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埼玉発、研修講師のつぶやき~マナー・食・文化・四季折々~

埼玉を元気にするため地域限定で活動する研修講師が感じたマナー・食・文化のことなどを折に触れ発信します

アクセントの平板化

2012-04-25 | 言葉

先日ある席で、最近の若者のアクセントの平板化について話題になりました。

これは、かなり以前から言われていたものですが、今の若い人たちは(私もこんな言い方をするような年になった)何でもアクセントをつけず平板に言うのです。私はPCのスキルがないので、上手く表現できませんが、いくつかの例を挙げます。

【彼氏とカレシ】
そもそも「彼氏」は「か」にアクセントがあるものでしたが、最近の女の子は「カレシ~」と、カ・レ・シを平板にいいます。一説には、彼氏は元々の意味であるステディーな関係の恋人を指し、今時のカレシはもっと軽い感じだそうですが。

【クラブ】
「クラブ」と最初の「ク」にアクセントがあるものは、銀座などのキレイなお姉さんがいる所。平板の「クラブ~」は、若者が遊びに行くところ(以前はディスコと言いました)

【デニム】
生地の「デニム」は最初の「デ」にアクセントがありますが、最近はデニムでできたパンツ「ジーパン」のことを「デニム」と平板で言います。ついでながら、このパンツの呼称に年代が出るようで、私達より前の時代はずっと「ジーパン」、その後「ジーンズ」と言った頃もありましたが、最近は「デニム」と言っていますね。デニムで出来たデニム、ん?私は今でもジーパンと言ってしまいます。

その他に、スニーカー、自転車、等々、昔とアクセントの場所が変わってきているものは多数あります。言葉は世に連れ、大多数の人が使うようになれば、それが正しいとされるようになると言いますが、私はまだ違和感があります。あっ、でもスニーカーはちゃんと今風に平板で言えますよ、ウフッ。


気になる日本語

2010-05-14 | 言葉
近年の日本語の乱れについては、改めて申し上げるまでもなく、既にあちらこちらで議論されていますが・・・

世の中には、おかしな言い方をするなぁ、と思うことがしばしばあります。
今朝も、洗濯の仕方を説明するのに、「洗ってあげる」「こすってあげる」と洗濯物に対して、全て「~してあげる」という言い方をしている人がいました。
他にも、よく料理番組で、有名シェフなどが料理方法の説明の際に「~してあげる」と言っているのを聞きます。これ材料に対してですよ。そんな時私はいつも???優しいのねって

「炒めてあげる」「軽く混ぜてあげる」「焼き色を見てあげる」エトセトラ・・・エッエ~?「襟汚れをこすってあげる」「手で洗ってあげる」エトセトラ・・・エッエ~?
日々こんな繰り返しです。
あっ、それから、美容関係でもそうでした。「手で押さえてあげる」「そっと拭いてあげる」(これお顔に対してですね)等々。

最近特に目を覆うものがありますが、以前からよく問題視されていたものとして、「犬にエサをあげる」「植木に水をあげる」などがあります。動物には「エサをやる」植木には「水をやる」と言うのが正しいということです。が、いまやペットは家族同然、また、美しいご婦人が「~をやる」と言うのは、やや乱暴と感じるのは致しかたないかなとも思われます。

言葉は、使う人が多ければ、年月を経て、それが標準になるとも言われます。ペットや植木については、もはや自然に使っている人のほうが多いでしょうが、洗濯物や食材には・・・止めませんか?

 

花散らしの雨

2010-02-28 | 言葉
よく降りますね、今年は雨も雪も。本来1、2月は乾期のはずですのに。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」と言いますが、立春過ぎからほころびかけていた庭先の源平梅(一本の木に紅白の梅が咲く)が、ここ数日のポカポカ陽気で一気に開いてしまいました。寒さの後の暖かさで加速度がつくようです。そこへ一昨日の風とこの雨で、早くも散り始めています。今週は無粋な花散らしの雨が続くということで、ハラハラしています。
季節の移ろいを毎年律儀に感じさせてくれるのは植物のリレーです。年末年始楽しませてくれた蝋梅に代わり主役は梅に。蝋梅は文字通り蝋細工のような黄色い花を付け、甘い香りが魅力です。埼玉では長瀞が有名ですが、標高が違うので、今頃が見ごろではないでしょうか。ちなみに、蝋梅は梅ではなく、ロウバイ科の落葉低木です。
昨夜からまた寒さが戻り、いよいよ三寒四温になっていくのかなという感じです。昔の人は本当にうまいことを言いました。季節にまつわる言い回しは沢山ありますが、毎年この時季は特に肌で実感します。「寒の戻り」「三寒四温」「暑さ寒さも彼岸まで」と続いて、本格的な春の訪れというところでしょうか。その後は花冷え、菜種梅雨など・・・日本語ってステキでしょう?大切にしたいものです。