みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

気絶

2005年11月12日 | weblog
今日、今まで味わったことの無い非常にショッキングな体験をしました・・・。
なんと、気を失ってしまったのです!

今日は朝からフォレスターズスクール(香川県主催の森林ボランティアリーダー養成講座)の講義に出ていました。
内容は救急法についてです。

赤十字の方が講師として来てくださり、
救急法や野外の危険な生物について講義を行ってくれました。
講義が始まって、話は人間の血液に関するお話になりました。

私は血の話がどうも苦手です。
血の話を聞くと、指先がジワジワとしてきて力が入らなくなります。

お話は、人間の血液量は体重×0.6で算出できる、
例(体重60キロ×0.6=3.6リットル)とか、
どのくらいの出血量でどうなるとか、
静脈、動脈の血液の出方の違いとか・・・
まぁ、そのへんまでは指に力が入らないくらいですんでいました。
しかし、だんだんと内容はリアルな描写を加えた実際の症例に入っていきます。

そのお話は・・・(聞きたくない人は、この先を読まない方がいいかも!)

救急に男の人から電話がかかってきました。
「指を斧で落としたから来て欲しい。」
行ってみると、男性が手を布でぐるぐる巻きにしてうずくまっていました。
血は圧迫止血で止まっているようでした。
「指はどこですか?」
そう尋ねると、なぜか風呂場にあると答えます。
湯船には、血で染まった水が・・・。
かけ湯のためのひしゃくのような容器でかき混ぜると、
指が浮いてきたのでそれをもって病院へ行ったそうです。

そこまで聞いているうちに、私はどんどん気持ちが悪くなってきました。
胃もおかしいし、少し寒いし、ちょっと血の気が引いてきて気分が悪くなってきました。
ピンク色に染まった水をかき混ぜるシーンや、
必死に手を押さえる男性をリアルに想像し過ぎたのかも知れません。
トイレにも行きたかったので、無言で席を立ち出口に向かいました。
赤十字の人は大丈夫ですか?と声をかけてくれましたが
「ダイジョウブデス・・・・・・」
力なく微笑んで退室しました。
トイレはすぐそこです。
しかし、入り口から先に入れなくなりました。
ここまで歩いてくる間にどんどん体が重力に引きずり込まれ
壁に手を着いて倒れないようにするのが精一杯です。
かなり血圧が下がっていたのでしょう。

すると、あとから受講生の女性が心配してついてきてくれました。
「あそこに椅子があるから横になったら・・・」
朦朧とする中、椅子を見たところまでの記憶はあるのですがその先は闇。
気がつくと私は長いすの上で足を高くして横たわっていました。
「気を失ってるみたい・・・」
「毛布あるかな?」
というような声が聞こえてきました。
目を開けると3人ほどの人が心配そうに付き添ってくれていました。

ガーン・・・・生まれて初めて気を失ってしまった・・・・・!!
しかも血の話で・・・。

意識が飛んでいたのは少しの間ですが、こんな漫画みたいな話が
よもや自分の体で起きようとは夢にも思っていませんでした。
結構タフなつもりでいたし、自分にとってはかなり衝撃的な事実でした。
食事中にウ○コやオシ○コと言っただけでごはんを食べられなくなる人を笑っていたのに、まさか血の話ごときで気を失うなんて・・・!!

その後は無事に復帰したのですが、今でも少し血圧の低い感じがします。
気を失うなんて日ごろの不摂生だとか、なんで倒れちゃうの?なんて思っていましたが、今回は気を失う人の気持ちが充分に理解できました。
これからは親身になってあげることが出来るでしょう。

それにしても、ショックです。
きっと少し寝不足気味だったのと、トイレに行きたかったのと
寒かったことなどが重なり、悪い要因となったのでしょうね。
はぁ・・・、これから先は自分を過信しないようにしたいと思います。

コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どうかお大事に (からす)
2005-11-13 02:29:45
スタンダードでごいっしょした名簿のからすです。



とても意外なお話でした。皮なめしとかの講義だいじょうぶだった? それとも、思い出したくない話でしょうか?



