Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

中村光「聖☆おにいさん」第9巻 ヘラクレスオオカブト!!

2013-08-25 01:25:00 | 読書感想文(コミック)



中村光さんのtwitterで、「聖☆おにいさん」の新刊が出たと知ったので早速読みました。

無事に世紀末を乗り越えたブッダとイエスが、立川の風呂なしアパートでバカンスをするという謎の設定のこのマンガ、気がつけばもう9巻に達してました。アニメ映画化もしたし、そろそろやれることは全部やったような気がするのですが、落としどころは決まってるんでしょうかねぇ。どんな最終回になるのか、見てみたいような、寂しいから見たくないような。

さて、9巻の感想ですが、9巻はクリスマスやお正月などの大きいイベントはスルーして、節分とかひなまつりとか、若干地味なネタが多かったです。幼稚園で桃太郎の芝居をするとか、商店街DJの番組にゲストででるとか。でも、地味なネタのほうがかえって新鮮で面白かったので、これならまだあと単行本2冊分くらいはいけるかな、と思います。

「聖☆おにいさん」は、単行本が出るたびに新キャラが数名出てきますが、9巻は特にこれといってキャラの立っている新キャラはいませんでした。あえて言うなら、ジャンヌ・ダルクちゃんがちょっと気になりましたけど。ブッダの奥さんといいマリアさんといい弁才天さんといい、このマンガの女性キャラ(立川の女性陣も含む)は押しが強い人が多いので、ジャンヌ・ダルクちゃんのような「待つ女」タイプの人は新しい風を吹かせてくれるんじゃないかと期待しています。もしかしたら、ジャンヌ・ダルクちゃんもネガティブな方向に」押しが強いタイプの女性かもしれませんが。

で、新キャラではないけど、9巻でいい味出してたのがユダ、ルシファー、マーラの悪役トリオ。
ユダの最凶ネガティブぶりとか、実はリア充なルシファーとか、ルシファーとはまったく逆を行くぼっちなマーラとか。3人ともツボにはまりました。中でも一番ダメージが強かったのが、マーラのぼっちぶり。しかも本人がそれに気づいてないという。号泣するブッダの気持ちがよくわかります。下手な嫌がらせよりも破壊力ありそうです。あと、おまけイラストでドトールのミルクレープをはがして食べてるマーラの超うれしそうな顔も心に響きました。うん、そうだよマーラ。食べたかったら空気読まずにミルクレープ注文していいんだよ!つかドトールでミルクレープ頼まないほうが邪道なんだから!!

全方向片想いのマーラにも涙を誘われましたが、ブッダとイエスをひなまつりに誘ったばっかりに、ひな人形に出家されてしまった竜二さん一家も気の毒でした。オカルトで「人形の髪が伸びる」ってのはよく聞くけど、「人形の髪がなくなる」ってのは効かないもんねぇ。愛子ちゃんにどう説明したのやら。

10巻の発売がいつ頃になるのか、巻末に告知はありませんでした。でも、記念すべき10巻目になるのだから、多分なにかしらのイベントはあるんでしょうね。もしやついに実写映画化とか?イエス役はジョニー・デップ?梵天さんは阿部寛!?




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