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ファーマー・スタジオ「革&ものづくり工房」の日々

人の暮らしに寄り添うものづくりを。
小さな工房で革を中心に体験教室や様々なものづくりをしています。

教室風景/奈良教室

2018-06-15 22:42:03 | 日記
生徒さんの作品が完成に近づいてきました。



現在40名の生徒がいますが、本当に色々な作品を作られます。

これだけバリエーションが増えると、

実は本当に勉強になっているのは先生の方。

今年こそアシスタントを雇おうと考えていますが、

基礎の技術はもちろんですが初めて作るカバンでも形に仕上げる能力が必要になります。

そのためには自分自身があらゆるカバンを作ってみることが必要。

ミシン縫いで作る作品を手縫いに置き換えた時に何が問題なのか?も知っていなければなりません。

さてさて優秀なアシスタントさん、来たれ。

※革縫い教室に興味のある方はこちらをごらんください。
https://blog.goo.ne.jp/odessykatefahmoh/c/0e389746215d076a4c219553a9509e3a

教室風景

2018-03-10 21:43:13 | 日記
今日は奈良教室でした。

奈良教室は火曜日、木曜日、土曜日、日曜日の10:00〜15:00(12:00〜13:00は昼休憩)に開催しています。

(体験教室は終了時間が超過する場合もあります)

現在奈良教室には約20名の生徒が在籍しています(約7割が女性です)。


この写真は内縫いボストンバッグの型紙。

教室では手縫い用の型紙の制作からしていただきます。

革を張り合わせてから縫い穴を開けるのではなく、
型紙に開けた穴数にあわせて予め各パーツの革に穴を開けたものを最後に縫い合わせていきます。

面倒なようですが、この方法だと縫い目の裏表ともに美しい縫い目で縫うことができます。
他の教室ではあまり教えていない特殊な技法で手がかかるため、習得に時間がかかりますが
作品の仕上がりが美しくなります。
(簡単なカバンで型紙に2ヶ月(教室は1ヶ月換算約8時間の場合)、カバンの仕上がりまで約3〜4ヶ月かかります/難しいものだと約10ヶ月かかる場合もあります)


この方は最近入られた方で、現在カバンの持ち手を製作中。


この方は外縫いのトートバッグを製作中。

ファーマー・スタジオでは最初は必ずこの外縫いバッグを課題として作っていただきます。

「外縫い」は革のみの技法で、まずは革の特徴や加工技術を覚えていただくため
外縫いをマスターしていただきます。

外縫い課題が終われば「内縫い」の課題をしていただき、その後自由制作となります。

※革縫い教室に興味のある方は下記アドレスをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/odessykatefahmoh/c/0e389746215d076a4c219553a9509e3a

