みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

山の楽しみ

2012年12月31日 | 初級猟師
年末です。
大晦日です。

今日も山へ見回りに行きました。



山の猟場は雪。
ちらちらと牡丹雪が舞って美しく気持ちが良いです。



こういったつららができる季節になりました。

今日も獲物はおらず。
弾いたりはしているのですが、前回からの獲物は爪1個のみ。



推定50キロくらい?(何かでかく見えるな~この写真)のイノシシのものですが、罠の掛かりが浅く、片爪だけに罠が掛り暴れた際に爪を残して逃げてしまいました。
現場に到着した時はすでに爪しかなかったので、目の前で切れずに良かったと言えば良かったのですが、やはり残念。
イノシシにも痛い思いをさせてしまいました。
これで警戒心もさらに強くなることでしょう。

考え至るに、どうも罠の仕掛けの匂い取りが十分でなかったのが原因ではないかと。
最初に獲物を捕えた罠は古いモノで、他はイノシシにばれて避けられたり、掘られたり。
やっぱり仕掛けは早く作るにこしたことはありません。
怠慢が原因の敗北と認めましょう・・・。
次回分の罠は、来年早々に作って、匂い取りを完璧にしようと心に誓うのでした。

そんな獲物なしの毎日を寂しく過ごしていますが、獲物はイノシシばかりとは限りません。
山にはたくさんの恵みがあるのです。

12月にはフユイチゴの群生が目を楽しませてくれました。



新しい猟場にはたくさんのフユイチゴがあって、時間がある時は摘んで帰ります。
濃い緑の葉っぱに鮮やかな赤い色が映えて、まるで森の宝石のようです。



みずみずしい赤い小さな実はとても魅力的で、しかも甘酸っぱくておいしいのです。
毎回摘んでは冷凍して、小さいボール1杯分くらいにはなりました。
他のベリーと混ぜて野イチゴのジャムにしてもいいし、そのままケーキのトッピングに使ってもよさそうです。
小さな宝物を集めるのは楽しくて幸せなひと時です。

またある時は、罠の見回りの途中にこんなものも見つけました。



岩場に散らばる鳥の羽根。
どうやら猛禽か獣かに鳥が襲われた現場のようです。

散らばっているのは見たことのない模様の羽根。
こういった現場には、不思議と肉片や骨は見当たらないのです。



オリーブグリーンの羽根に白い斑点模様。
いったいなんの鳥でしょうか?
とてもきれいな羽なので、集めて持って帰りました。
密かに鳥の羽根コレクションしているのです。

あとから師匠に聞いてみると、アオゲラとのことでした。
そういえば木をつつく音がしていましたが、アオゲラなんてめずらしいですね。
アオゲラも襲われて食べられてしまうことがあるのだと感慨深くなりました。
それにしても、さすが師匠、よく知ってるな~。

こんな風に、森の中にはいろんな発見や楽しみがあります。
しかしいつも時間に追われながら山に入るのでいつかはじっくり山の中で遊びたいな~などと思うのでした。

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