5頭目は前回から2日後、阿讃山脈が雪化粧をした次の日に獲れました。
最初に見回りを始めたしょっぱなのポイントでいきなりのヒットです。
昨年からでかい足跡の付いていたところで、今年こそ獲れるといいなぁ~と思って罠をかけていた場所でした。
最初に雰囲気の違いを感じ取って、遠くから目を凝らしてよぅく観察してみると土くれの中から猪の背中がうかびあがりました。
どうも身動きがとれないようで、前足にかかったワイヤーが木の枝から足を引っ張っているようでした。
用心深く近づいてみると、まるで陸に上がった魚のように頭と足をばたばたとさせました。
しかし、起き上がることはできない様子です。
見た目4,50キロでしょうか。
こういうふうに足を釣り上げられて身動きの取れないものは死ぬ確率が高いようです。
ちょっと心配になりましたが師匠に電話で相談して、先に他の罠をすべて見回ってからやっつけることにしました。
すべての罠を見回って異常のないことを確認し、少し緊張しながら現場に戻りました。
息を整えてやっつけに行きます。
相変わらず身動きの取れない体勢で、背中を向けたイノシシに近づきました。
もがけど身動きの取れないイノシシは私の方に頭を向け、こちらを見ました。
「!! こ、こいつは・・・」
「牙、ハンパなくでけー!!」
今まで見たどのイノシシよりも比べ物にならないほどの立派な牙が、にょきにょき~!っと唇からはみ出していました。
その大きさは先の100キロ超のイノシシとは比べ物にならないほどの立派なものです。
体はそれほど大きくないのに、この牙の素晴らしさ!
こいつはかなり古いオスなのでしょう。
正直少しビビりましたが、あまりの牙の素晴らしさにかなり感動しました。
こいつが身動きが取れなくてよかった。
この牙にやられたら絶対死にます。
このラッキーに乗じて早速やっつけることにしました。
しかし、気絶させようと思っても頭が下になっているのでなかなかうまくいきません。
それどころかシシの反撃もすさまじく、「カァァ~ッ!!」っと威嚇して暴れます。
何打目かの攻撃を仕掛けた時、狙いが外れて私の武器はイノシシにがぶっと咥えられてしまいました!
き、牙でけ~!!
ふたたび牙の大きさを見せつけられ、あたふた。
武器を咥えたイノシシはすごい力で引っ張ります。
しばらく綱引き状態におちいりました。
イノシシが咥えた武器を離すとひと段落。
威嚇して唇をむき、牙を見せつける様は敵ながら男らしい姿でした。
戦いは決着がつくまで時間がかかりましたが、最後には弱ったところを口輪をはめて身動きを取れなくしてやっつけることができました。
最期までのねばりといい、何かすごく勇ましく誇り高い、男らしいイメージを持ったイノシシでした。
今期もっとも印象深いイノシシになることは間違いないでしょう。
ところで非常にグロテスクな話ですが、この時生まれて初めて返り血なるものをあびてしまいました。
今まで血抜きをしてきて一度も返り血を浴びたことはなく、返り血なんてテレビや映画の中だけの作り話じゃないの?なんて思っていただけにかなりショックでした。返り血って、本当にあるんだ…。
しかも、その前の日に師匠の顔にイノシシの血がついていたのを見てひそかにひいていたのですが、まさか3日もたたないうちに自分が同じ目に会うなんて思いもよりませんでした。
その時のイノシシの状態によるのだと思いますが、今度からはそういうこともあるのだと覚悟して血抜きしたいと思います。
やっつけたあとは運び出しですが、これが予想外に重く一人では絶対に車に乗りそうにありませんでした。
師匠に連絡すると、近くの知り合いの人が来てくれることになりました。
とりあえず道端まで運び出し、知り合いのTさんに手伝ってもらいなんとか車に乗せることができました。
雪の降った次の日でイノシシはベトベト。
いたいけな女子の車がこんなありさまになるのはいかんせんつらいところですが、仕方がありません・・・。しくしく。
運び出す時に気が付いたのですがこの漢猪、なんとしっぽがありませんでした。
解体中の写真。
おなかが上なので、本来なら下の方から尻尾が飛び出ているのですがありません。
つけねは丸くなっていました。
生まれつきか、オス同士のけんかで無くしたかのどちらかでしょうがめずらしいです。
今回のイノシシは60キロでした!
