。それはいつもの様に、””ヤフオク””を利用しましょう。

パーツ→内装品→スズキ→ドアミラーS/Wの順で検索していけば、多数見つかります。

安いのであれば数百円~高くても¥3000-位で十分購入可能です。

但しここで注意があります。S/W本体だけではなく、必ず繋がるコネクタが付いている物を購入してください。


コネクタが無いと、その先の配線が大変になりますので、必ずです。

また出品数は少ないですが、”電格ミラー本体”(当然DA17用)も探してみましょう!!


Aさんは、ヤフオクでゲットしたそうです。


次に配線となりますが、電格ミラーを作動させるには最低限の配線(本数)を考えなければなりません。

ドアミラーから出ている配線の数は、格納と復帰、そして上下左右のそれぞれの信号線の5本です。つまりはこの5本分を最低ドア内張り内まで引く事が必需です。

車内からドアへの通線は、ドア-ヒンジ部にあるゴムブーツ内を通さなければなりません。一つ目の関門ですネ。

これらを左右のドア内へ引き、S/W本体にはこれ自体を作動させる為の”ACC”(アクセサリ―電源)とボディーアースも必要になります。

あとは配線図をディーラーで手に入れ、配線同士を結線すれば作動OKとなるはずです。


下記がAさんの愛車です。

こちらが変更前



そしてこちらが変更後です。



今回私と同じ様に、ウィンカーレンズ(純正品)も組み込んでいました!!またカバー色はシルバー(Z2S)色ではなく、敢えてブラック(ZJ3)色とされたそうです。

これはこれでいい感じですね。


これをご覧になったオーナーの方、私もと思った方は是非チャレンジしてみて下さい。ご自身の愛車が大きく変わりますよ!!




※※最後にAさん、この度は画像の協力ありがとう御座いました^^ これからもよろしくお願い致します。

★新型エブリィーDA17V、ドアミラーレンズLED内蔵タイプへの変更 Vol.15

2015年11月18日 | DA17V
今回は、先日変更したブルーミラーレンズ(ドアミラー)をさらにバージョンアップしてみました。

えっー!と思うでしょうが、最近は良いモノがあるんです。

それはこちらです。

ブルーレンズの中にLEDが内蔵されていて、ウィンカーを上げると矢印上に浮かび点灯します。

これにより、自分自身での確認もできますし後続車への合図にもなりますので、安全性の面からも大変良い商品だと思います。

こんな良いモノを放っておく手は無いので、早速取付の準備に入りました。

ところが…やっぱりというか、そうですDA17用はラインナップされておりませんでした。。。

まぁーこれは想定内です。

ではどうしますか?

そうです、いつもの様に無い物は作ればいいのです。とは言っても、一から作る訳にはいきませんね。そこで考えました

DA17のレンズ形状とワゴンR(MH23S・34S・44Sなど)の形状が実は同じなんです。という事は…そうですこれを利用するのです。

ただ実際はそんなに甘くはありません。通称ポン付けとはいかないのです。何故って…

それはレンズをミラー本体に取り付ける”ベース”の形が違うからです。

ここまで書けばお分かりかと思いますが、そうです、そのベースをDA17用に付け替えてしまえばいいのです。そんな事できるの―――

はい!やってみました。下の画像を参考にしてください。

今回の加工にあたり、既存のレンズ部を使うのは面倒だったので、”ヤフオク”でDA17のレンズASSYを購入しておきました。
【スズキ純正部品でもこの部分の購入はできます。→84730-64P00(R)/84740-64P00(L) レンズ付きですが。】

これで心置きなく作業ができます。

こちらがノーマルのレンズ部分です。

普通のレンズですね。

よく見ると分かりますが、レンズの周りには黒い淵があり、これに嵌め込むようにレンズが付いているのです。(これは前回説明済みです)

まずはここからレンズ部分のみを剥がします。

洗面器などに熱湯を入れ、それに漬け込みます。すると…その熱で接着剤が柔らかくなり、ベースとレンズを剥がす事ができます。(火傷に注意)

これが剥がしたところです。

前回の商品はベースに嵌め込むようにできていましたが、今回のそれは一回り大きくできていて”枠”無しが基本のようです。

よってベースがそのままでは、セットができないのです。

そこでこの黒いベースを加工します。加工する事により、ノーマルには戻せなくなりますので予備を用意して臨んだ方がいいかと思います。

ノーマルレンズが嵌っていた枠を、一回り小さめにカットしていきます。特に綺麗に作業しなくてもOKです。アバウトで!

