宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

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★世の中”やらせ””動員””隠蔽”だらけ。嘘で塗り固めた”原発絶対安全神話”!

2011年08月05日 13時04分51秒 | 女川原発 & 関連

【東北電力が”動員”を認めた、女川での説明会】

かみさんのホームページ『阿部りつ子の女川町(おながわちょう)便り』

国(原子力安全・保安院)が”やらせ”と”動員”指示の報に、少しも驚かぬおらだが。

東北電力も町も県も、結局は同じ穴のむじなだな(むじな君ごめんな)

 それにしても出るわ出るわ、九州電力の”やらせメール”が発覚し、あろう事が原子力の規制機関であるはずの経産省原子力・保安院が”やらせ”の指示を電力会社に行っていて、ご親切にも、一般市民を装い「例文」まで作っていたと言うから恐ろしい。

中部電力が発信源だが、四国電力も認めた。

おらが地方の東北電力は”動員”は認めたが、”やらせ質問”はなかったと言っているが、過去の彼等の行動パターンを見ると怪しいもんだ。

以前のブログでも書いたが、おらの町の町長は、説明会やシンポジウムを通じて町民の理解は深まり女川原発は安全だとし、プルサーマル導入にゴーサインを出した。

女川原発を抱える東北電力も社員や下請け会社に動員をかけていたと自白したから、町民の理解が深まったも何も断言出来ない事が明々白々なのに、この事態になってもその姿勢に変化がないのは”同じ穴のむじな”であると言わざるを得ないし、だからこそ町長にはそんな事実は見えないらしい。

 おらは、原発関係のシンポジウムや説明会を欠かした事は一度もない。

そこでいつも感じていた違和感が、まず場内の顔をを見ると見知った町内の人間が非常に少ない事と、スーツ姿の一見して電力関係者が多いのと、どうみても原発労働者風の人間が、会場の過半を占めていた事である。

東北電力は、「私どもの有利になるような発言を、一般市民に頼んだ事はない」と断言しているが、彼らの言う事を信じている町民なんて、ほとんどいなく大部分の人たちは”胡散臭く”感じているのが実態で、会が終わった後に我が家に来る人たちは、一様に同じ事を言っている。

「町長も、一部を除いた町会議員も信用ならない」ってね。

必然だった原子力安全・保安院の”やらせ”指示。

 

 いぜれにせよ、政府機関である原子力・安全保安院の今回の”やらせ問題”は、あってはならない問題ではなく、彼等にすれば”核燃料サイクル”は何が何でも完結する、が至上命題であるから説明会等での国民の反応が、”概ね賛成である”結果になる必然性があったのである。

【14年以上も止まったままで再開のとたんに止まった核燃サイクル心臓部”もんじゅ”】 

我が国のエネルギー国策の柱に”核燃料サイクル”があり、死んでいない!

 ”核燃料サイクル”完結の重要な施設である”実験炉もんじゅ”は、深刻なナトリウム洩れ事故から立ち直れないでいるが、当分無理と判断した政府と国(経産省資源エネルギー庁及び下部組織の原子力・安産保安院)は、苦肉の策として「プルサーマル」なる更なる危険な道を歩み始めたのである。

実験炉”もんじゅ”は1995年、二次冷却系で温度計の設計ミスからナトリウム推定460kg±42kgが漏洩して火災となったのであり、国際原子力事象評価尺度はレベル1と判定された。

しかし、ここでも例外なく対応の遅れや動力炉・核燃料開発事業団(動燃)による事故隠しが大きな問題となって、運転は14年間も出来なかった。

 『核燃料サイクル』の完結に執念を燃やす国は、当座凌ぎの対策として、プルサーマル」という技術を考案し、ロクな検証もしないで、強引に全国で進め始めたのである。

 普通の原発で燃やしたウラン燃料から出るプルトニウムを加工してウラン燃料と混合してMOX燃料(混合酸化物燃料)を作り、それを当初から想定も設計もしていない普通の原発(軽水炉)で燃やすという無謀な計画である。

なお「プルサーマル」という名称は、プルトニウム(plutonium)のプル(plu)と、熱中性子炉=軽水炉(Thermal-neutron reactor)のサーマル(Thermal)を合わせた日本人らしい和製造語英語である。    

 では、『核燃料サイクル』及び『プルサーマル計画』のもう一つの重要施設、青森県六ケ所村にある『核燃料再処理工場』の方は、どうなっているか。

何度、実験をやっても白金属の堆積という、高レベル放射性廃棄物ガラス固化の原理的な技術的欠陥を克服できず、運転技術でカバーしようという試みに明日はないと酷評されている。

六ヶ所村再処理工場は、直ちにアクティブ試験を中止すべきであり、ガラス固化試験の停滞についてきちんとした報告や十分な情報公開のないままに、アクティブ試験を強引に進めている事は許されない。

という状況にあるのである。

 さて”もんじゅ”に戻ろう。

2010年5月に運転を再開したのであるが、いろいろなトラブルが頻発して、同年8月26日 原子炉容器内に筒型の炉内中継装置(重さ3.3トン)が落下し、後日、吊り上げによる回収が不可能と判明したため、長期の運転休止を余儀なくされ、現在に至っているのである。

つまり、”核燃料サイクル”は完全に破綻したのであり、増え続けるプルトニウムや使用済み核燃料や使用済みMOX燃料など、高レベル放射性廃棄物の処理方法も処理場所も決まっていないのである。

 また福島第一原発の過酷事故は、巨大津波だけが要因のように一部では言われているが、世界有数の地震国である日本のどこの原発でも起こり得る事故なのであって、福島第一原発過酷事故の収束並びに事故原因の詳細な調査がなされなければ、各地の原発の再稼働などは、言語道断であると言わざるを得ない。

 ”もんじゅ”には驚く事にこの間、2兆4千億円が投入され、関わったメーカーは、日立製作所、東芝、三菱重工業、富士電気などの、錚々なる大企業が名を連ねているのである。

日本を真に愛する貴方なら原発問題というものものは、原発事故を遠い田舎の出来事でなく、貴方の住む街がいつ放射線に脅かされるか解からない事だと知るべきなのです。

「原発立地地点から同心円を描いて、何km離れているから安心だ」との考えは全く誤りであるのは、福島第一原発過酷事故の広範囲の汚染を見た皆さんは良くご存じのはず。

日本という我が愛する国は、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ(第5福竜丸もあります)という放射能汚染に関する国際語を生み、自慢にならない他国の追随を許さない悲惨な経験をしたのです。

≪今こそ原発問題を真剣に考えてみませんか≫

関係者(電力会社・国・県・町・関係業者は口を開けば”国策、こくさく、と”


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