“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

ヒグマのお話し⑳

2023-11-18 | ヒグマのお話し

2023.10.31

大千軒岳-だいせんげんだけ-(1,072m)ヒグマ襲撃

ヒグマのお話しで取り上げる話題が、事件、事故に関わることが多くなってきた観があります。

ヒグマのお話し⑲はこちら

2023年(令和5年)11月10日(金曜日)北海道新聞 29 第1社会面

登山者が登山道を歩いていてヒグマに襲われ死亡した事故は、1970年の夏に日高山脈で

福岡大学ワンダーフォーゲル部が襲われた事故以来というので、実に53年の間、

登山者はヒグマに襲われて亡くなってはいなかったと聞くと驚く人も多いでしょう

2016.8.21「大千軒岳」出発の時点には無かったヒグマの糞

そう、ヒグマに襲われて人が亡くなるケースの多くは、➊山菜採り➋ハンター、

であり、「三毛別ヒグマ襲撃事件」や「オソ18」のように人里に降りてきて

民家や農作業者、家畜を襲うというケースを含めても、とにかく「登山道で登山者が・・」

という事故は稀なはずだったです。

今回の事故の近くと思われる登山道下の沢沿い

しかし、半世紀の間にわずか2例しかないから、とも言っておれないヒグマの

習性の変化が大千軒岳の事故でみる通り起こっていると言えそうです

キリシタンの慰霊碑の側に、別の慰霊の碑が立つことになろうとは・・

今回、ヒグマと格闘して自力で下山した3人の登山者の前に襲われたとみられる

北大生の死は誠に残念であり、ご冥福をお祈りします。

道南のヒグマは系統的に道央・道北の系統、道東の種とは違って狂暴性が高いと

言われている以外に今年は、

木の実などの餌の減少&量の笹枯れ⇒鹿の越冬困難⇒ヒグマの鹿を食べるケースの増加⇒肉食化で人を襲うリスク増

このような流れで、登山者も今まで以上の警戒が必要となっているように思います。


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