こちらがカット後です。


粗が目立ちますが、まぁーOKです。

次に商品側の加工をします。大した加工ではありませんが…

こちらがその裏側です。

真ん中の丸い部分、これがワゴンRのそれと合致します。よってこれは必要ないので、外します。

ラッキーな事に、簡単に外す事ができました



準備OKです。

あとはノーマルの接着剤を利用して、レンズとベースを接合します。常温になると接着力が増すこの溶剤?大変便利です。どこで売っているんでしょうか?知っている方がいたら教えてください!!

で、接着完了です。



最後にLEDを点灯させる為の通線をしなければなりません。

ドアミラー内でウィンカー用の配線から分岐してもいいのですが、屋外となる事でショートの危険性があります。

なので安全策を取ります。

面倒ではありますが、ドアからミラー本体を外して通線を行いました。接続はドア内張り内で行います。

LED用の配線を少し出しておきます。

ミラーをドアに戻した後、配線をしベースとミラーを固定していきます。

LEDはプラスマイナスがあるので注意して接続しましょう。

ドアにミラーが戻りました。

前回のモノよりブルーの度合いが増しています。個人的にはこの位の濃さが好みです。

点灯してみます!!



どうでしょうか?なかなかいい感じに仕上がりました。

今回の商品はこちらです。





チョッとした加工で、DA17にも装着可能です。オーナーの方、お試しください。

※但し、ウィンカーが付いていないドアミラーには、専用配線を引く事が必需となります。引き方については、こちらを参考にしてください。

★新型エブリィーDA17V、ワゴン用“ウィンカー付ドアミラーの装着【完成編】 Vol.14

2015年10月31日 | DA17V
お待たせ致しました!!

ようやくウィンカー付ドアミラーの装着が完成致しました。構想から随分と日時が掛かりましたが、やっとこの日を迎える事ができました


前回の【準備編】を経て、完成までの手順を紹介していきます。


まずはじめに、既存のドアミラーにウィンカー部を装着していきます。

装着にあたり、ドアミラーを車両から外していかなければなりません。それにはF-ドアの内張りを剥がす事からはじめます。

内張りを外しには、下記の黄色丸の所にある3本の+ビスを外します。



これはドライバーがあれば簡単にできます。

その後、内張り下側からドアに留めてあるフックをやや力任せに引っ張り、外していきます。

内張りが外せたら、パワーウィンドーとミラーのコネクターを外します。これはチョッとしたコツが要りますので、できれば二人で作業すると良いでしょう!!

私は一人で行いましたが、外れた内張りを押さえながらの作業となりますので、ややとなる事をご理解ください。

ドアミラーは、8ミリのボルトナット:3本で固定されています。これを外しコネクターを外します。(順序は逆でも構いません)


