単心室症
手術歴・治療経過についての
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旺ちゃんの運動会も終わって
だんだん夕方涼しくなってきて
散歩にはもってこいの季節に突入
したにも関わらず
犬のくせに
元々散歩を好まないまりもちゃん
なんだけど
いつにも増して
散歩のズル休みが著しい
旺ちゃんと
ちっこいコンビ組ませてるんだけど
まりもがズル休みするもんだから
旺ちゃんソロ
いつもの公園でお友だちの
おばちゃんたちに
「あれ？まりもちゃんは？」
って聞かれると
旺ちゃんが
「まりもおっちょく
ねてる
ずるやすみ
」
って答える
「おっちょく」
は方言で
訳すとなんていうんけな。
「居っておく」？？であってるっけ？
「居る」ってことで
その場に留まるみたいな感じ
涼しくなってきたのに
最近本当にズル休み多いな～
くらいに思ってたんだけど
ある晩。
ふとまりもと目が合った時に
まりもの目に違和感を感じる。
アハ体験的感覚に襲われて
まりもを抱っこして
目をジッと診てみる。
目の中に白斑？
みたいのがある気がして。
光の反射で見えなくなったりするけど
気になって
病院に連れていくことにした。
記録のために一応撮影したけど
いつもの撮影の気分とは
違う感情が混じりながら
思い過ごしだと言ってくれないかな
病院代もったいなー
とか言いながら帰ってたいな
なんて思いながら…
10月11日
まりも9歳と4ヶ月。
2人の医師に診てもらって
【白内障】
と診断される。
仕方ない―
糖尿病からの白内障の合併かどうかを
採血で調べてもらったけど
糖尿病からではなく
老いからのものだろうと。
老い―
9歳やもん
自然なこと仕方ないこと。
当たり前のことを
何度も頭の中で唱える。
普段の生活の中で
らんくんもまりもも
歳とったなって感じる場面は
たくさんあるにも関わらず
ふたりとも可愛くて
歳だってわかってるんだけど
幼く感じてしまうところがあって
なのにここにきて
老いがグッと距離を詰めてきて
腰がひける。
玉手箱開けちゃった浦島太郎に
猛烈な親近感。
両目とも白内障だと言われて
散歩行くの怖かったのかなって
意に反して腑に落ちる。
先生にどのくらい今見えているのか
聞くと
物にぶつかったりしなければ
まだ見えていると。
人間のように視力検査ができれば
いいんですけどね…
って。
だけど犬は人よりもはるかに
聴覚と嗅覚が優れているから
日常生活のカバーはかなりできるとも。
わかってるんだけど
いずれそう遠くないうちに
あたしの顔見えなくなるんだな
そのうち思い出せなくなって
忘れちゃうのかな
なんて思ってしまって
泣くの我慢できなくなって
見られないように顔を伏せると
水眼鏡。
も〜ほんとこれやから眼鏡は
煩わしい。
けどないとなんもできん…
感謝してます眼鏡様。
下向くと眼鏡にたまるから
流れてくるなって
指ですくって弾き飛ばす
指ですくって弾き飛ばすを
高速で繰り返してたんだけど
旺ちゃんのちっちゃい手が
あたしの背中をさすりながら
「〇〇ちゃん大丈夫？」
ってでっかい目で
覗き込んでくるもんだから
止まるもんも止まらんなって。
隣にちょんって座って
「どうしたの？」
って旺ちゃんが聞くから
もう目がのび太級の33
でいいから眼鏡外して
「まりも、目が見えなくなるんよ」
って泣きながら答えると
旺ちゃんが
「そっか～。
ママ悲しい(ね)」
っていいながら
背中をトントンってしながら
隣に座ったまま無言。
なんも考えてねー可能性はあるけど
なんか抱擁力すげ〜んやけど
なんか心得てね？
ちょっと感動なんやけど。
やべ～んやけど。
旺ちゃんの顔よく見えんけど
その分手のあったかさやったり
気遣う優しい声音が
より視える気がした。
まりももそうだといいな
なんて思ってさらに止まらん。
まりも
ズル休み呼ばわりしてごめんな。
見えづらかったんやな。
今日からちっこいコンビ解消や。
蘭丸には申し訳ね～けど
旺ちゃんと組んでな。
体重も同じくらいになったし。
ということで
この日以来
新コンビ結成。
蘭丸
アッフォ～やけん
おっさんなくせにいつも
バカぢからで引っ張りまわすくせに
旺ちゃんとだと
気遣って引っ張らんけんな
あたしのこと雑に扱ってるみたいで
ちょっとイラつくけど
いいヤツやろ
そしてまりもはママンと散歩。
旺ちゃんまりもを引っ張りまわして
走りまくってたし
余計散歩怖かったんやろな。
ごめんなまりも。
寒くなってきたし
裸で散歩するのもやめような。
服着てあったかくして
女同士ゆっくり歩こうね
って昔来てた服を着せて散歩。
赤いチャンチャンコ
に見えるんやけど
気のせいかな
玉手箱の煙が目にしみるわ
見て。
これ旺ちゃんが
1歳くらいのときだから
5年前のまりもちゃん。
春の頃だから
まだこの時3歳とかだな。
脂の乗った女盛りのまりもちゃんよ。
こうやってみると
やっぱ歳取ったなまりちゃん。
なんか眩しいもん
3歳のまりちゃん
なんかちゃれ〜よまりもちゃん
白内障の進行を遅らせる
点眼をすることになった。
ばっちし
『老
人性』
って書いてあるのを見て
なんか心が決まった気がしたよ。
まりもの目の代わりは
あたしがするけん
なんも心配いらんまりちゃん
ママンの顔も
蘭丸の顔も旺ちゃんの顔も
しっかり今のうちに
焼き付けて
匂いと思い出って直結してるし
ママン頭とか最近なんかくせ～し
ばっちし思い出せるわ
蘭丸も加齢臭きつくなってきたし
旺ちゃんは。。。
あんまり臭くね～けど
なんか雑やしあのしゃべりやし
すぐわかるやろ
大丈夫まりも安心して
あたしがおるけん
可愛い服たくさん持ってるし
寒い間は可愛い服着て
歳ごまかしてこ
まりも結構美魔女やし
旺ちゃんもこないだまりものこと
赤ちゃんって言ってたよ
大丈夫
まだまだ先は長いよ
採血の値素晴らしかったし！
あの日以来
あたしと散歩するようになってからは
散歩のズル休みが激減した
時々布団から出てこんけど
ま～ちょっとはねいいいい
そして蘭丸は旺ちゃんと組まされて
気を遣って疲れてる
10歳のアレックスと
手繋いで休憩してたよ
漂う哀愁。
おじさんどうしの手繋ぎ
萌えるわぁ
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