どうかお大事になさってください。

返信する
大変だったね。 (ミケ)
2005-11-13 09:49:32
オイノコさん大変だったねぇ。

それにしても血の話が苦手とは意外だったよ。

大変だったけど、倒れる人の気持ちが分かったって

いうのは良かったのかもしれないね。
返信する
応急技術 ()
2005-11-13 20:04:49
講習会で気絶の応急処置の訓練かと思いきや、

本当にぶっ倒れたんですか。

気絶する役みたいな感じなので、

応急処置方法は見てなかったから分からなかったですね。

ってよくなったから言えるものの。

もう大丈夫なんですかね。

よかったら元気付けにパッとパーティーでもやりますか。
返信する
からすさんへ (オイノコ)
2005-11-13 20:12:39
からすさん、しっかり認識してますよ。(笑)

私自身かなり意外でした。

皮なめしでは一番熱心に質問していたくちだし、

ニワトリや羊の堵殺解体にも立ち会っているのにね。

やっぱり人間の話となると違ってくるようです。

ゲンキンですね。

今はもうすっかり回復しました。

どうもありがとうございます。
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ミケちゃんへ (オイノコ)
2005-11-13 20:14:50
こう見えて結構デリケートなのよ。

でも、想像力が人間の体を支配するというのを実際に体験するとは思わなかったです。

ほんとびっくりしたよ・・・。
返信する
燦さんへ (オイノコ)
2005-11-13 20:19:08
気を失いながら、

「これはいいデモンストレーションになるな・・・」

と思わないことも無かったですが。(笑)

気がついたら足の位置が高くしてあったので、

やっぱりこうするんだ、と勉強になりました。

身を呈しての実習です。

おかげさまで今日は森作りにも参加するほど元気になりました。

快気祝い芋&落花生パーティーいっときますか?
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ごめん!ウケちゃった・・・ (やぶちん)
2005-11-13 21:58:42
羊の解体自慢してた人がまぁ、なんてことでしょう。確かにオイノコさんは昔から血の話が苦手でしたね。それにしてもバラエティに富んだ内容のblogですこと・・・。色んな意味で良い経験をしましたね。今度是非直接お話を伺いたいなっ。しかーし!体調は優れた状態ではなさそうなので、お体ご自愛くださいませー!
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美術系の想像力発揮だね・・ (みつえもん)
2005-11-14 02:38:03
わたしも刃物で手を切ったりした時に、全然重傷じゃないのに何度か気絶寸前まで行ったことあります。

ザクッって感触を反芻してしまって音が遠のき視界が暗くなり・・その地点で即動くのを中止。

ヤバイと思ったら無理せずすぐ休むのがいいよ~。
返信する
良い経験をされましたね (アッキー)
2005-11-14 02:45:50
トラッカースクールでご一緒したアッキーです。

今回は、良い経験をされましたね。



私も、親が大腸ガンの手術をした時、医者が摘出した大腸を家族に見せて、触ってみろと薦めるので、触りました。

自分の身内の内臓を触って、あまり氣持ちの良いものではありませんでしたが、何事も体験するのは大事ですし、自分の親の痛みを、できるだけ肌で感じたいと思いました。生きていたら、良い事も悪い事も両方受け入れるようになりたいですね。



この経験が、おいのこさんの人生を、ますます幅広く深いものにしていく事でしょう。
返信する
わかるような気がします。 (団長)
2005-11-14 05:46:13
団長もTVで内臓や身体の怪我とかをみたら、そこがむず痒くなります。

倒れた事はないけど、わかるような気がします。

けど、ナベットさんもいろいろ、やってて活動的ですね!これを、励みに団長もがんばります。
返信する

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