牙もさることながら足も大きかったです。
山奥のイノシシは体のわりに足が大きいようです。
足の大きさにも個性があるので足跡から大きさを測定するのも難しいです。
足跡だけを見ると7,80キロはあるかと思っていたのですが。
この牙を見よ!
ここまで伸びあがっている牙を見たのは初めてです。
昔はたくさんいたらしいですが・・・。
これにやられたら猟犬も一発であの世行きですね・・・。
まさにナイフです。
いやぁ、しかし、無事に獲れて本当に良かった!
あのあたりに出没していた大きな足跡の主はこいつだったのでしょう。
しかし、昨年はでかいのに小さい足跡がくっついていたのでメスだと思っていたけど・・・?
もしかしたらまだでかいメスが残っているのかもしれないなぁ。
どちらにしても、狙った場所で狙った大物が獲れるというのはうれしいことです。
今回も
山の神さま、
いのしし、
師匠とTさんに感謝!
最初に見回りを始めたしょっぱなのポイントでいきなりのヒットです。
昨年からでかい足跡の付いていたところで、今年こそ獲れるといいなぁ~と思って罠をかけていた場所でした。
最初に雰囲気の違いを感じ取って、遠くから目を凝らしてよぅく観察してみると土くれの中から猪の背中がうかびあがりました。
どうも身動きがとれないようで、前足にかかったワイヤーが木の枝から足を引っ張っているようでした。
用心深く近づいてみると、まるで陸に上がった魚のように頭と足をばたばたとさせました。
しかし、起き上がることはできない様子です。
見た目4,50キロでしょうか。
こういうふうに足を釣り上げられて身動きの取れないものは死ぬ確率が高いようです。
ちょっと心配になりましたが師匠に電話で相談して、先に他の罠をすべて見回ってからやっつけることにしました。
すべての罠を見回って異常のないことを確認し、少し緊張しながら現場に戻りました。
息を整えてやっつけに行きます。
相変わらず身動きの取れない体勢で、背中を向けたイノシシに近づきました。
もがけど身動きの取れないイノシシは私の方に頭を向け、こちらを見ました。
「!! こ、こいつは・・・」
「牙、ハンパなくでけー!!」
今まで見たどのイノシシよりも比べ物にならないほどの立派な牙が、にょきにょき~!っと唇からはみ出していました。
その大きさは先の100キロ超のイノシシとは比べ物にならないほどの立派なものです。
体はそれほど大きくないのに、この牙の素晴らしさ!
こいつはかなり古いオスなのでしょう。
正直少しビビりましたが、あまりの牙の素晴らしさにかなり感動しました。
こいつが身動きが取れなくてよかった。
この牙にやられたら絶対死にます。
このラッキーに乗じて早速やっつけることにしました。
しかし、気絶させようと思っても頭が下になっているのでなかなかうまくいきません。
それどころかシシの反撃もすさまじく、「カァァ~ッ!!」っと威嚇して暴れます。
何打目かの攻撃を仕掛けた時、狙いが外れて私の武器はイノシシにがぶっと咥えられてしまいました!
き、牙でけ~!!