これでドアミラーは、車両側から外す事ができます。

こちらが外した後です。


次にドアミラー本体を分解していきます。

キズが付きやすいので、毛布などの敷物を用意しその上で作業すると良いでしょう。


まずドアミラーベースの所にある、ゴムの部分をベースから剥がします。

これは差し込んであるだけなので、簡単に剥がれます。

続いて本体を逆さまにし、ベースと本体を留めているトルクス(T25)ビスを専用のビットを用いて外します。



これでベースと本体が離れました。

ここまではそれほど難しい作業ではありません。問題はここからです。

ミラー部を本体から外します。外し方は前回の”ブルーミラー装着”に詳しく掲載しています。

壊さない程度に、優しくそれでいて思い切り強く…するとミラー部が外れます。




黄色丸のところにある”ツメ”4か所で、外側のカバーとベースが固定されています。

これをラジペンなどで挟みながら押し込んで外していきます。

ベースとカバーの間に隙間ができるまで、焦らず慎重に作業していきましょう。無理をするとツメが欠けたりするので十分注意してください。

そしてカバーが外れました


これをこちらと交換します。


ウィンカー部が入る分だけ、カバーには厚みがあります。

カバーが外れると、中はこの様になっています。

黄色の印の所に、ウィンカー部を固定します。




固定するビスは、今後の事も考えステンレス製のものを使用するのが良いかと思います。

前回購入したメスカプラーを繋ぎ、配線2本を本体からベースまで通線していきます。


あとは逆の手順でカバーを組み込み、ミラーを完成させます。


助手席側も同じ様に…

これでウィンカー付ドアミラーの完成です>< 車両に戻して、最終工程へと進みます。



室内からドアまで通線するには、このブーツの中を通さなければなりません。

一見簡単そうですが、柔らかくコシのない配線を通すのは結構大変です。

そこで仕事柄使用している”鉄スチ”を使用します。

これをブーツの中に通して、呼び線として使用します。これで通線可能となります。

こちらがドア側で


こちらが車両側です。


ドア側はゴムでの嵌め込みだけですが、車両側はそれプラス上下の”ツメ”で固定されています。

それを知らずに無理に抉ってしまった為、上のツメが破損してしまいました。。。 時すでに遅し…


当然ですがその部分が留まらなくなり、

部品注文をしようとパーツカタログと睨めっこ。しかし…その部分だけの供給が無い事にさらに

考えていても進まないので、この件は一時保留として先へ進みます

前回BCMから取り出した信号線に、左右のドアミラーからの通線した配線と繋ぎます。


また各ドア内で、更にそれをギボシを使い接続します。


これで配線関係が終了しました。

内張りを元に戻す前に、正常に作動するかどうかを確認します。

全て異常なく作動しました












数日後、前回破損した部品を交換します。

交換するにあたりその部品を発注しなければなりません。ただ問題の部分を含んだパーツは、ドライバーハーネスASSYでしか注文する事ができません。

恐る恐る聞いてみると、36756-64P20:¥12000-との事。ーー、そんなにするんですかぁー

事情を説明すると、問題の部分は下級グレードでも同じなので、そちらで対応してみてはどうか?との提案を頂きました。それはありがたい事です。

因みにそれは、GA/PA用ののモノで36756-64P00:¥2850-との事。ハーネスは使用しないので、これで十分です。

そしてそれが届きました。



このパーツの中から、



必要なこの部分だけ抜き取ります。


車両側に付いているコネクター2ケを外し、ドア側へと抜き取ります。

問題の黄色の部品のみを、新しいモノと取り替えます。

あとは元に戻して終了です。


こちらが壊れた部品です。

ツメが折れてしまっては、もう役には立ちませんね。

何事も失敗はつきものですが、そうならない様注意して行う事が大切です。

今回は大事に至らなくて助かりました。。。


これを見て、ご自身での作業に挑戦される方は、上記ポイントに注意しながら”自己責任”にてチャレンジしてください。

今回はDA17Vへの移植となりましたが、基本は他の車種でも同じかと思います。

ガッツのある方は、どうぞお試しを!!

それでは…

★新型エブリィーDA17V、ワゴン用“ウィンカー付ドアミラーの装着【準備編】 Vol.13

2015年10月24日 | DA17V
今回は、DA17W:PZターボスペシャルのウィンカー付ドアミラーの装着について綴っていこうかと思います。

DA17でこの装備が付いているのは、上記のグレードのみです。

他のグレードへの流用はそんなに難しい事ではありませんが、この内蔵ウィンカーを作動させる為にはそれなりの加工が必要となります。

特にDA17Vへの転用となると、一筋縄ではいかないというのが現状のようです。

そこでそれを当然のごとく作動できる様にしようというのが今回の趣旨となります。


現在多くの車種においては、オプション設定等で本体のみ購入し交換すれば作動する車種がほとんどです。(前車のハイゼットカーゴなどは)