※教室の開催曜日と時間が変更されている場合があります。
詳しくは下記メールにてお問い合わせてください。
fahmoh@lake.ocn.ne.jp

少し休ませていただきました。

2018-02-14 22:47:21 | 日記
実は今年1月の終わり頃、はじめて入院というものを経験しました。

調べると身体のあちこちガタが来ているようで。

去年は怒濤にような忙しい年だったので、還暦前のこの時期に

神様が少し休みをくれたのだと前向きに捉えています。

おかげさまで大阪教室も少しづつ人数が増えてきました。

奈良教室も相変わらず賑やかです。




現在は生徒数36名。

大阪は月に1名ずつ増えている計算です。

そんなゆっくりペースが今のところ良い感じ。

常に生徒募集中です。

お問い合わせは

fahmoh@lake.ocn.ne.jp

までどうぞ。教室の見学の問い合わせもお待ちしています。

プレゼントに鳥のバッグを作りました−1

2018-01-11 13:12:02 | 日記
奈良で10年間お店を経営していた方がご結婚を期にお店を閉じられることになりました。

その10年前に私のファーマー・スタジオもはじまりました。

同級生の勇退と共に頑張ってお店を手伝ってきたお二人に選別をとカバンを作ることにしました。

その方のお店には鳥のオブジェや置物がたくさんありました。

そのうち鳥がトレードマークになっていたので、「鳥」をモチーフにしたカバンを作ることにしました。

鳥の絵をコンピュータで描き、プリンターを通すことのできる布に刷って、

その布を使った革カバンを作りました。




フラップの上には木にとまった鳥を、

フラップを開けると飛んでいる鳥が出てきます。

これからも大きく羽ばたいて新生活を頑張ってくださいね。

大阪教室の改装工事1

2017-08-27 14:55:54 | 日記
9月16日(土)〜23日(土)の第9回ファーマー・スタジオ生徒作品展に向けて

教室を改装中です。

一階を教室にしていましたが、会期中一階に作品展示に使うため

教室を二階に移転。

お隣がカフェなので音が漏れないように二階の壁を防音壁に改装。





下地に遮音膜を貼って、さらにその上に吸音材を張り込み

その上に合板を張り込んで三重の防音構造にします。

全面板張りにして完成。



この後、床にも吸音材を敷き詰めます。

実は二階の方が広いので、席数は最終6席になるはず。

革縫い教室に興味のあるかたはこちらをご覧ください。



やっとここまで出来ました/東京ワークショップ

2017-05-07 22:53:24 | 日記
遅ればせながら報告いたします。

今年も7月1日(土)、2日(日)に東京にてワークショップをいたします。

関東方面の皆様よろしくお願い致します。

詳細に関しては後日お知らせします。

で、今回のワークショップ、土曜日は長財布、日曜日は横型リュックと大型帆布リュックの2種類からお選びいただけるようになっています。

告知が遅れているのはこの大型帆布リュックに手間取っていたからです。

でもようやくここまで進みました。

ほぼ全てのパーツが完成。



さて、これを明日組み立ててみます。

所要時間を計りながら修正点がないかを確認します。

目標は3時間。

アマチュアの方はほぼ倍の時間がかかる計算ですので

実質6時間のワークショップになります。

これまで最長で5時間ですので、それよりも時間がかかる予定。

しかし、実はもう少し短い時間で出来るんじゃないか?と思っています。

何しろここまで作り込んであるので

あとは組み立てるだけです。

出来上がりを見ていただいたらわかりますが、あちこちにいろんな工夫がしてあります。

軽くて丈夫で使い勝手の良い、しかもデザインも良いリュックになりますように。

お披露目会

2017-03-27 22:45:57 | 日記
3月25日(土)。

ファーマー・スタジオ大阪教室のお披露目会がありました。

来れないと思っていた我が師匠大塚先生をはじめ、

革業界の重鎮、教え子たち、そして革業界以外の友人たち、

本当にたくさんの方たちにお越しいただきました。

当初、10名位の参加かな?と蓋を開けてみたら20名を超える大人数に…。

19時開始のはずが17時過ぎには人が来場しはじめ、

準備する間も無く部屋は満杯。

しまいには客にも準備を手伝わせて、

足の踏み場も無い状態に。

あまりの忙しさに写真を撮るのも忘れ、

来客者の撮ったお開き間際の写真が少しだけ。




皆様には大変ご迷惑をおかけしました。

ま、何とか無事にお披露目も終了し、

開講してもう少しで1ヶ月が経過。

今も少しづつですが問い合わせが続いています。

来月半ばには生徒数は10名を超えそう。

ありがとうございます。

これまでの奈良教室からの改善点を含め

今後は少しづつ大阪教室からの改革もはじめます。

手始めに「プロ養成コース」と「基礎革縫いコース」に今後分けて行くことに手をつけようと思います。

またいずれご報告を。

ミニチュアサンプル

2017-03-07 14:30:55 | 日記
芯材を使って、外縫いバッグのミニチュアサンプルを作りました。



手前から、フラップ付きブリーフケース(ビジネスバッグ)。

真ん中、上部ファスナー付きビジネストート。

奥、カジュアルトートバッグ。

ビジネスバッグ、トートバッグには背面にファスナーポケットが付いています。

それぞれ内張りは布張りで内ポケットが付いています。

外縫いの典型的な構造で、

ファーマー・スタジオで最初に作る課題になっています。

工程にコバ塗り、革処理の基本要素が入っており、

内張り(革・布を含む)、金具の取り付け、縫製の手順を学ぶことができます。

それぞれ型紙の作り方から経験していただきます。

これら外縫いの課題終了後、内縫いの課題をしていただき、

その後は自由製作となります。

革縫い教室にご興味のある方はこちらをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/odessykatefahmoh/c/0e389746215d076a4c219553a9509e3a

大阪教室の様子

2017-03-07 14:10:24 | 日記
大阪教室の内観です。



大きめのテーブルが3つ。(90cm×90cm)

