タイトルのわりに、ぼやっとしたハナシだ。
昔々。うちは、「互助会」、というものに入っていた。
そのことは知っており、それで頼める葬儀社に、母のときも、父のときも、依頼し。
「互助会に入っておられるので、これこれのお値段です」
というよーな、ことになった。
ここまで、別に不満も何もない。
名前はアレだが、決して、公のものとか、地域のものとかじゃなく、冠婚葬祭系の企業のもので、たぶん、よそへ引っ越しても、互いに系列状態にある、似たようなものを利用できる…らしい。
たぶん…。
そんな、ぼやっとした状態で、両親の葬儀を出したのち。
ある日、その葬儀社の人が来たので、玄関で応対すると。
「互助会に2口、入っておられまして。これで、2口ともご利用いただいたということです」
あ、そーいうこと!
昭和50年代に、1000円を90回、払い込んでいたのだ!
当時は、たぶん、「結婚式2回」のために!
「そんな、払ってたんだ。…結構ですね」
「そうですね。当時はそれなりに大変だったと思います」
その葬儀社は、今の平塚では「葬式」が主になっているが。会堂のひとつは、以前は、披露宴会場だった。
たぶん、ワタシと弟の「将来」のために、母が払いこんだのだ。
「今も、結婚式場はございまして、もちろん、そちらもご利用いただけます」
今は、2000円か3000円を、120回とか、払い込むらしい。
その人は、その営業に来たのだった。
弟と相談します、と返事をした。
(葬儀社のひと、ワタシを「奥さん」だと思ったらしい。なぜか実家にいる「姉」だとは、わからなかったんだねー。ふつー、わかんないよ)
その通り、弟と相談はしたが、結論はあらかじめ見えていた。
「先のことは、わかんないねー。うちの子たち、ぜんぜんわかんないし」
後日、また、その営業マンが来た。
互助会には入りませんと、返事をした。
昔より、先のこと、わかんない。
わかると思えた昔が、ちょっと不思議な時代だったのかも。
葬式も。
このところ、ご近所のご高齢の方が続けて亡くなったが、どちらも家族葬だった。
(田舎のことはわからないが。当節、葬式、それもお年寄りの葬儀なんて、イメージより、オカネはかからない。やり方次第なところもある。急だと、悪い葬儀屋にひっかかると、ボラれる可能性もあるから、普段から多少考えておくのは、いいかも。でも、葬儀のための保険なんか、いらないと思うがな…)
…互助会で、先にお金が入るのは、むこうには、メリットあったんだろうな。
追記。
冠婚葬祭アドバイザーが教える!意外に知らない「香典」の渡し方マナー
でもねー、世の中どんどん変わるのよ。