ところがDA17に関しては、どういう事か上記グレード以外への装着では作動しない事が判明しました

本体だけ付け作動しないのでは、本末転倒となり全く意味がありません。

そこで何とか作動できるように時間を掛け(私だけかもしれませんが)、挑戦してみる事にしました。

構想から数か月、仕事の合間を縫って下調べに没頭し、結果スマートにそして純正っぽく仕上げていく自信ができたのでここにご報告します。

説明には画像を交え、なるべく詳しく説明していきますのでよろしくお願い致します。

いつもの様に、興味の無い方はスルーしてくださいネ。



ではまず基本となる”ウィンカー付ドアミラー”について。

DA17Vでは、GA・PA・PC以外は全てカラードドアミラー仕様となっています。純正でこのミラーが装着されているグレードであれば、ウィンカー付ドアミラーを丸々購入しなくても、部品交換のみでウィンカー付ドアミラーに換える事ができます。

これは凄い事です

どの様にするかというと、ウィンカーが入る切り込みのあるカバーサイドターンシグナルASSY本体を購入すればOKです。

もちろんそっくり交換してしまう方が早く簡単ではありますが、スズキの事その金額たるや相当な額だと予想されます。(怖くて調べておりませんが…)

そこで既存のミラー本体はそのままで、追加する部品のみを購入します。

・アウトミラーバイザカバー(右):84718-64P40-Z2S・・・¥2600-
・      〃        (左):84728-64P40-Z2S・・・¥2600-

・サイドターンシグナルランプASSY(右):36410-64P00・・・¥4650-
・      〃              (左):36430-64P00・・・¥4650-

これらをウインカー無しのカバーと交換すればOKです。

但し、DA17Vに合う純正カラー色は、Z2S:シルキーシルバーメタリックとZJ3:ブルーイッシュブラックパールのみとなります。

26U:スペリアホワイトについては、ワゴンにこのカラーの設定が無い為、純正カラーのそれはないと思われます。ご注意ください。


パーツの準備はこれだけでOKですが(ターンシグナルASSYをミラーカバーベースに留める4×10ミリのナベビスが4ケ必要です。:雨水の侵入がある為、ステンがベストです)、ウィンカーを作動させるには大きな難関が待ち受けています。それは…

サイドターンシグナルASSY本体は、カプラーでの差込式となっています。本体側は2極の”オス”カプラーとなっており、車両側にある”メス”カプラーと接続する様になっています。


ところが非搭載車にはそのメスカプラーが無いので、そのまま繋げる事はできないのです。えっええ・・・

ではどうしますか?

こんな時役に立つのはやはり”ネット”ですね。検索したい事項を入力すれば、該当するモノが出てきます。今回もそれを利用します。

”配線・カプラー”などと検索すると、出てきました→こちらが!

ここからそれに合致するメスカプラーを探し出します。本体のオス端子を凝視して、それに合うカプラーを探していきます。

そして見つけました。おそらくこれでしょう!!


このカプラーが正しければ、ターンシグナルASSYへ直接接続する事ができます。

到着後配線加工をして、この様に仕上がりました。


バッチリ!接続できました

あとはこの配線を、ウィンカー信号の出る配線へと繋げば理論上はOKとなります



続いて配線関係についてです。

何故?”ウィンカー付きミラー”をポン付けしてもDA17Vでは作動しないのか?その原因から探っていきます。

フロントドア内には、ドア用のワイヤーハーネスが装着されており、このハーネスがバン用で3種類、ワゴン用で2種類と計5種類もありすべて部品番号が違います。

そうです、このハーネスの中にウィンカーを作動させる為の配線が無い!事が原因なのです。

当然といえば当然で、配線が無いのに作動するわけはありませんね。

”じゃー引いてしまえばいいじゃないか?”とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そう簡単にはいきません。

