Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

東村アキコ「ひまわりっ 健一レジェンド」12巻

2009-12-02 00:16:36 | 読書感想文(コミック)




健一2号がアキコを思って育てたドラゴンフルーツの花が、節子に一刀両断されてしまった!―ドラゴンフルーツの無念を晴らすべく、アキコは宮崎に戻ろうとするが、なぜか古川うなぎの2人(副部長&関先生)もついてきて…


雑誌で読んでる時はアキコと健一2号、そして魔王・節子の三角関係がどうなるのかが気になって、宮崎でアキコに絡む関先生をウザイと思ってましたが、単行本であらためて読み返すと、その認識が間違っていたことに気付きました。

関先生はウザイんじゃなくて、

超ウザかったです。

チキン南蛮くわえて追いかけてくるところはまだいいとして、ウシガエルで大騒ぎするあたりになると怒りを通り越して「そこまでしなくていいよ」と肩を叩いてあげたくなりました。でも関先生の暴走&副主任・エビちゃんの壮大な小芝居がないと、アキコの告白シーンは陳腐なものになってたかもしれないから、仕方ないのかしらん。あそこで暴れるのが関先生じゃなくて健一1号だったら、普通に爆笑できたんですが。

節子の“2号ホテル連れ込み事件”は、ドラゴンフルーツの花を切り落としたあたりから「節子はもうアウトだな」と思っていたので、そんなにイラッときませんでした。むしろ何をどうがんばっても2号が節子になびくことはないのだなと思って、ちょっぴり節子が不憫に…いや今までのことを考えると、因果応報というべきか。

副主任とエビちゃんの、5ページにわたって繰り広げられた「70年代少女漫画的小芝居」は、雑誌で読んだ時は直前に「ひまわりっ」以外のマンガを読んでたことおあって正直ついていけない感じだったのですが、単行本でどっぷり東村ワールドにはまった状態で読むとかなりツボにはまりました。しかし東村さん、前にもネタにしてたけど若人あきら好きなのかしら。それとも健一1号がファンなのか?

あと「空気の読めないオタク女子」ネタは笑える反面、身につまされるものもあって複雑な心境になりました。中学生のころ、私も工藤さん(『風と木の詩』の同人誌をやっていた副主任の同級生)みたいな言動をしていたかもしれない…。

12巻はアキコの恋バナがメインだったので、古川うなぎのマンガ道はひとやすみ。ライバルのライオンに先を越されて落ち込んではいますが、これから巻き返してくる…はずです。13巻の表紙は“蟹江先輩に買ってもらった服”を着た古川うなぎになるかもしれないし。


…ところで、12巻で大々的に取り上げられていた「チキン南蛮のモモ派VSムネ派問題」というのは実在するんでしょうか。個人的には、甘酢やタルタルソースをかけて食べる分、肉はさっぱりしたムネを使ったほうがいいかと思うんですが。

それと、帯にもなってる副主任の「モモに決まってんだろうがァァァ」の顔は何かのパロディなんでしょうか?どこかで見たことがある気もするんだよなぁ。うーん、気になる…。




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