ふたたび牙の大きさを見せつけられ、あたふた。
武器を咥えたイノシシはすごい力で引っ張ります。
しばらく綱引き状態におちいりました。
イノシシが咥えた武器を離すとひと段落。
威嚇して唇をむき、牙を見せつける様は敵ながら男らしい姿でした。
戦いは決着がつくまで時間がかかりましたが、最後には弱ったところを口輪をはめて身動きを取れなくしてやっつけることができました。
最期までのねばりといい、何かすごく勇ましく誇り高い、男らしいイメージを持ったイノシシでした。
今期もっとも印象深いイノシシになることは間違いないでしょう。
ところで非常にグロテスクな話ですが、この時生まれて初めて返り血なるものをあびてしまいました。
今まで血抜きをしてきて一度も返り血を浴びたことはなく、返り血なんてテレビや映画の中だけの作り話じゃないの?なんて思っていただけにかなりショックでした。返り血って、本当にあるんだ…。
しかも、その前の日に師匠の顔にイノシシの血がついていたのを見てひそかにひいていたのですが、まさか3日もたたないうちに自分が同じ目に会うなんて思いもよりませんでした。
その時のイノシシの状態によるのだと思いますが、今度からはそういうこともあるのだと覚悟して血抜きしたいと思います。
やっつけたあとは運び出しですが、これが予想外に重く一人では絶対に車に乗りそうにありませんでした。
師匠に連絡すると、近くの知り合いの人が来てくれることになりました。
とりあえず道端まで運び出し、知り合いのTさんに手伝ってもらいなんとか車に乗せることができました。
雪の降った次の日でイノシシはベトベト。
いたいけな女子の車がこんなありさまになるのはいかんせんつらいところですが、仕方がありません・・・。しくしく。
運び出す時に気が付いたのですがこの漢猪、なんとしっぽがありませんでした。
解体中の写真。
おなかが上なので、本来なら下の方から尻尾が飛び出ているのですがありません。
つけねは丸くなっていました。
生まれつきか、オス同士のけんかで無くしたかのどちらかでしょうがめずらしいです。
今回のイノシシは60キロでした!
牙もさることながら足も大きかったです。
山奥のイノシシは体のわりに足が大きいようです。
足の大きさにも個性があるので足跡から大きさを測定するのも難しいです。
足跡だけを見ると7,80キロはあるかと思っていたのですが。
この牙を見よ!
ここまで伸びあがっている牙を見たのは初めてです。
昔はたくさんいたらしいですが・・・。
これにやられたら猟犬も一発であの世行きですね・・・。
まさにナイフです。
いやぁ、しかし、無事に獲れて本当に良かった!
あのあたりに出没していた大きな足跡の主はこいつだったのでしょう。
しかし、昨年はでかいのに小さい足跡がくっついていたのでメスだと思っていたけど・・・?
もしかしたらまだでかいメスが残っているのかもしれないなぁ。
どちらにしても、狙った場所で狙った大物が獲れるというのはうれしいことです。
今回も
山の神さま、
いのしし、
師匠とTさんに感謝!
こんなのが暴れているのを仕留めるなんて、すごいなぁ。いつかひとりで仕留めて、血抜きができるようになるんだろうか?
でもできるようにならないといけないんだよなぁ。以前ウリ坊をまるまる見ただけでも、一瞬「どうしよう」って、しばし立ちすくんだので、前途多難です。(^^;
いたいけないオイラは絶対ビビってジョジョジョ間違いないだす。
60kgってオイラの2倍以上やんけ。
でっかい足に牙、100kgやったらさらにデカイんだよね。
上には上がいるもんですね。
この牙何に使うの、いたいけない女子の護身用かな。
はなまるをあげることぐらいしかできません。
安全運転ならぬ、安全猟でいてくださいよ。
ひさびさに
ラッキーMの手相をみてしまいました。
これからもラッキーを祈ります。
なんか記事には恐ろしそうに書いてしまいましたが、実際は身動きの取れない相手だったのでそれほど危険はありませんでした。
牙ももっとでかい奴もいるしね。
川越さんも、何年か先にはきっとでかい猪を仕留めてますよ!
牙はキーホルダーにしたいんですが、これって結果的に護身用かな?
燦ちゃんの牙の10倍はあるので、イノ公に出会ってもしらんぷりを決め込むのが手ですよ。
あ、それとも燦ちゃん用入れ歯にしてあげようかな。強そうに見えるかも!
そういえば生まれて初めて獲った70キロ級のイノシシもひっくりかえってました。
山の神さまが見守っていてくれてるんだろうな~。いろ~んなもの、こと、人に感謝です!
コメント・・・何が言いたかったのですか~!?
おいさーん!!