天板には裏面に吸音材を貼り付けてあります。

天板は裏返すことが可能で吸音材を表側にするとより吸音効果が良くなります。

天井裏側にも遮音材と吸音材が貼ってあります。

看板もようやく完成。



でも手書きなのでちょっと文字が歪んじゃいました。

ようやく環境が整ってきました。

近々冷蔵庫や電子レンジも来る予定。

森ノ宮駅から徒歩5分という便利な立地。

ぜひ一度遊びに来てください。

大阪教室案内
http://blog.goo.ne.jp/odessykatefahmoh/e/0d01598fa27f6d19704c92483798556d
大阪教室アクセス
http://blog.goo.ne.jp/odessykatefahmoh/e/c9c1b53ef09e860d14df248097c2722f

革縫いの難易度

2017-02-09 09:01:48 | 日記


陶芸やグラフィックデザイン、絵画や木彫など様々なものづくりをしてきましたが

革縫いについてはクラフトの中では難易度が高い方だと思います。

一つは「革」という素材の扱いが「布」や「紙」「粘土」といったものよりも手間がかかるということ。

買ってきた革をそのまま使うのではなく、トコ(革裏)やコバ(切り口)を磨いたり、

革のなめし方によって使う溶剤を変えたり、使用するまでの処理が幾つもあります。

柔軟性があって厚みのある素材だからこその難しさがあります。

縮みやすい革、硬い革、柔らかい革、革の特性によって扱いも変わってきます。

また成り行きで何となく作ることはできず、最終の完成品をきちんと想定して

段取り通りにきちんと進めることが必要です。

たとえば粘土でお茶碗を作っていて、気が変わってお皿にしてしまう、なんてことは革ではありえません。

財布を作っていて途中でカバンになることはないです。

布のように長さが合わなかったからいせ込むなんてことも出来ません。

私の教室では成り行きで重ねて穴を開けるのではなく(ほとんどの教室では成り行きです)

