宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

子供や高齢者は国の宝、且つ障害者等社会的弱者の人権を尊重し守ってこその先進国。年々逆行する現実に抗し当り前の国にしよう!

★~この頃、やたら目立つテレビ広告ふたつ~

2010年04月03日 03時47分23秒 | 女川原発 & 関連
【写真=女川原発遠景=JanJan】

かみさんのホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』
 高い広告料でも平気な企業や団体とは・・・?
 宮城県在住のみなさんはテレビを観ていて、最近ふたつのコマーシャルが非常に増えた様に思いませぬか?
おらは、やたら目についてしょうがない。
 
 ひとつは某宗教団体のコマーシャルで、この宗教団体は某政党の親だというのは、少しでも政治に興味があればお判りと思う。
 この団体の目的はひとつ、某教祖さまを守る事だけ。
そのためには手段なぞに、かまってはいられない、とばかりに何でもありじゃ。
 自民党との連立政権が崩壊したと思ったら、この頃では新政権与党の民主党に擦り寄っているとうわさされるほどの、変わり身の速さである。

 もうひとつが電気事業連合会(電事連)のコマーシャルで、プルサーマル計画を盛んに売り込んでいる。
プルサーマルが実現しなければ、この国の電気が止まってしまうかのような錯覚さえ覚える。
 多分それは、原発立地地域を抱えているどこの県でも、同じなのではあるまいか?
そしてプルサーマル計画はもう現実に動き始めたし、反対したってしょうが無いんだぞ、と、いかにも既成事実に弱い国民性の心理を突いているのだと、陰でにんまり、自画自賛しているのではあるまいか。

【写真=観光施設、マリンパル女川シーパルⅠ=4月15日(木)午前10時~午後5時、この日だけ入館無料でお楽しみいっぱいの『周年祭』。隣接のシーパルⅡでは、4月10日(土)~11日(日)午前10時~午後3時、無料試食や魚介類格安販売の『大創業祭』。時間のある方は、ぜひご来場を!】
  

 当地では宮城県出身の有名タレントが、女川町の”マリンパル女川おさかな市場”内で笑顔で語りかける。
そのタレントさんが話すセリフを良く記憶していないが、「電気は重要ですね、資源小国の日本ではプルサーマルが必要ですね」みたいな感じである。
有名女優さんバージョンもあるが、当たり前だが内容は同じである。

 おらは暇だから、そんな電事連のテレビ広告料を推計してみた。
東京のテレビ・キー局より地方局は半額程度であるらしいから、スポット15秒CMを平日流す場合の価格を30万円としてみたずら。
 民放4社で平日5回流すとして、30万円×4社×5回×30日で、一か月1億8千万円になる。実際はこれより多いのか少ないのか知りようがないが、ひとつの目安にはなるだろう。

 それほどまで”しゃかりきに宣伝”しなければならないのは、おらが想うに国民の”核燃料サイクルやプルサーマル計画”に対する理解と納得が進んでいなことの裏返しであろう。 本質を伝えない美辞麗句で宣伝するのは、普通の商品を売るのと訳が違うと思うが、いかがなもんじゃろ。
少なくとも国民の命と健康に関わる問題のはずだから、一方的な広告はアンフェアと言わざるを得ない、と思うがのぉ。

 核燃料サイクルの柱である本来の施設”高速増殖炉もんじゅ”も、青森県の再処理工場も袋小路に入って未来が見えない中、プルトニウムの処理を拙速にプルサーマルに求める事に、多くの科学者たちが異論を唱えている。

 都合の悪い情報を隠したままメリットだけを強調するコマーシャルを垂れ流せば、国民は正しい判断が出来る情報に接する事なく、将来に大きな禍根を残す事になるに違いない。
だからこそ安易にメリットだけを強調するコマーシャルは、直ちに中止するのが人としての道であろう。

 もっともそんな風に期待を込めて云うほどおらは呑気ではない。
お国にも電事連にも、そんな殊勝な考えの持ち主がいるとは、露ほども思っておらんのじゃ。

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