その信号線を何処からどうやって引いてくるのか?基本的な事が分からなければ先へは進めません。

そこでDA17の車両配線図を確認する事からはじめました。

ディーラーでこれを見せてもらえばいいのですが、面倒なのでいっその事購入してしまおうと思いました。

ところが…最近はブックタイプのそれではなく、全てCDタイプのモノとなっているとの事。なるほど、時代の流れですね。

ならばそれを購入しようとしましたが、なんと!¥30000-以上するという回答でした。。。さすがにその金額はチョッと…

仕方ないので、ディーラーでプリントアウトして頂く事にしました。

それを元に、何処から信号が来てどう配線すればいいのかを把握する事ができたのです。



ここからはマニアックな配線図に関してです。

配線に関しては、当方電気関係の仕事をしているので図面があればある程度理解する事ができます。

そこで基本となる”ターンシグナル&ハザートランプ”の配線図からどうすればよいかを考えていきます。

こちらがその配線図です。

図面の上部に、【BCM】というところがあります。これはボディコントロールモジュールというパーツで、電装関係をコントロールする装置です。

ここに”G04”というカプラーがあります。赤丸で印を付けたところがそれです。

その中の4番ピンと5番ピンが、今回のお目当ての配線となります。

PZターボスペシャルには、BCMからドアミラーのウィンカー部までこの配線が存在しています。(BCM→インストメンタルハーネス→ドアハーネス)

つまり、グレードによりドアまでのハーネスが違うという事になります。

という事は、この2本を新たに引けば配線の問題はクリアーできるわけです。

なーんだ簡単じゃないか?と思われる方もいるかもしれませんが、これもそう簡単にはいきません。

もっと簡単に行いたい方は、この配線の左側にある”E04”カプラーの1番ピンと8番ピンから分岐してもいけそうな気がします。(スズキサービスによると、これでOKとの事)

こちらなら全てのグレードにこの配線があるので、”エレクトロタップ”などを使用して分岐するのは容易かも知れません。

ただそれではつまらないので、”G04”の空き端子である4番・5番にメス端子を使用して取り出してみる事にしました。

果たして上手くいくでしょうか?

因みに、DA17Vの【BCM】は2種類あります。GAとPAが同じで一つ(36770-64P10)、そしてPCからジョインターボまでが同じ(36770-64P00)で一つとなっています。

今回はジョインターボ用での確認となりますので、GA/PAのオーナーの方は同じ様に作動するかどうかは未知数です。予めご了承ください。

それでは【BCM】のある場所から説明します。

助手席の前にあるグローブBOXを外します。グローブBOXを開けると、左右に下まで開かない様にする”ツメ”があります。これをBOXの内側へと曲げると、ストッパーが外れ下まで大きく開くようなります。

あとは手前に引っ張れば、簡単に外れます。

外した後はこうなります。

向かって左側(赤枠内)に【BCM】が付いています。

分かりやすいように、カプラーの番号を貼っておきました。(黒い箱の様な物がそれです)


この中から”G04”をアップします。


黄色丸で囲ったところが右から4番・5番となります。PZターボスペシャルではないので、この場所は空きとなっています。

カプラーの配列は、下記の通りです。


この空いているところへ、新たにメス端子を装着できれば目的の信号を取り出す事ができるはずです

問題はこのカプラーに合うメス端子です。

カプラー本体のサイズからある程度の目途をつけ、前出の所に注文しました。

それがこちらです。



トヨタ車の純正カプラーに合うものだそうです。

この端子がカシメてある電線も、別売りで用意されていました。


こちらの方が既存のカプラーに差し込むだけなので、さらに便利だと思います。(私は自分でカシメましたが…)

そして無事装着完了です><





因みにもう一つの方法ですが、それはこちらです。



1番と8番の電線に、これ(エレクトロタップ)を用いて

分岐します。

既存配線にキズが付くのが難点ですが、作業性はこちらの方がいいかもしれませんね。初心者向きかと思います。ハイ。


この後実際にランプを結線して、ハザートとウィンカーの作動試験をしてみました。

サイドターンシグナルASSYはLEDの為極性があります。なので点灯しない場合にはプラスマイナスを逆にする必要があります。

実際左側が点灯せず、チョッと焦りました

プラスマイナスを逆にし、無事点灯!となりました

残すはBCMからドアまでの通線です。

次回この作業とミラーへのウィンカー装着について説明し、仕上げまでをリポートする予定です。

今しばらくお待ちください。