Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「Nのために」第6話。

2014-11-22 00:08:09 | テレビ・ドラマ


「Nのために」第6話を見ました。
ドラマは後半に入り、2004年のクリスマスまでカウントダウンが始まりました。
多分、最終回では金曜ロードショーみたいに画面左上に「衝撃の真相まであと〇〇分!」って出るんじゃないでしょうか。

2003年。希美、安藤、西崎の野バラ荘での生活はあいかわらず…かと思いきや、野口奈央子が希美の留守中にアパートに来て、西崎と出会ってしまいます。2004年のクリスマスの悲劇の始まりです。

そして年明けて2004年。安藤は希美をビルの清掃用ゴンドラに乗せ、希美はゴンドラから見える広い世界に感動。母親が例の民生委員と再婚したこともあってか、ようやく過去からふっきれたようです。この時点では。「もう冷蔵庫の隙間が怖くない」と涙をこぼす希美に、大家さんが「苦労は忘れるのが一番」(セリフうろ覚え)と優しく声をかけたのが印象に残りました。若い頃の苦労を自慢する人はよくいますが、苦労した記憶なんて大事に持ち歩いても、いいことなんてありませんよね。他人に苦労を強いる時の言い訳にするくらいで。

安藤は野口のいる会社に就職し、希美は就職活動に悪戦苦闘。そして西崎は…野口奈央子と禁断の関係に?母親から虐待を受けて育った西崎と、夫から暴力を受けている奈央子。でも、西崎を虐待している母親(中越典子だった)と奈央子、暴力をふるう側と受ける側なのに、なんか雰囲気が似通っています。そう、それはつまり…。奈央子に見つめられ、蛇ににらまれた蛙みたいになって、シャツのボタンをひとつひとつ外される西崎。これはやばい。相当ヤバい。西崎ー!逃げてー!超逃げて-!!その女はアカンやつやー!!

西崎の幼少期の虐待シーンは、見ていてつらいものがありました。撮影も大変だったろうなぁ。特に子役の子。でも、残りの話数で西崎の火事の話もできるのかな?消化しないといけないエピソードがまだたくさんあると思うんですけど。

チュート徳井が演じる野口は、今週はもう慣れて来たのか普通に見てられました。まあ、セリフが長くなるとどうしてもコント臭がしてしまいますが。

2014年の希美は、原作通り病気で余命宣告を受けていました。やっぱりドラマでも病気になっちゃうのね。しかも癌の再発って。あれだけ「おれは50で死ぬ」って言ってた父親が、まだ生きてる(多分)というのに。皮肉なもんです。そうとは知らずに安藤は希美にプロポーズしてたけど、あれはきっとお断りされたんだろうな。そうじゃないと、成瀬君が不憫すぎるもんな。

…とはいっても、希美が真に大切に思っている「N」が誰なのかは、まだはっきりしていません。今週の終わり方だと、希美が一番守りたい人は安藤みたいになってたし。やっぱり不憫な成瀬…。

そんな成瀬君は今週、希美たちとは関係ない場所で状況が激変してました。オレオレ詐欺で捕まって、高野に身元引受人になってもらって、大学を中退して(奨学金はどうなる)、レストランで働くことになって。いまだに希美とは再会できてないけど、前向きな人生を歩み始めました。つか、このまま希美と再会しないほうがよかったのではないかという気も少し…。オレオレ詐欺をしていたころと、レストランで働きだしてからとでの成瀬の表情の違いに、窪田君の演技力の凄さを感じました。

2014年、希美は安藤にプロポーズされた後、高野を家に呼んで「あの日自分が目にしたもの」を話そうとします。いよいよ次回、クリスマスの夜の惨劇の真相が明らかに…っていやいやちょっと待てよ、ここは希美が大切な「N」のために嘘をつく可能性が大なんじゃないのかな?というか、希美自身事件の真相について知らないことが多そうな気もするし。来週明かされる希美の話が、期待させといて肩すかしな内容じゃないことを祈ります。

来週の予告を見ると、成瀬と希美は島で再会するみたいです。原作にあった、同窓会で再会するのかな。そしてちらっとですが、うちの近所の山の四阿がまた出るっぽいです。最近休みの日に山に登ると、この四阿を訪れる人によく遭遇します。地元の人は結構このドラマを見ているみたいですが、視聴率に貢献できてないのが残念です。そして予告で西崎が「N作戦2」を成瀬に持ちかけてました。うーん、この作戦がなければあんなことには…あの作戦、振り返ってみればかなり無理があるもんねぇ。そのことに気がつけなかった西崎が、罪をかぶるのもある意味仕方なかったのかな。

さて、今週は奈央子が希美に「絶対に贈ってはいけない」ドレッサーを贈ってしまいました。原作を読んだときに想像してたのより地味でしたが(もっとロココな感じのをイメージしてた)、父親の愛人のシンプルなドレッサーと母親のやや少女趣味なドレッサーの中間くらいだったので、希美のトラウマを発動させるのにはちょうどよかったのかもしれません。しかし、あんなもんいきなり送りつけられたら誰だって困るわよな…希美が立ち止まってみとれたのが、ドレッサーじゃなくてすき焼き用松阪牛だったらよかったのに(なぜそこで立ち止まる…)。




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