名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

整理と 推理 組み合わせ方と 可能性・・・ (-_-)

2013-09-28 12:04:43 | 中学3年

算数・数学の問題の中には

式を解いてすぐ答えが出るタイプ と

式を解いてもすぐ答えが出ないタイプ があります。

前回の問題は  後のタイプ。

1~9までの自然数が書かれた 9枚のカードがあります。

田中さん、佐藤さん、鈴木さん、山本さんが その中から1枚づつとり

それらのカードに書かれた数字を見ますと 大きい順に

佐藤さん>田中さん>山本さん>鈴木さん  となりました。

また、佐藤さんと鈴木さんの数字を足すと 田中さんと山本さんの数字の合計と同じになり

佐藤さんと田中さんの数字を足した数から 山本さんと鈴木さんの数字をかけた数を引くと5になり

佐藤さんと鈴木さんの数字をかけた数から 田中さんと山本さんの数字を足した数を引くと7になりました。

4人のカードに書かれた数字は、それぞれいくらでしょう?

数字の大きい順に カードにA,B,C,D  と 名前をつけますと

9≧A>B>C>D≧1     A、B、C、D は自然数

A+D=B+C  ・・・・・①

A+B-C×D=5・・・・②

A×D-(B+C)=7・・・・③

と書けます。(えらい短くなりました)

①と③より

A×D-(A+D)=7  とすれば 未知数は2種類。

Aの可能性は、9、8、7、6、5、4 のうちのどれか。

Aが4の場合は残りの3つの数字は決まってしまいDは1

これは、違いますね。

それでは Aが5ならば、Dは1か2ですが、

これを代入しても 合いません。

それでは Aが6ならば、Dは1か2か3ですが、これらもダメ。

Aが7ならば、8ならば・・と探していきますと

Aが9で、Dが2のときのみ、代入してぴったり合いますので

A=9、D=2  で決定!

残るは、BとCです。

これは、①の式にA=9、D=2を代入して

B+C=11  

B、C の可能性は  8,3  または  7,4  または  6,5

そして②の式にA=9、D=2を代入して

9+B-2C=5   これが成立するB,Cの組み合わせは

B=6、C=5    となります。

答え  佐藤さん9、田中さん6、山田さん5、鈴木さん2   

 

こういう問題は、考え方や計算の仕方は一通りだとは限りません。

ユニークな解き方が潜んでいるものが多いので

それらを探し出すのも数学の楽しみのひとつです。

 


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