穴数を合わせて縫い上げるという手間のかかる方法で作っているので

穴数を合わせるテクニックやらで最初の外縫い課題は皆が半年以上かけて作ることになります。

(慣れれば1ヶ月ほどで出来るようになります(個人差があります)。

でもこの方法だととても美しく仕上がります。

そして出来上がった時の満足度や達成感が大きいのです。

ミシン教室もありますが、腕ミシン(アームミシン)という特殊なミシンを使うので

家庭用ミシンで慣れている方も最初は戸惑うでしょう。

ある意味ミシンの方が難しいとも言えます。

カバンの基本の構造を覚えて、細かな技術を覚えていただかなくてはなりません。

ノートに絵を添えてメモをとって、あるいは写メを撮った写真をきちんと整理して見返してもらいながら

手の動きや手順、道具の持ち方まで覚えていただかなくてはなりません。

もちろん家に帰ったらその日に新しく覚えた技術の復習もしてください。

この教室では入会してわずか10ヶ月で独立してお店を開業された方もおられます。

でもそれはその人の努力次第です。

逆に3年間通いながら技術をほとんど習得できず辞めていった方もおられます。

私たちの教室は「革縫いを習得する」ための教室です。

もちろん趣味で縫っておられる方もたくさん在籍していますが、

「覚える」努力はしていただきます。

自己流になっていれば指摘します。

でも自己流になっていても「理」にかなっていれば指摘しない場合もあります。

「なぜ、そうしなくてはならないのか?」という理にかなっていればそのままの方法でも構いません。

でも「なぜ、そうしなくてはならないのか?」を理解せずに自己流になっているのなら、その理由を覚えていただきます。


「さあ、革縫いをはじめるぞ」くらいの気持ちは欲しいと思います。

でも出来上がりを見れば、それくらいの価値はあるのではないかと

思っていただければ幸いです。

最近の革縫い教室のことなど。

2017-01-19 17:40:47 | 日記
ファーマー・スタジオは今年で10年目を迎えました。



気づけば早くも10年ですね。

いろいろなことがあり、最初は自宅の一室で始めた教室ですが、

小さな小屋を借りて自分で改装したのが3年目。

今の場所に引っ越してカフェを併設したのが5年目。

そして今年は?というと

実は大阪に本格的な教室(アトリエ)を開く準備中です。

うまく行くと良いのですが…。

場所は玉造と森ノ宮近辺になる予定です。

予定はあくまでも予定ですが。

新しい大阪教室は水曜日と金曜日は昼からの開始、夜21時頃まで作業できます。

月曜日は定休日、他の曜日も17時頃から21時まで開講予定です。

また大阪教室ではゲストを呼んでのセミナー&ワークショップなども開催する予定です。



開設場所が決まりましたらこのブログにてご報告します。

もちろん体験教室も出来ます。

大阪で働いていたり住んでいる皆さんには便利な教室になると思います。

現在お借りしている金曜日の大阪教室は移転することになります。

また大阪でお会いしましょう。

新作の試作完成/ちょっとセレブなミニ2WAYハンドバッグ

2016-10-17 22:16:37 | 日記
ファーマー・スタジオには珍しく、ちょいセレブなバッグを作ってみました。



ベースが紺の革に白い革で縁取り。金具は全てゴールド。

裏面にはパスケースが入るファスナーポケット。



内側はラインストライプの布。



小さなバッグですが大きめの長財布も収納できます。

現時点では付いていませんがショルダー用の肩ベルトも付きます。

でも実際にはこの鞄は形はほぼこのままでツィード生地を張り込んだ鞄になる予定。

試作をしてみて課題やら修正点やらが出てきたので、

これから型紙から修正。

うまくいけばツィードの鞄は販売しようかな、と。

恒例の…。

2016-09-15 13:59:32 | 日記
9年前に「革職人7人展 Leather Laboratry」という作品展を

大阪の天満橋にある「14th moon gallery」というギャラリーで開催しました。

私を含め6人はまだ鞄縫製を勉強中で、一人は現役サンプル師という初々しいメンバーでした。

翌年にはメンバーが増え10名で開催。

その時に出会ったメンバーで横のつながりを作り

毎月のように集まるようになりました。

そして今年もまた「ビアガーデン」で顔を合わせ、

それぞれがそれぞれの闘い方で革の業界の中で現役で闘い続けているのを確認しながら

ワイワイと話をしました。




新しいメンバーや若手も加わり、おふざけをしながら盛り上がってますが、

いよいよ来年は皆が知り合って10年。

一つの区切りで何かイベントをしたいなと相談中。

10年選手に30年選手のベテランも加わり、

さらに若手も巻き込んで、お互いの健在ぶりを確認できればと思います。

2016年ファーマー・スタジオのDM用画像を撮影中

2016-08-17 23:33:11 | 日記
来月はいよいよ革縫い教室の作品展です。

今年も力作が集まって来ました。

いつも1階カフェの庭にて作品の集合写真を撮影します。

今年の作品も大きくて立派なカバンが揃いました。

撮影するのもちょっと庭が狭く感じられるようになってきました。

来年は誰かに手伝ってもらわないと難しいかな?

9月17日〜22日「ファーマー・スタジオ革縫い教室生徒作品展」。
1階「ちてはこカフェ」にて開催。


たまには親孝行/ファーマーのカバン

2016-08-05 15:06:18 | 日記
久しぶりにカバンを作りました(笑)。

母へのプッレゼントです。



決して仲の良い親子とは言えず、

私がやることなすこと反対をして、

実はカバンの製作を始めた時も「反対されるのがオチ」と

専門誌に掲載されるようになるまでずっと黙っていました。

さすがに反対されることはありませんでした。

うちの母も80歳を過ぎて、最近倒れて検査入院もしたりして

その時には何度も実家に足を運びました。

「もうそんなに来なくて良いよ」と母が言ってから

実家に出向いた先日、私の持っているカバンを見て「そんなカバンが欲しい」と母が言いました。

持っていたカバンは少し重かったので

家に帰ってから思案して、軽くて丈夫でたくさん収納できるカバンを考えることにしました。

で、ようやく完成。

お店をしているので毎年お盆には帰れず、今年はお盆前に実家に行くつもりで間に合わせました。

革の厚さをいつもより0.5mm薄くして、芯材を一切使わず、

外側にファスナーポケット2つ、小さなポケットが一つ。



物がこぼれ落ちないように上部にファスナー、内側は薄めの帆布で、内側にもポケット。



そんなに遠くには出かけないだろうけど、財布やティッシュ、ハンカチなど

必要最低限のものだけが入って、軽くて丈夫。

たぶん気に入ってくれるでしょう。